静岡県は4月14日、鈴木康友知事の定例記者会見にて、静岡茶の価値を再定義するブランディングプロジェクトの名称を「JAPAN TEA SHIZUOKA」に決定したと発表した。総合プロデューサーにはクリエイティブディレクターの佐藤可士和氏を迎え、2025年度から2028年度までの4カ年計画「茶業振興計画」の柱として、世界市場を見据えたプレミアムブランドの構築を目指す。
静岡茶が直面する「存亡の機」、生産量2位への転落と需要低迷
現在、静岡県の茶業は深刻な転換期を迎えている。1965年に約6万8,000戸あった茶栽培農家数は、2025年には5,827戸まで激減。荒茶生産量においても2024年に統計開始以来初めて鹿児島県に抜かれ、2年連続の2位に甘んじている。背景には、生産者の高齢化や後継者不足に加え、世界的な抹茶需要への対応の遅れ、国内の「急須離れ」による需要低迷がある。
コンセプトは「現代の蘭字」、厳格な品質定義で差別化
今回決定したブランドロゴは「現代の蘭字」をコンセプトとしている。明治期に茶箱に貼られていた輸出用ラベル「蘭字」を現代的に再解釈し、富士山と茶畑をモチーフに「JAPAN TEA SHIZUOKA」の文字を力強く配したデザインだ。
また、ブランドの定義を以下の通り厳格に定めた:
- 静岡県産茶葉 100%使用
- 県産一番茶 100%使用
- 県内仕上げ加工 100%
従来の基準をさらに高め、静岡が誇る品質と卓越した技術力を世界に打ち出す。
海外展開と「ティーツーリズム」を軸としたアクションプラン
今後の展開として、公式サイトの運営やティーバッグセットなどの商品開発を予定。さらに、富士山を望む茶畑での「ティーツーリズム」を通じた体験価値の向上や、米国カリフォルニア大学デービス校(UCデービス)での学術的会合、ドイツ等の国際展示会でのPRなど、海外戦略を加速させる。鈴木知事は、生産者や茶商ら関係者と一丸となり、静岡茶を日本発のグローバルブランドとして確立させる意向を示した。
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編集:小田菜々香

















































