台湾のバンド「A_Root同根生(ア・ルート)」が、日本を代表する音楽フェスティバル「FUJI ROCK FESTIVAL 2026(フジロック・フェスティバル2026)」に初出演した。「ROOKIE A GO-GO」のステージに立った同バンドは、今年結成10周年を迎えている。今回の出演は、「ROCK IN TAICHUNG(搖滾台中)」の推薦枠を通じて決まった。
出演を前に台湾メディア『風傳媒(ストームメディア)』の単独インタビューに応じたリーダーの楊智博は、出演決定を知った当時について「最初は本当に信じられなかった」と振り返った。応募資料を提出したことさえ忘れかけていたといい、結成10周年という節目で国際的な音楽フェスへの出演が決まったことは、メンバーにとって大きな記念となった。

これまでフジロックには、Fire EX.(滅火器)、Sunset Rollercoaster(落日飛車)、そして昨年出演した震楽堂(シェンユエタン)など、台湾のアーティストも出演してきた。A_Root同根生も、そうした先輩アーティストに続いて苗場のステージに立った。
午後10時のステージへ「バラードは一切なし」
出演前のインタビューでメンバーが明かしていたのが、「バラード曲は一切なし」というセットリストだった。出演時間が午後10時ということもあり、観客との掛け合いや歌、ダンスを盛り込み、台湾らしい熱気とエネルギーを届けたいと話していた。
A_Root同根生の音楽の特徴の一つが、北管と呼ばれる台湾の伝統音楽と台湾の民間文化を取り入れていることだ。そうした台湾ならではの色彩を、フジロックという国際的な舞台でどのように伝えるかも、今回の出演に向けたテーマの一つだった。

「音楽こそが最高の言語」 複数の言語を超えて伝えたいもの
A_Root同根生は、伝統楽器と西洋楽器を組み合わせた独特の編成を特徴としている。言葉や文化の違いが壁になることはないのか。そう尋ねると、メンバーはこれまでの海外公演での経験について語った。
海外の観客は、音楽そのものやステージ上でのパフォーマンスに率直に反応してくれると感じてきたという。A_Root同根生の楽曲では、客家語、台湾語、標準中国語、英語など、さまざまな言語が使われる。それでもメンバーは、「一緒に楽しもうと呼びかける、その瞬間の気持ち」に言葉の壁はないと考えている。
「音楽こそが最高の言語だからです」
音楽を通じて、台湾らしいもてなしの心や「醋咪」と呼ばれるユーモアを表現し、音楽を楽しむフジロックの精神とも共鳴したいとの思いを語っていた。

フジロックの衣装は初の「デニム」
ステージ衣装にも工夫を凝らした。
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前回のパリ文化オリンピックでは台湾人デザイナーとコラボレーションしたが、今回再び起用したのは、台北映画祭でメイク・衣装デザイン賞を受賞し、A_Root同根生のワンマンライブでも多くの衣装を手掛けてきた「黒礼帽西服(Black Hat Suit)」のデザイナー、董彦秀だ。


















































