台湾北部に新MRT開業へ、空港接続の利便性向上と沿線不動産価格の高騰

桃園市が独自に建設する初のMRT路線「グリーンライン」北段の7駅は、2026年末に正式開業する予定だ。(写真/桃園市政府提供)
桃園市が独自に建設する初のMRT路線「グリーンライン」北段の7駅は、2026年末に正式開業する予定だ。(写真/桃園市政府提供)

台湾北部・桃園市民が長らく待ち望んでいた「桃園メトロ(MRT)グリーンライン(緑線)」の開業が秒読み段階に入った。桃園市が独自に建設を進める初のメトロ路線であり、北段(北側区間)の7駅が2026年末に正式開業する予定だ。交通インフラ整備による経済効果への期待から、沿線の不動産価格も変動を見せている。最新の不動産実勢価格登録データによると、北段の各駅周辺では過去5年間で価格が顕著に上昇。中でも「G14 蘆竹中正北駅」は53%以上の高い上昇率を記録し、不動産市場における最大のダークホースとなった。一方、「G12 蘆興埤駅」は1坪(約3.3平方メートル)当たりの平均価格が35.8万台湾元(約168万円)に達し、北段区間で最も地価の高いエリアとなっている。

桃園メトロ緑線、北段7駅が26年末に開業へ 空港線や大渓・中壢への広域ネットワーク構築

同路線の本線は計17駅の設置が計画されており、第1期として開業する北段区間にはG15bからG11までの7駅が含まれる。本路線の開通により桃園市中心部と台湾桃園国際空港間のアクセスが大幅に改善されるだけでなく、将来的には南の中壢区、東の大渓区への延伸も計画されており、桃園市の軌道交通ネットワークにおける重要なピースを埋めることとなる。

・G11 芸文特区駅(展演中心):桃園市中心部の中正路・展演中心(アートセンター)前に位置する地下駅。周辺の生活インフラが最も成熟している。

・G12 蘆興埤駅:中正路と同安街の交差点に位置し、南崁バスターミナルとの接続が計画されている。

・G13 南竹中正北駅(河底):蘆竹区の中正北路と南竹路の交差点に位置する高架駅。

・G14 蘆竹中正北駅:中正路と蘆竹街の交差点に位置。現在の不動産価格の上昇率が最も顕著なエリアである。

・G15 水尾駅:南崁路二段と長興路の交差点に位置。大規模開発計画「桃園航空城(桃園エアロトロポリス)」に隣接する。

・G15a 菓林駅:菓林区画整理事業エリアに位置し、今後の開発ポテンシャルが高い。

・G15b 坑口駅:桃園メトロ空港線のA11坑口駅に隣接。将来的に高架連絡通路を通じた両路線の乗り換えが計画されている。

さらに、桃園市政府は全長約7.83キロメートル・5駅を新設する「緑線・大渓延伸計画」、および全長約7.2キロメートル・6駅を設置する「緑線・中壢延伸計画」を積極的に推進している。後者は2031年の開業を見込み、桃園メトロ空港線のA23中壢駅と接続する予定だ。 (関連記事: 「伝説のブルーライン区間車」一日わずか10本未満 途中で全員下車、謎の南港基地へ 台北メトロが明かした「幻のルート」とは? 関連記事をもっと読む

桃園メトロ緑線。(写真提供:桃園市政府捷運工程局)
桃園メトロ緑線。(画像/桃園市政府捷運工程局提供)

ダークホース「G14」が急浮上、不動産市場の熱気は郊外エリアへ波及

台湾の大手不動産仲介「台湾房屋(Taiwan Realty)」グループ・トレンドセンターの執行長を務める張旭嵐氏は、メトロ開通に伴う経済効果は通常、開業年をピークに達すると指摘している。過去5年間において、地価上昇率が最も高かったのはG14 蘆竹中正北駅であり、1坪当たりの単価は16.3万台湾元から25.1万台湾元へと急騰し、上昇率は53.8%に達した。

