宋濤氏、鄭麗文氏訪中初日に歓迎夕食会 3つの期待提示も「統一」言及せず

南京東郊国賓館「和平庁」で開かれた鄭麗文氏一行を歓迎する夕食会であいさつする中国国台弁の宋濤・主任。(写真/楊騰凱撮影)
南京東郊国賓館「和平庁」で開かれた鄭麗文氏一行を歓迎する夕食会であいさつする中国国台弁の宋濤・主任。(写真/楊騰凱撮影)

台湾の最大野党・国民党の鄭麗文主席(党首)が7日、訪問団を率いて中国入りし、同日夜、中国国務院台湾事務弁公室(国台弁)の宋濤主任が歓迎の夕食会を開催した。宋氏はあいさつの中で、鄭氏の訪中に対し「両岸(中台)の平和を図る」「同胞の福祉を図る」「民族の復興を図る」の「3つの期待」を提示した。さらに、国民党と共に「1992年のコンセンサス(九二共識)」を堅持して台湾独立に反対し、台湾海峡の平和と安定を維持しつつ、両岸関係の平和的発展を推進していきたいと強調した。なお、宋氏はあいさつの中で「統一」という言葉を一度も使用しなかった。

宋氏は、国民党の現職主席による10年ぶりの中国大陸訪問は、両党関係における重大事であり、今年の両岸関係においても極めて重要な出来事だと述べた。さらに、鄭氏の今回の訪問は、平和、発展、交流、協力を求める台湾社会の主流な民意に沿うものであり、民衆から幅広い支持を得ていると評価した。

また宋氏は、現在、国際情勢が揺れ動き、台湾海峡が複雑かつ厳しい状況に陥る中、両党は中華民族および両岸の同胞に対して共通の使命と重大な責任を負っており、両岸関係の発展に重要な役割を果たし、連携して両岸関係の平和的発展を推進すべきと語った。

宋氏は続いて、鄭氏の訪中に対する「3つの期待」を提示した。

両岸の平和を図ること​​​

1つ目は「断固として両岸の平和を図ること」。宋氏は、中国人は古来より「和を以て貴しと為す」と言い、「家和して万事成る」を最も重視してきたと指摘。、「92年コンセンサス」の堅持と台湾独立への反対は、2005年に国共両党が確立した共通の政治的基盤であり、両岸関係を平和的に発展させるために不可欠な「定海神針」(海を鎮めることができる伝説の宝物)だと強調。「92年コンセンサス」を堅持し、台湾独立に反対してこそ台湾海峡の平和と安定は保たれ、これに反すれば緊張と動乱が生じると訴えた。

一方で宋氏は、台湾の民進党政権が「92年コンセンサス」の存在を認めず、外部勢力の駒となることを甘受し、彼らと結託して独立を企て、挑発することは、台湾を危険な状況に追い込み、台湾同胞の利益を損なうだけだと非難した。「我々は、中華民族共通の故郷が分裂、破壊されることを決して容認しない。両岸の同胞には、自らの家庭の問題を適切に解決する能力と知恵が十分にある」と述べた上で、国民党と共に、台湾海峡の平和と安定を維持しつつ、両岸関係の平和的発展を推し進めたいとの意欲を示した。 (関連記事: 国民党・鄭麗文主席、南京の中山陵を参拝 「民国」年号で「平和の種」への思い語る 関連記事をもっと読む

同胞の福祉を図ること

2つ目は「断固として同胞の福祉を図ること」。宋氏は、両岸の同胞がより良い生活を実現することが、両岸関係発展の出発点であり到達点であると指摘。両岸同胞の幸福の増進に資することであれば、両党は率先して、かつ全力で取り組むべきだと語った。2025年の両岸貿易額は3,145億米ドルに達し、両岸の人的往来は延べ545万人と、過去6年間で最高を更新したと説明。これは、両岸の同胞が交流と協力を深め、互いに親睦を深めようとする民意を誰にも阻むことはできないことを強く示していると語った。

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