トランプ氏は「黄金時代」、イランは「米国敗北」主張 停戦下で激化する認知戦

2026年4月3日、イラクの首都バグダッドのシーア派居住区カディミヤにて、イランの故最高指導者ハメネイ師と同氏の次男モジタバ氏の肖像画を掲げ、米国およびイスラエルによるイラン空爆に抗議するイラク人女性たち。(AP通信)
2026年4月3日、イラクの首都バグダッドのシーア派居住区カディミヤにて、イランの故最高指導者ハメネイ師と同氏の次男モジタバ氏の肖像画を掲げ、米国およびイスラエルによるイラン空爆に抗議するイラク人女性たち。(AP通信)

米イラン戦争は7日夜、開戦から40日間で最も重要な転機を迎えた。米国とイランの双方が2週間の停戦を宣言したためだ。しかし、「我々はすべての軍事目標を達成した」「米イラン交渉は大きな進展を遂げた」と自賛する米大統領のドナルド・トランプ氏に対し、イラン側の主張は全く異なる。イランの半国営メディアであるヌール・ニュースは8日、「トランプ氏は屈辱的にイランの提案を受け入れた」「テヘランは違法な戦争に対し、偉大な勝利を収めた」と報じた。

双方が2週間の停戦に合意したとはいえ、両者の声明を比較すると、トランプ氏とイラン政府は完全に「パラレルワールド」に存在しているかのような印象を受ける。トランプ氏は「米イラン間の対立点はほぼ合意に達した」とし、今後2週間は合意の詳細を詰める期間に過ぎず、米国の軍事目標は完全に達成された(むしろ期待を上回った)と主張している。一方で、イラン側は「米国は完全に屈服した。歴史的かつ偉大な勝利を迎える準備ができている」と強調している。トランプ氏はその後、SNS上で停戦の日を「世界平和における偉大な日」と称賛し、「イランは平和を渇望している。彼らはもううんざりしているのだ。他の国々も同様だ」と投稿した。さらに、米国がホルムズ海峡の安全確保を支援し、イランに巨額の資金が流入する(その資金の出処には言及していない)ことで国家再建が始まり、これこそが「中東の黄金時代」になると主張した。

イラン側のシナリオ:ついに米国が敗北

4月8日に配信されたヌール・ニュース(政治版)の最新の報道によると、イラン最高国家安全保障委員会は公式声明を発表し、この40日間にわたる武力衝突を「米国がイラン国民に対して引き起こした、臆病で違法かつ犯罪的な戦争」と位置づけた。イラン側は、この勝利が「イスラム革命の殉教者であり、最高指導者であるアリ・ハメネイ(Ali Khamenei)師の純潔なる血」の上に築かれたものであると強調している。

さらに声明は、米国への対抗における功績について、「イスラム革命の最高指導者兼国軍最高司令官であるモジタバ・ハメネイ(Mojtaba Khamenei)師」に帰すると明記した。イランは叙事詩的な抵抗行動を通じて、「犯罪的な米国に10項目の要求案を受け入れさせた」としている。

米軍の中東撤退と全額賠償を要求

米国はいったい何に同意したのか。イラン最高国家安全保障委員会によると、この「10項目の要求案」はイランが一方的に策定し、パキスタンを経由して米国に伝達されたものである。さらに、パキスタンの首相はイラン側に対し、「米国はこれらの原則を交渉の基盤として受け入れ、イラン国民の意思に順応した」と明言している。 (関連記事: 【深層】米軍、イラン山岳地帯でF-15E搭乗員を救出 1980年「イーグルクロー作戦」の記憶再び 関連記事をもっと読む

イランのこの10項目の要求案をみると、事実上米国に全面降伏を迫る内容に等しい。開戦前にジュネーブで行われた双方の交渉よりも厳しい条件となっているが、トランプ氏はこれを「実行可能な交渉の基盤であり、米イラン間の対立点はほぼすべて合意に達した」と主張している。米国がこれら10項目のいずれかをどのように受け入れるつもりなのか、理解に苦しむところだ。イランの10項目の要求案は以下の通りである。

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