ドナルド・トランプ米大統領は14日午前、北京の人民大会堂で中国の習近平国家主席と会談した。米中両首脳は、イラン、貿易、台湾海峡情勢など、両国間で対立が続く重要課題をめぐり、幅広く協議する見通しだ。
トランプ氏は13日夜に北京入りした。14日午前には人民大会堂前で歓迎式典が行われ、軍楽隊が米中両国の国歌を演奏した。式典後、両首脳は人民大会堂・東大庁に入り、会談に臨んだ。
習近平氏「世界は新たな岐路に立っている」
会談の冒頭、習氏は、世界が大きな変化の中で新たな岐路に立っているとの認識を示した。そのうえで、米中両国が「トゥキディデスの罠」を乗り越え、新たな大国関係のあり方を切り開けるかどうかが問われていると述べた。
「トゥキディデスの罠」とは、新興大国の台頭が既存の覇権国に脅威を与え、戦争や衝突につながりやすいとする国際関係の概念を指す。習氏は、米中がこの構図を乗り越えられるか、世界的な課題に協力して対応し、より大きな安定をもたらせるか、さらに両国民の福祉と人類の未来を見据え、より良い米中関係を築けるかが、時代の問いであると強調した。
習氏は「これらは歴史の問いであり、世界の問いであり、人民の問いでもある。大国の指導者であるわれわれが共に答えを示すべき時代の問いだ」と述べた。

また、米中の共通利益は相違を上回るとし、両国は相手をライバルではなくパートナーとして捉えるべきだと訴えた。双方が互いの成功を後押しし、共に繁栄することで、新時代における大国同士の正しい付き合い方を見いだすべきだとした。
習氏はさらに、米中関係という「大きな船」のかじ取りを共に担い、2026年を両国関係にとって歴史的かつ象徴的な年にしたいとの期待を示した。
トランプ氏、習氏を「偉大な指導者」と称賛
これに対し、トランプ氏は習氏との個人的な関係を強調した。両首脳は互いをよく知っており、問題が生じた際には電話で連絡を取り合い、迅速に解決してきたと述べた。
トランプ氏は習氏について「あなたは偉大な指導者だ」と称賛したうえで、「私は誰に対してもそう言っている。時には、それを繰り返すことを快く思わない人もいるが、それでも私は言う。なぜなら、それは真実だからだ」と語った。
また、今回同行した米経済界の代表団についても「世界最高の経営者たちだ」と述べた。代表団には、エヌビディア、アップル、テスラ、ボーイングなどの最高経営責任者(CEO)らが含まれている。トランプ氏は、代表団の同行が友好姿勢の表れであることも示唆した。
さらに、今回の首脳会談について「過去最大級」と評する声があることにも触れ、「あなたと共にいられることを光栄に思う。あなたの友人でいられることを光栄に思う」と述べた。そのうえで、米中関係は今回の会談を経て「これまで以上に良くなる」との見通しを示した。
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習氏はトランプ氏の発言を通訳イヤホンで聞きながら、たびたび笑みを浮かべ、うなずく場面もあった。



















































