森ビル、米国初の再開発事業に参画 マンハッタンに293メートルの超高層オフィスタワー

森ビルはニューヨークの最大手不動産会社SL Greenと共同で、同社初となる米国での超高層オフィス再開発事業「346 Madison Avenue」プロジェクトを始動させた。(写真/森ビル提供)
森ビルはニューヨークの最大手不動産会社SL Greenと共同で、同社初となる米国での超高層オフィス再開発事業「346 Madison Avenue」プロジェクトを始動させた。(写真/森ビル提供)

森ビル株式会社(東京都港区、代表取締役社長:辻慎吾)は、ニューヨーク市マンハッタンにおいて、超高層オフィスタワー「346 Madison Avenue」の再開発事業に参画することを決定した。本事業は、マンハッタンにおける最大のオフィスビル所有者である大手不動産会社SL Green Realty Corp.(会長兼CEO:マーク ホリデー、以下SL Green)との共同事業であり、森ビルが米国で手掛ける初めての再開発事業となる。

SL Greenとの共同事業で、マンハッタンに新たなランドマーク創出へ

本プロジェクトは、ニューヨークで多くの開発プロジェクトを手掛けてきたSL Greenとの共同事業として推進され、森ビルの事業シェアは49%となる。両社は互いの開発理念に深く共鳴しており、SL Greenが開発したニューヨークのトロフィーアセット「One Vanderbilt Avenue」の所有持分の一部を2024年に森ビルが取得して以降、強固な信頼関係を築き上げてきた。SL Greenは森ビルにとって初となるニューヨークでの再開発事業の理想的なパートナーであり、日米両国でそれぞれが培ってきた卓越した知見とノウハウを融合させることで、マンハッタンにおける新たなランドマークの創出を目指す。

グランド・セントラル駅近くに高さ約293メートルの超高層タワー

「346 Madison Avenue」は、多くの国際的な金融機関が集い、世界的な商業地や観光地としても知られ、ニューヨーク屈指のターミナル駅であるグランド・セントラル駅にも近接する、経済と文化の中心地・ミッドタウンの真ん中に位置する。約1,980平方メートルの敷地に建設される、地上46階、地下2階建て、高さ約293メートルの超高層タワーであり、総賃貸面積は約79,000平方メートルを予定している。

建築デザインはKohn Pedersen Fox Associatesが設計を担当。国際水準のオフィスビルとして最新のスペックを備え、フィットネスクラブやカンファレンススペースなどの充実したアメニティも完備するほか、Madison Avenue沿いの地上階には最高級レストランも誘致する予定で、2031年の竣工を目指している。

東京やアジアで培った再開発ノウハウをニューヨークへ

森ビルは、「都市を創り、都市を育む」の理念のもと、東京都心部において六本木ヒルズ、麻布台ヒルズ、虎ノ門ヒルズなど、多様な都市機能を徒歩圏内に集約したコンパクトシティを創出し、建物完成後もタウンマネジメントの手法によって街を育み続ける都市づくりを実践してきた。

また、東京で培った知見やノウハウを活かし、上海森茂国際大厦(現恒生銀行大厦)、上海環球金融中心、JAKARTA MORI TOWERなどの大型プロジェクトをアジア諸都市で展開してきた。本プロジェクトの推進にあたっては、これまでに培った大規模再開発事業の知見やノウハウのすべてを注ぎ込むことで、ニューヨークにおいても森ビルらしい再開発プロジェクトの実現を目指す。

北米での事業拡大を視野に、東京の再開発にも知見を還元

森ビルは、本プロジェクトを通じてポートフォリオや収益基盤のさらなる拡充を図るとともに、ニューヨークおよび北米におけるさらなる事業展開を積極的に模索していく。また、本プロジェクトで得られる経験、ノウハウ、ネットワークを東京における再開発事業にも還元することで、国境を超えて再開発事業や投資、コンサルティングなど、多様な都市づくりプロジェクトを展開していく方針である。

共同事業者であるSL Greenは、1980年創業の不動産投資信託会社であり、世界経済の中心地であるマンハッタンにおいて商業用不動産の取得、管理、および物件のバリューアップを行っている。2026年3月31日現在で計55棟、総面積3,080万平方フィート(約286万平方メートル)のビルの持分を保有しており、代表的なポートフォリオとして「One Vanderbilt Avenue」や「One Madison Avenue」などが挙げられる。

編集:小田菜々香

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