東京・渋谷駅周辺で進められている「100年に一度」の大規模再開発プロジェクトについて、事業主体である東急、JR東日本、東京メトロの3社は、全体の完成時期を当初予定の2027年度から7年延期し、2034年度とすることを発表した。
2010年頃に策定された本計画は、これまでに東口雨水貯留施設の整備や銀座線ホームの移設、2019年の「渋谷スクランブルスクエア」東棟の開業などを進めてきた。しかし、インバウンドを含む来街者の急増や歩行空間へのニーズの変化、複雑な駅構造を維持しながらの難工事に伴い、施工計画の見直しが行われた。

2030年度 駅改良工事が概成、東西を結ぶ空中回廊が誕生
2030年度には、長年にわたる駅改良工事の主要施設がおおむね完成を迎える。鉄道各線を地上およびデッキ階で結ぶ多層的な歩行者ネットワークが構築され、銀座線渋谷駅の直上には空中回廊「4階東口スカイウェイ(仮称)」が整備。渋谷スクランブルスクエア中央棟へと接続される。
また、地上階ではJRハチ公改札前と南改札前に、それぞれ最大幅員22メートルと23メートルの「東西自由通路」が整備され、宮益坂側と道玄坂側の回遊性が大幅に向上する見通しだ。
2031年度 スクランブルスクエア第II期完成、SANAA設計のパビリオンも
続く2031年度には、渋谷スクランブルスクエア第II期(中央棟・西棟)が完成を迎える。既に開業している東棟と合わせ、1フロアあたりの売場面積が最大約6,000平方メートルに達する、首都圏最大級の商業施設へと進化する。
中央棟10階の屋上には、プリツカー賞受賞の建築家ユニット「SANAA」がデザインを手がける「10階パビリオン(仮称)」を設置。国際的な文化交流の場として、スクランブル交差点や新宿方面の眺望を楽しめる空間となる。また、西棟の前面には内藤廣建築設計事務所がデザインする約3,000平方メートルの「西口3階上空施設(仮称)」が整備され、駅改札と桜丘方面などをつなぐ。

2034年度 ハチ公広場が完成、隈研吾氏設計の拠点や防災機能も強化
最終章となる2034年度には、忠犬ハチ公広場や東口地上広場など、計5箇所(総面積約20,000平方メートル)の広場空間が完成する。中央棟4階には、隈研吾建築都市設計事務所が設計に携わる「4階パビリオン(仮稱)」が誕生し、最先端技術を活用したコンテンツの発信拠点となる。
さらに、地上とデッキ階をスムーズに結ぶ縦軸空間「アーバン・コア」も整備され、渋谷特有の谷状の地形による移動の負担が解消される。これらの広場は、平常時の憩いの場だけでなく、災害時の一時滞在場所としての機能も兼ね備え、都市の安全性を高める役割も担う方針だ。
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編集:小田菜々香















































