自らを救世主と描写する米大統領、教皇が「戦争は奇跡にあらず」と警鐘

2026-04-17 15:05
米大統領・トランプ氏が13日、SNS「トゥルース・ソーシャル」で自らをイエス・キリストに見立てたAI合成画像を投稿し、宗教に対する冒涜であるとして各界から非難を浴びている。(画像/ネットより引用)
米大統領・トランプ氏が13日、SNS「トゥルース・ソーシャル」で自らをイエス・キリストに見立てたAI合成画像を投稿し、宗教に対する冒涜であるとして各界から非難を浴びている。(画像/ネットより引用)

「すべての戦争プロパガンダ、すべての怒号、嘘、そして憎悪は、戦場に行く必要のない人々から発せられる」。ジョージ・オーウェル氏のこの言葉が、2026年の春、まるで冷たい鉄のように我々の額を再び叩いた。米イラン戦争と米大統領・ドナルド・トランプ氏、そしてローマ教皇・レオ14世氏の間の公然たる対立は、結局のところ、戦場に赴かない者が主導し、名付け、戴冠し、最終的に全世界に感動を強要する政治的ドラマに他ならないからだ。

トランプ氏とレオ14世氏はそれぞれ譲らぬ姿勢を見せている。一方は空母、海上封鎖、原油価格というテコ、そしてSNSという世俗的な覇権を持つ。もう一方は軍隊も制裁手段も持たないが、国境を越えた道徳的言語と世界規模の信者ネットワークを握る宗教的権威である。レオ14世氏がアルジェリアに向かう専用機内で「私は政治家ではない。福音を語っているのだ」と述べ、さらに「トランプ政権を恐れていない」と明言した際、同氏は単に反論したのではない。この時代において消えかけている境界線を引き直したのである。すなわち、米大統領府は艦隊を指揮できても、神がどの戦争を支持すべきかを規定することはできないという一線だ。

実際、トランプ氏を不快にさせた真の理由は、教皇の反戦姿勢だけではない。教皇がトランプ氏の自己神話化への加担を拒んだことにある。トランプ氏は常に大統領であること以上に、自らが「命名者」となることを望んできた。誰が秩序を代表し、誰が文明を代表し、誰が歴史の恩寵に値するかを自ら決定するというものだ。トランプ氏のような権力志向の人物にとって、レオ14世氏の最も耐え難い点はその神学ではなく、その節度である。なぜなら、節度そのものが誇張に対する侮辱であり、分別そのものがナルシシズムに対する反証となるからだ。これは単なる外交上の意見の相違ではない。王冠を被ったものの、司祭だけが祝別を拒んでいるような、戴冠式の想定外の事態に似ている。さらに残酷なことに、この司祭は前ローマ教皇・フランシスコ氏のように右派から「リベラル派の教皇」とレッテルを貼られやすい相手ではない。より軽視しにくく、分類しにくく、文化戦争で覆い隠すことが困難な米国出身の教皇なのである。 (関連記事: ローマ教皇の対イラン軍事行動批判にトランプ氏が強く反発 異例の対立深まる 関連記事をもっと読む

戦場の実態が失われ、言葉の退廃が始まる

この対立の引き金となったのは性格の不一致ではなく、イラン戦争である。4月7日、レオ14世氏はトランプ氏によるイランの「文明全体」に対する脅威を「断じて容認できない」と公然と批判した。さらに「神はいかなる紛争も祝福しない」と述べ、平和の徹夜祈祷において「全能の妄想」を警戒するよう世界に警告した。これらの言葉が耳障りなのは、理想主義的すぎるからではなく、あまりにも的を射ているからだ。今日における戦争の最も危険な退化は、道徳的言語の欠如ではなく、権力によって道徳的言語が先に徴用され、それが道徳的検証を排除するために使われることにある。戦争はもはや自らの正当性を証明する必要はなく、疑問を呈する者を軟弱、左翼的、ナイーブ、あるいは不忠実と呼べば済むようになっている。これこそオーウェル氏が指摘した怒号と嘘そのものである。塹壕から最も遠い者ほど、戦争に名付けることを好むのだ。