最新ニュース
日本最大級の自治体・公共向け展示会が5月に開催 生成AI活用やクマ被害対策など社会課題の解決策が集結
ピーティックス、ベネチア国際映画祭受賞作『LOST LAND』を製作支援 4月24日より全国順次公開
「SAKETIMES」と「SAKE Street」が運営統合 世界一の日本酒情報インフラ構築へ
「NOTHING 2026 SPRING UPDATE」開催へ 新製品発表に加え、天王洲でのファンイベントや渋谷での深夜レイブも実施
Gallery Commonにて白髪一雄と現代アーティストの共鳴を探る展覧会「REFLECTIONS : PERFORMANCE」開催
自らを救世主と描写する米大統領、教皇が「戦争は奇跡にあらず」と警鐘
日台のAIリーダーが連携、企業の機密を守る「社内データ接続型プラットフォーム」を発表 AI EXPOで注目集める
ポムポムプリン30周年!ハーモニーランドで「POMPOMPURIN 30th Anniversary」が開幕 限定ダイナーも登場
AKOMEYA TOKYOが「母の日フェア」を4月17日より開催 お母さんの「ふるさと」に想いを馳せる「旅するギフト」が新登場
六本木で「CRAFT SAKE WEEK 2026」開催へ 10周年を記念し「JAPAN CRAFT DRINK STAND」が初登場
【オリックス】本拠地8連勝で2位浮上!紅林が逆転V二塁打、先発・寺西は6回1失点で今季初白星
米大統領経済報告 脱中国と5つの貿易戦略転換、台湾が最大の供給元に
建築家8組が描く「思考のメディウム」としての模型展 WHAT MUSEUMで4月21日開幕
お酒を「原価」で提供!東京23区初進出「原価ビストロチーズプラス」が池袋にオープン
TENTIAL、日中のコンディショニングを支える機能性インナー全8アイテムを新発売 4月10日より販売開始
「GREEN×EXPO 2027」公式ストアが千葉県に初進出 丸善 津田沼店で4月17日オープン
Nothing、Phone (4a) Pro / Phone (4a) の日本発売を正式発表 FeliCa対応で4月15日より予約開始
【寄稿】戦争はもはや破壊ではない 中東紛争が映す文明再編の時代
TSMC、3ナノを日米台で増産へ 次世代A14は28年量産
インド人労働者受け入れ巡り署名1万人超 台湾労働部が3項目の対応方針
TSMC、魏CEO「ファウンドリーに近道なし」 インテルを強敵視、増産には年単位
TSMC、1Q純利益58%増で過去最高 通期売上高見通しを30%超に上方修正
【プロ野球】オリックスが西武に連勝 エスピノーザが開幕3連勝、椋木はプロ初セーブ
台湾で失踪の外国人労働者9万人超 インド人受け入れ巡り野党が追及
【オリックス】椋木蓮がプロ初セーブ!右肘の手術を乗り越え、救援陣の新たな「盾」へ
高市首相、アジアのエネルギー安保強化に向け「POWERR Asia」を表明 1.5兆円規模の支援で「AZEC 2.0」への進化を目指す
西日本初の「台湾華語学習センター」が大阪に誕生 言語を通じた日台交流の新たな拠点へ
揺らぐ「核の傘」 日独韓で核保有論が再燃、台湾はどう向き合うか
【調査】通商交渉官の死が映す台湾CPTPP加盟の混迷 顔慧欣氏の告発とその舞台裏
横浜赤レンガ倉庫「ヨコハマフリューリングスフェスト 2026」開催決定!テーマは親子で楽しむ『Fun & Fam』
TAKANAWA GATEWAY CITY、開業後初のGWイベント開催へ 次世代カルチャーと国際交流が交差する新たな都市体験を提供
政府、アジア各国に100億ドル支援へ 原油調達後押しで供給網維持
台湾、訪日消費額で初の首位 中国は大幅減 2026年1-3月期
韓国、エネルギー危機回避へ 大統領特使が4か国歴訪、原油2.73億バレルの確保を発表
【西武】林安可、京セラ初出場でマルチ安打 オリックス戦で2安打
台湾・新北MRT三鶯線、6月にも開業へ 三峡老街や美術館を結ぶ新路線
【オリックス】西武を下し連敗ストップ!3回一挙4得点の猛攻、曽谷龍平が今季初勝利
PayPay、4月末より台湾で「海外支払いモード」を提供開始 40万店舗で利用可能に
台湾の林佳龍外相、リトアニア新駐台代表と面会 半導体・AIなど戦略産業で協力深化へ
都心最大級の再開発「内幸町一丁目街区」、名称は『HIBIYA CROSSPARK』に決定 2037年度以降の完成目指す
櫻坂46、初の国立競技場公演で14万人動員 5周年の集大成と次なる挑戦を発表
櫻坂46、国立競技場で5周年を祝福!14万人動員、坂道初の両A面シングル&2027年アジアツアー開催を電撃発表
韓国、「CHINA(TAIWAN)」表記を削除 台湾は居留証の「南韓」表記維持、外交部「調整なし」
【独自】 国民党・李乾龍副主席の車両にGPS追跡器 監視疑惑で党内に警戒広がる
味の素「SIIDA」が銘酒居酒屋「件」とコラボ 六本木の祭典で「だし」の新たな可能性を披露
ホルムズ海峡巡り情報錯綜 米軍「通過ゼロ」も一部報道は航行確認
【舞台裏】台湾民進党、ネット戦略を見直し 頼総統風刺「ライアー校長」に対抗
【独占】習氏は「求同存異」を容認するのか 非公開会談の舞台裏を張栄恭氏が明かす
【舞台裏】頼総統、26年台湾統一地方選の候補調整に苦慮 鄭麗君氏は出馬要請に難色
ローマ教皇の対イラン軍事行動批判にトランプ氏が強く反発 異例の対立深まる