東京建物株式会社などは2026年7月15日、東京駅直結の大規模複合再開発「TOFROM YAESU」の記者説明会を開催し、同日の「TOFROM YAESU THE FRONT」竣工に伴う全体街区の完成と、中核施設である「TOFROM YAESU TOWER」を同年9月10日に開業すると発表した。

25年にわたる再開発が完了、東京駅前に新たな交流拠点
説明会には、東京建物取締役常務執行役員の古林慎二郎氏、都市開発事業第一部八重洲プロジェクト推進室長の沢俊和氏、商業事業部事業推進1グループリーダーの三田村篤史氏が登壇した

説明会に登壇した東京建物取締役常務執行役員の古林慎二郎氏は、25年にわたる再開発事業が完了したことに感無量の思いを示した。
施設名の「TOFROM」には、世界中の人や物が集まり、多様な価値を発信する場所になってほしいという願いが込められていると説明。八重洲、日本橋、京橋からなる「YNKエリア」の伝統と最先端が溶け合う魅力を生かし、「人と時、場をつなぐ」をコンセプトに新たな交流拠点を創出する方針を示した。

建築デザインについては、多様な個性が集積する八重洲の街並みを表現するため「箱積み」の意匠を採用し、施設周辺の4つの道路を結ぶ3本の通路や、東京駅と直結する地下歩行者ネットワークを整備してエリア全体の回遊性を高めていると述べた。
さらに、施設内には国内最大級の高速バスターミナル、オフィス、約800名収容の劇場や医療施設など、多様な都市機能が集積していることを強調した。
老舗や星付き店など全68店舗が集結
続いて登壇した東京建物商業事業部事業推進1グループリーダーの三田村篤史氏は、約6000平方メートルの商業ゾーンに最終的に68店舗が集結すると発表した。
「個性がつながり、新しきが生まれる」をコンセプトに、八重洲の路面文化や路地裏文化を現代的に再構築し、店舗の顔を道路側に向けるなど街と一体になった空間を目指している。2階には名店12店舗が並ぶ専門店ゾーン「YAESU 東京界」を設け、あえて通路幅を狭くして路地裏の雰囲気を演出するとともに、各店舗の外観デザインの自由度を高めることで個性を際立たせている。
店舗の誘致に関しては、昭和3年創業の「割烹嶋村」やジャンボ餃子で有名な「泰興楼 東京」など、かつてこの地で営業していた老舗が戻ってくるほか、ミシュラン一つ星を獲得した「天よこた」や「焼鳥 おみ乃」の新店舗などが出店する。
また、日本酒や工芸品、抹茶などを通じて日本の生産者の魅力を世界に発信する店舗間での共創の取り組みや、「江戸東京きらりプロジェクト」の初となる体験型アンテナショップの出店も予定されている。 (関連記事: 東京駅直結の大規模複合施設「TOFROM YAESU」 構想25年、2026年に順次竣工・開業へ | 関連記事をもっと読む )
さらに、9月10日の開業に合わせて、映画監督の岩井俊二氏のオリジナルストーリーを起点としたパブリックアートプロジェクト「TOFROM YAESU TOWER ART:人魚の街」も展開され、8組のアーティストの作品が施設内各所に常設展示される。


















