最新ニュース
ピーティックス、ベネチア国際映画祭受賞作『LOST LAND』を製作支援 4月24日より全国順次公開
「SAKETIMES」と「SAKE Street」が運営統合 世界一の日本酒情報インフラ構築へ
「NOTHING 2026 SPRING UPDATE」開催へ 新製品発表に加え、天王洲でのファンイベントや渋谷での深夜レイブも実施
Gallery Commonにて白髪一雄と現代アーティストの共鳴を探る展覧会「REFLECTIONS : PERFORMANCE」開催
台湾北部に新MRT開業へ、空港接続の利便性向上と沿線不動産価格の高騰
日台のAIリーダーが連携、企業の機密を守る「社内データ接続型プラットフォーム」を発表 AI EXPOで注目集める
ポムポムプリン30周年!ハーモニーランドで「POMPOMPURIN 30th Anniversary」が開幕 限定ダイナーも登場
AKOMEYA TOKYOが「母の日フェア」を4月17日より開催 お母さんの「ふるさと」に想いを馳せる「旅するギフト」が新登場
六本木で「CRAFT SAKE WEEK 2026」開催へ 10周年を記念し「JAPAN CRAFT DRINK STAND」が初登場
【オリックス】本拠地8連勝で2位浮上!紅林が逆転V二塁打、先発・寺西は6回1失点で今季初白星
米大統領経済報告 脱中国と5つの貿易戦略転換、台湾が最大の供給元に
建築家8組が描く「思考のメディウム」としての模型展 WHAT MUSEUMで4月21日開幕
お酒を「原価」で提供!東京23区初進出「原価ビストロチーズプラス」が池袋にオープン
TENTIAL、日中のコンディショニングを支える機能性インナー全8アイテムを新発売 4月10日より販売開始
「GREEN×EXPO 2027」公式ストアが千葉県に初進出 丸善 津田沼店で4月17日オープン
Nothing、Phone (4a) Pro / Phone (4a) の日本発売を正式発表 FeliCa対応で4月15日より予約開始
【寄稿】戦争はもはや破壊ではない 中東紛争が映す文明再編の時代
TSMC、3ナノを日米台で増産へ 次世代A14は28年量産
インド人労働者受け入れ巡り署名1万人超 台湾労働部が3項目の対応方針
TSMC、魏CEO「ファウンドリーに近道なし」 インテルを強敵視、増産には年単位
TSMC、1Q純利益58%増で過去最高 通期売上高見通しを30%超に上方修正
【プロ野球】オリックスが西武に連勝 エスピノーザが開幕3連勝、椋木はプロ初セーブ
台湾で失踪の外国人労働者9万人超 インド人受け入れ巡り野党が追及
【オリックス】椋木蓮がプロ初セーブ!右肘の手術を乗り越え、救援陣の新たな「盾」へ
高市首相、アジアのエネルギー安保強化に向け「POWERR Asia」を表明 1.5兆円規模の支援で「AZEC 2.0」への進化を目指す
西日本初の「台湾華語学習センター」が大阪に誕生 言語を通じた日台交流の新たな拠点へ
揺らぐ「核の傘」 日独韓で核保有論が再燃、台湾はどう向き合うか
【調査】通商交渉官の死が映す台湾CPTPP加盟の混迷 顔慧欣氏の告発とその舞台裏
横浜赤レンガ倉庫「ヨコハマフリューリングスフェスト 2026」開催決定!テーマは親子で楽しむ『Fun & Fam』
TAKANAWA GATEWAY CITY、開業後初のGWイベント開催へ 次世代カルチャーと国際交流が交差する新たな都市体験を提供
政府、アジア各国に100億ドル支援へ 原油調達後押しで供給網維持
台湾、訪日消費額で初の首位 中国は大幅減 2026年1-3月期
韓国、エネルギー危機回避へ 大統領特使が4か国歴訪、原油2.73億バレルの確保を発表
【西武】林安可、京セラ初出場でマルチ安打 オリックス戦で2安打
台湾・新北MRT三鶯線、6月にも開業へ 三峡老街や美術館を結ぶ新路線
【オリックス】西武を下し連敗ストップ!3回一挙4得点の猛攻、曽谷龍平が今季初勝利
PayPay、4月末より台湾で「海外支払いモード」を提供開始 40万店舗で利用可能に
台湾の林佳龍外相、リトアニア新駐台代表と面会 半導体・AIなど戦略産業で協力深化へ
都心最大級の再開発「内幸町一丁目街区」、名称は『HIBIYA CROSSPARK』に決定 2037年度以降の完成目指す
櫻坂46、初の国立競技場公演で14万人動員 5周年の集大成と次なる挑戦を発表
櫻坂46、国立競技場で5周年を祝福!14万人動員、坂道初の両A面シングル&2027年アジアツアー開催を電撃発表
韓国、「CHINA(TAIWAN)」表記を削除 台湾は居留証の「南韓」表記維持、外交部「調整なし」
【独自】 国民党・李乾龍副主席の車両にGPS追跡器 監視疑惑で党内に警戒広がる
味の素「SIIDA」が銘酒居酒屋「件」とコラボ 六本木の祭典で「だし」の新たな可能性を披露
ホルムズ海峡巡り情報錯綜 米軍「通過ゼロ」も一部報道は航行確認
【舞台裏】台湾民進党、ネット戦略を見直し 頼総統風刺「ライアー校長」に対抗
【独占】習氏は「求同存異」を容認するのか 非公開会談の舞台裏を張栄恭氏が明かす
【舞台裏】頼総統、26年台湾統一地方選の候補調整に苦慮 鄭麗君氏は出馬要請に難色
ローマ教皇の対イラン軍事行動批判にトランプ氏が強く反発 異例の対立深まる
【新新聞】量子計算を主導するIBM・Google・エヌビディア、台湾勢の参入戦略