トランプ氏、イランに「石器時代に戻す」と最後通牒 発電所破壊を予告、平和賞への自論も展開

2026年4月6日、ホワイトハウスで記者会見を行う米大統領・トランプ氏。(写真/AP通信提供)
2026年4月6日、ホワイトハウスで記者会見を行う米大統領・トランプ氏。(写真/AP通信提供)

イランによるホルムズ海峡の封鎖後、世界の原油市場は激しく揺さぶられ、米国内のガソリン価格も急騰の一途をたどり、共和党の中間選挙にとって深刻な脅威となっている。この泥沼の事態を早期に打開すべく、米大統領のドナルド・トランプ氏は6日、イランに対し同海峡の通航再開を改めて要求し、応じない場合は「7日深夜0時までに、イランのあらゆる橋を破壊する」「発電所は炎上、爆発し、永遠に使用不能になる」と迫った。さらに同氏は「インフラの破壊に必要なのはわずか4時間だ」と豪語し、「米国もホルムズ海峡を通航する船舶から通行料を徴収できる」とまで踏み込んだ。

トランプ氏は、対イラン戦争における米国の軍事行動は「神の支持を得ている」と強調しつつ、自身は「人が殺されるのを見る」のは好まないと主張した。また、自らが「8つの戦争を終結させた」と繰り返しアピールし、ノーベル平和賞受賞者からメダルを捧げられたことや、パキスタン首相から(印パ紛争を阻止したとして)数千万人の命を救ったと称賛されたエピソードを披露した。同氏は報道陣に対し「我々には終わらせるべき戦争がもう一つある」と語ったが、それがイラン戦争か、ウクライナ戦争か、あるいは他の紛争であるかについては明言を避けた。

トランプ氏が突きつけた最後通牒の期限は、米東部時間7日午後8時(日本時間8日午前9時)までにイランがホルムズ海峡を再開しなければ、米軍がイランの発電所と橋を全て灰燼に帰し、同国を「石器時代に後戻りさせる」というものだ。しかし、テヘラン側は容易に屈する構えを見せていない。英ロイター通信の報道によると、イランはパキスタンが仲介した45日間の停戦案を正式に拒否した一方、永久停戦案を提示したことが明らかになった。

トランプ大統領 4時間以内でイランを機能不全に

米AP通信によると、トランプ氏は6日、ホワイトハウスでイランの民間インフラへの攻撃を示唆し、「戦争犯罪」に当たるのではないかという国際社会の強い懸念を再び引き起こした。発電所や橋への攻撃は、数千万人のイラン市民が電力や物資を断たれ、絶望的な状況に陥ることを意味するためだ。戦争犯罪に問われる懸念について問われると、同氏は「全く気にしていない」と一蹴した。さらに、イラン国民は「自由を得るためにこれらの苦難を受け入れる覚悟がある」として、民間施設を米軍の攻撃対象から除外する確約を拒否した。また、イラン側から米軍による爆撃を求めるメッセージを傍受したとも主張している。 (関連記事: 米イラン対立とホルムズ海峡の危機継続、原油先物2大指標が再び急騰 関連記事をもっと読む

トランプ氏の過激な発言に対し、国連事務総長報道官のステファン・ドゥジャリク氏は、国際法上、民間インフラへの攻撃は厳格に禁じられていると明言した。ドゥジャリク氏は、一部の民間インフラが軍事目標の定義に辛うじて合致したとしても、その攻撃が「過度な付随的市民被害」をもたらす場合、依然として禁止対象となると強調した。また、こうした攻撃が戦争犯罪を構成するか否かは、最終的に法廷で判断されるべきものだと指摘した。

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