「SAKETIMES」と「SAKE Street」が運営統合 世界一の日本酒情報インフラ構築へ

SAKETIMESとSAKE Streetが運営を統合し、国内外の日本酒需要創出に向けた新たな情報インフラの構築へ。(写真/株式会社Clear提供)
SAKETIMESとSAKE Streetが運営を統合し、国内外の日本酒需要創出に向けた新たな情報インフラの構築へ。(写真/株式会社Clear提供)

日本酒に特化した事業を展開する株式会社Clearは、同社が運営する国内最大級の日本酒専門WEBメディア「SAKETIMES」をはじめとするメディア事業を、2026年2月27日付で酒ストリート株式会社に譲渡したと発表した。日本酒業界を代表する2大メディアの運営を統合することで、情報の速報性と専門性を相互に補完。体験の促進や海外発信機能を強化し、国内外における日本酒需要の創出を加速させる狙いだ。

2大メディアの強みを融合 新たな情報プラットフォームへ

2014年6月にリリースされた「SAKETIMES」は、月間約16万人が訪れ、累計7,500本以上の記事を誇る国内最大規模のメディアだ。一方、2019年4月創刊の「SAKE Street」は、実務に役立つ専門性の高い情報発信で支持を集めてきた。

メディアの多様化や消費者の関心変化に伴い、今回の事業承継を通じて両メディアを一体で運営し、消費者の関心を「楽しむ・学ぶ・深める」から「体験する・買う」まで強固に後押しする新しい情報プラットフォームの構築を目指すとしている。

統合後の戦略、YouTube開設とグローバル展開の強化

統合後の運営体制において、SAKETIMESは編集長の小池潤氏を含む現行体制を維持し、Clear代表の生駒龍史氏もファウンダーとして助言やコンテンツ出演を継続する。

【今後の主要な取り組み】

  • リアルの体験提供:SAKETIMESの広範な読者層と酒蔵とのリレーションを活かし、酒ストリートの店舗と連動した体験型コンテンツを強化。
  • データベースの拡充: SAKE Streetの取材力を強みに、クラウドファンディング支援や消費動向調査によるデータ活用を推進。
  • グローバル展開:海外向けメディア「SAKETIMES International」を軸に、多言語展開を加速。
  • 映像コンテンツ:新たにYouTubeチャンネルを開設し、テキストでは伝わりにくい香りや味わいを動画で分かりやすく発信。

統合記念プロジェクトの開催

本統合を記念し、4月から7月にかけて以下の3つの新企画が実施される。

  1. 市場動向勉強会(4月27日): 「日本酒の新興企業における業界再編の今」をテーマに、SSIサケアカデミー(文京区)およびオンラインでハイブリッド開催。
  2. SAKETIMES全国ツアー(5〜7月): 全国の酒蔵を実際に訪問取材。現在、訪問先の酒蔵を募集中。
  3. SAKE Media Labモニター体験会: 情報発信を担う人材向けの社内教育プログラムを先行体験できる(有料)。

株式会社Clear代表の生駒氏は、これまでの支援への感謝とともにSAKETIMESが今後も日本酒文化の発展に貢献することへの期待を述べた。SAKETIMES編集長の小池氏も、事業譲渡を機に新たな視点を取り入れ日本酒のおもしろさをより広く伝えると意欲を示している。

酒ストリート株式会社代表の藤田利尚氏は、両メディアの力を新体制に結集して日本酒の未来を豊かにする発信に全力で取り組むとし、SAKE Street編集長の二戸浩平氏も双方の個性を活かした新しい挑戦を続けると決意を語った。

編集:小田菜々香

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