台湾の新北市と桃園市政府は、自治体間の交通インフラ協力を一段と深めている。桃園市長の張善政氏と新北市長の侯友宜氏は10日、「新桃林線」の接続予定地を視察し、桃園長庚線と新北林口ライトレール(軽軌)の建設計画を統合し、2039年の完工・開業を目指すと発表した。
新桃林線の建設計画 全長約26キロ、新北・桃園にまたがる32駅の整備
新桃林線は全長25.99キロメートルで、地表区間が4.1キロ、高架区間が21.89キロとなる。全線で計32駅(高架駅29駅、地表駅3駅)の設置が計画されており、さらに車両基地2カ所が整備される予定だ。桃園市と新北市は、2026年に事業化に向けた実現可能性調査(FS)を中央政府に提出し、2039年の完工・開業を目標に掲げている。
張氏は、桃園長庚線と新北林口線は当初、別々の路線として計画されていたが、今回の発表により「新桃林線」として統合され、実質的な直通運転が実現することになると指摘した。同氏はさらに、「将来は新北市の林口から台湾鉄路の桃園駅まで、あるいは桃園市の亀山から林口まで直接アクセスできるようになる」と強調した。これは両市の通勤・通学ラッシュの緩和に大きく寄与する。特に林口長庚病院や華亜サイエンスパーク(華亜科技園区)および林口周辺の産業用地における急速な発展により人口が増加し続けており、交通網の統合は相乗効果を生み出すとみられる。
通勤時間の大幅な短縮へ 林口-桃園間で最大40分の所要時間を削減
侯氏も、新北市と桃園市は密接な共同生活圏を形成していると言及。特に新北市の林口区、桃園市の亀山区および桃園区の3行政区を合わせると約80万人の人口を抱えていると指摘した。新桃林線の開通後は、林口の第2工業団地(工二区)から新北AIスマートパーク(新北AI智慧園区)まで接続されるほか、長庚と林口駅間のシームレスな乗り換えも可能になるという。
侯氏は、この交通インフラ整備が所要時間の短縮に顕著な効果をもたらすと説明し、「25分から最大40分の移動時間短縮が見込める」との試算を明らかにした。この新路線により、市民は長庚科技大学や桃園市中心部へより快適に移動できるようになり、生活の質および交通利便性全体の向上が期待される。
今後の事業展開 2026年に中央政府へ事業計画を申請、2039年の開業に向けた推進
現在、新北市と桃園市の両市政府は高度な合意に達しており、共同で実現可能性調査を提出する方針だ。侯氏は、両市が協力して計画の進捗を推進していく姿勢を示し、中央政府による審査の加速化に期待を寄せた上で、2039年の順調な開通を目指すと述べた。行政区の境界を越え、産業団地と主要な生活拠点を結ぶこの新たな交通ネットワークは、将来の台北・新北・桃園(北北桃)都市圏における軌道交通の最も重要なインフラとなる見通しだ。
台湾ニュースをもっと深く⇒風傳媒日本語版X:@stormmedia_jp
(関連記事:
桃園メトログリーンラインが現実に!高架区間のテストが順調、2026年北区間・開業に向け前進
|
関連記事をもっと読む
)
編集:柄澤南

















































