国民党・鄭麗文主席が習近平氏と会談 人民大会堂「東大庁」で異例の外賓待遇
代表団を率いて訪中した国民党の鄭麗文主席。(写真/AP通信)
国民党主席の鄭麗文氏は10日午前11時、中国共産党総書記の習近平氏と北京の人民大会堂で会談した。中国側が会場として手配したのは「東大庁」だった。「福建庁」や「台湾庁」などの「内庁」とは異なり、「東大庁」は中国国家主席が外国元首と会談する際によく使われるほか、北京で重要な外交行事や重要会議が開かれる場でもあり、「外庁」に属する。今回の手配は、鄭氏一行を外賓として扱い、高い礼遇を示したものと受け止められている。
鄭氏は同日午前10時10分、滞在先の「中国大飯店」を出発し、人民大会堂に向かった。国民党を象徴する青のスーツ姿だった。
報道陣から準備はできているかと問われると、鄭氏は笑顔で「いつでも準備できています」と答えた。
一方、北京は前日まで雨模様で、気温は12度にとどまっていたが、この日は晴天となり、気温も25度まで上昇した。鄭氏は笑いながら、「私は晴れ女です」と語った。
人民大会堂の東大庁は、中国の指導者が外国要人を接遇したり、ハイレベル会議を開いたりする場所で、これまで各国の重要指導者との会談もここで行われてきた。香港、マカオの返還や、中国共産党の元指導者・鄧小平氏と旧ソ連の元指導者・ゴルバチョフ氏による歴史的会談も、この東大庁で行われた。
注目を集める「鄭・習会談」は10日午前に行われたが、会場設定にも政治的なメッセージがにじむ。これまで習氏が北京で国民党の歴代主席、連戦氏、呉伯雄氏、朱立倫氏、洪秀柱氏らと会見した際、会場はいずれも「福建庁」で、接遇対象は「内賓(中国人)」と位置づけられていた。
これに対し、2024年に馬英九氏が訪中し、習氏と再び会見した際には、初めて「東大庁」が会場に選ばれた。台湾から訪れた馬氏を「外賓(外国賓客)」として扱った形だと受け止められた。
今回、鄭氏が中国を訪れ、習氏と会談した際も、会場は同じく「東大庁」だった。北京側が国共両党の指導者による会談をこの場所に設定したのは、今回が初めてとなる。
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