米大統領経済報告 脱中国と5つの貿易戦略転換、台湾が最大の供給元に

2026-04-17 11:45
2025年7月4日、米ホワイトハウスにて「巨大で美しい法案」に署名した後、マイク・ジョンソン下院議長から贈呈された木槌を鳴らすトランプ米大統領(写真/AP通信提供)
2025年7月4日、米ホワイトハウスにて「巨大で美しい法案」に署名した後、マイク・ジョンソン下院議長から贈呈された木槌を鳴らすトランプ米大統領(写真/AP通信提供)

米大統領経済報告の主要なポイント

米大統領経済諮問委員会(CEA)は13日、『2026年大統領経済報告(Economic Report of the President)』を公表した。報告書は、「巨大で美しい法案(OBBBA:One Big Beautiful Bill Act)」の政策構想と予想される成果を中心に構成されている。減税などの措置を通じて投資を刺激し、人工知能(AI)、半導体、重要鉱物分野における国内の生産能力拡大を推進することで、潜在的な敵対国への依存度を低下させる方針が示された。

さらに、報告書は2026年初頭に合意に至った米台間の重大な経済・貿易協定について詳述し、関連する貿易データも提示した。米国の台湾からの物品輸入額が2024年同期比で596億ドル(約9.2兆円)増加し、米国の輸入増加額上位5カ国の首位となったことが明らかになった。増加率は61.5%に達している。この主な要因として、戦略的産業の統合やサプライチェーン(供給網)の強靱化への需要などが挙げられる。これは、米国が競合国のサプライチェーンから脱却し、国内産業の強靱性を再構築する上で、台湾を極めて重要な戦略的パートナーと見なしていることを示唆している。

白宮發布總統經濟報告。(翻攝自美國總統經濟報告)
ホワイトハウスが公表した大統領経済報告。(画像/『米大統領経済報告』提供)

米大統領・トランプ氏の「OBBBA」をどのように推進しているか

同報告書は、米大統領・トランプ氏の第2期政権が目玉とする「OBBBA」の初期成果と長期的な政策ビジョンを強調している。具体的には、恒久的な減税、規制改革の推進、関税政策の強化などが含まれ、これらを通じて投資を刺激し、実質賃金の引き上げを図るとしている。

報告書はさらに、AI革命、エネルギー覇権の確立、国防産業基盤の強化など、重要分野を網羅している。また、トランプ氏が従来から批判的な姿勢を示してきたDEI(多様性・公平性・包括性)政策や環境保護政策に対する同氏の意向も、今回の報告書に改めて反映された。CEAは、DEI政策やESG(環境・社会・企業統治)投資がもたらす経済的負担を批判し、「米国第一主義(アメリカ・ファースト)」の発展モデルへの回帰を主張している。(関連記事:Hudson Institute Envoy to KMT: Fix the Arms Bill Before It Derails Cheng's Washington Trip

「OBBBA」は米国の今後10年間の経済成長にどう影響するか

2025年7月3日,美國聯邦眾議院通過減稅和削減開支法案的表決,議長強生在共和黨人的簇擁召開記者會。(美聯社)
2025年7月3日、米連邦下院で減税および歳出削減法案の採決が通過し、共和党議員らに囲まれて記者会見を開くジョンソン米下院議長。(写真/AP通信提供)

2025年7月4日に可決されたOBBBAは、トランプ氏の第2期政権における中核的な経済政策であり、主に2017年の「減税・雇用法(TCJA)」の恒久化と投資インセンティブの拡大を目的としている。同法案が米国に及ぼすと予想される重大な影響は以下の通りである。 (関連記事: Apple初の折りたたみiPhone、台湾試産・インド量産へ 「脱中国」鮮明にし販売拡大の切り札に 関連記事をもっと読む

GDPの成長:CEAは報告書の中で、法案施行からの10年間の予算期間において、米国の実質GDP水準がベースラインを2.4%から2.7%上回ると予測している。これは今後10年間で、年平均成長率が予測よりも約0.2から0.3ポイント高くなることを意味する。さらに、平均年収は4年後に4,200ドルから7,400ドル上昇すると試算している。また、OBBBAによる減税措置の延長がなければ、米国は史上最大規模となる4兆ドルの増税に直面し、4年以内にGDP水準が約4%低下し、610万件の雇用が失われる可能性があると警告している。

最新ニュース
建築家8組が描く「思考のメディウム」としての模型展 WHAT MUSEUMで4月21日開幕
お酒を「原価」で提供!東京23区初進出「原価ビストロチーズプラス」が池袋にオープン
TENTIAL、日中のコンディショニングを支える機能性インナー全8アイテムを新発売 4月10日より販売開始
「GREEN×EXPO 2027」公式ストアが千葉県に初進出 丸善 津田沼店で4月17日オープン
Nothing、Phone (4a) Pro / Phone (4a) の日本発売を正式発表 FeliCa対応で4月15日より予約開始
【寄稿】戦争はもはや破壊ではない 中東紛争が映す文明再編の時代
TSMC、3ナノを日米台で増産へ 次世代A14は28年量産
インド人労働者受け入れ巡り署名1万人超 台湾労働部が3項目の対応方針
TSMC、魏CEO「ファウンドリーに近道なし」 インテルを強敵視、増産には年単位
TSMC、1Q純利益58%増で過去最高 通期売上高見通しを30%超に上方修正
【プロ野球】オリックスが西武に連勝 エスピノーザが開幕3連勝、椋木はプロ初セーブ
台湾で失踪の外国人労働者9万人超 インド人受け入れ巡り野党が追及
【オリックス】椋木蓮がプロ初セーブ!右肘の手術を乗り越え、救援陣の新たな「盾」へ
高市首相、アジアのエネルギー安保強化に向け「POWERR Asia」を表明 1.5兆円規模の支援で「AZEC 2.0」への進化を目指す
西日本初の「台湾華語学習センター」が大阪に誕生 言語を通じた日台交流の新たな拠点へ
揺らぐ「核の傘」 日独韓で核保有論が再燃、台湾はどう向き合うか
【調査】通商交渉官の死が映す台湾CPTPP加盟の混迷 顔慧欣氏の告発とその舞台裏
横浜赤レンガ倉庫「ヨコハマフリューリングスフェスト 2026」開催決定!テーマは親子で楽しむ『Fun & Fam』
TAKANAWA GATEWAY CITY、開業後初のGWイベント開催へ 次世代カルチャーと国際交流が交差する新たな都市体験を提供
政府、アジア各国に100億ドル支援へ 原油調達後押しで供給網維持
台湾、訪日消費額で初の首位 中国は大幅減 2026年1-3月期
韓国、エネルギー危機回避へ 大統領特使が4か国歴訪、原油2.73億バレルの確保を発表
【西武】林安可、京セラ初出場でマルチ安打 オリックス戦で2安打
台湾・新北MRT三鶯線、6月にも開業へ 三峡老街や美術館を結ぶ新路線
【オリックス】西武を下し連敗ストップ!3回一挙4得点の猛攻、曽谷龍平が今季初勝利
PayPay、4月末より台湾で「海外支払いモード」を提供開始 40万店舗で利用可能に
台湾の林佳龍外相、リトアニア新駐台代表と面会 半導体・AIなど戦略産業で協力深化へ
都心最大級の再開発「内幸町一丁目街区」、名称は『HIBIYA CROSSPARK』に決定 2037年度以降の完成目指す
櫻坂46、初の国立競技場公演で14万人動員 5周年の集大成と次なる挑戦を発表
櫻坂46、国立競技場で5周年を祝福!14万人動員、坂道初の両A面シングル&2027年アジアツアー開催を電撃発表
韓国、「CHINA(TAIWAN)」表記を削除 台湾は居留証の「南韓」表記維持、外交部「調整なし」
【独自】 国民党・李乾龍副主席の車両にGPS追跡器 監視疑惑で党内に警戒広がる
味の素「SIIDA」が銘酒居酒屋「件」とコラボ 六本木の祭典で「だし」の新たな可能性を披露
ホルムズ海峡巡り情報錯綜 米軍「通過ゼロ」も一部報道は航行確認
【舞台裏】台湾民進党、ネット戦略を見直し 頼総統風刺「ライアー校長」に対抗
【独占】習氏は「求同存異」を容認するのか 非公開会談の舞台裏を張栄恭氏が明かす
【舞台裏】頼総統、26年台湾統一地方選の候補調整に苦慮 鄭麗君氏は出馬要請に難色
ローマ教皇の対イラン軍事行動批判にトランプ氏が強く反発 異例の対立深まる
【新新聞】量子計算を主導するIBM・Google・エヌビディア、台湾勢の参入戦略
【独占】味の素「SIIDA」担当者に独占取材 だしを「味わう」体験と「だしがら」活用が拓く新たな食文化
NBA公式直筆サイン入りジャージが必ず届く「Under Wraps」第1弾、NBA Store Japanで販売開始
SR渋谷、ホーム青山学院記念館に別れ 4月26日の千葉戦で「メモリアルフォト」企画を実施
三菱地所と清水建設、シンガポール最大級の食品産業向け分譲物流施設「Gourmet Xchange」の開発に参画
サンリオピューロランド「POMPOMPURIN 30th Anniversary」開幕 30周年記念の特別展示や3Dデジタルフィギュアを公開
【2026 GW】スカイツリーの「台湾祭」からお台場の「肉フェス」まで、首都圏で楽しむ「4大フードフェス」完全ガイド