4月の台湾株式市場は、まさに伝説的な1カ月となった。台湾加権指数は月間で7203.84ポイント上昇し、上昇率は22.73%に達した。史上まれに見る大幅高だが、その背景にはファンダメンタルズの強さがある。
台湾の3月の輸出額は801億8000万ドルで前年同月比61.8%増、輸出受注額も911億2000万ドルと同65.8%増となった。さらに第1四半期の経済成長率は13.69%に達し、1987年第3四半期以来の高水準に迫る勢いを示している。当時は「お金が足元まであふれる」と形容された時代で、台湾加権指数は636ポイントから1万2682ポイントまで駆け上がった。現在の台湾市場も、そうした上昇局面を想起させる展開となっている。
台湾株、単月で22.73%急騰 輸出・GDPが相場を下支え
4月の世界株式市場で台湾を上回る上昇率を記録したのは、フィラデルフィア半導体指数だった。同指数は2915.9ポイント上昇し、上昇率は38.4%に達した。背景には、インテル株が100ドルの大台に乗ったことがある。同社株は過去1年で17.67ドルから急伸し、その上昇幅は世界の投資家を驚かせた。
TSMC(台湾積体電路製造)の米国預託証券(ADR)やブロードコムの時価総額はいずれも2兆ドルを突破し、エヌビディアは史上最高値を更新した。AMD株も大幅高となり、時価総額は5000億ドルに乗った。半導体業界は、まさに新たな時代に入ったといえる。
フィラデルフィア半導体指数が38.4%急騰 世界のAI関連株が全面高
半導体関連銘柄に牽引された市場は、米国だけではない。韓国の総合株価指数(KOSPI)は1506.41ポイント上昇し、上昇率は30.8%に達した。韓国市場では、高帯域幅メモリー(HBM)関連株であるSKハイニックスとサムスン電子の上昇が止まらなかった。
台湾の店頭市場も24.87%上昇したほか、日本の日経平均株価も6万円の大台を突破し、上昇率は16.16%となった。ナスダック総合指数とナスダック100指数もそれぞれ15%超上昇した。
一方、S&P500指数とダウ工業株30種平均の上昇率は1%台にとどまった。インドネシア株式市場は0.86%下落し、シンガポール株式市場も0.56%の小幅上昇にとどまった。今回の世界株高は、AI関連銘柄を抱える市場と、そうでない市場との間で明暗が分かれた格好だ。
AI関連株の有無で明暗 台湾大型株に資金集中
4月の台湾株式市場では、大型株への資金流入が鮮明となった。TSMCはADRの上昇に連動して大幅高となり、株価は2330台湾ドルに達した。これはTSMCの銘柄コード「2330」と同じ数字でもあり、市場の注目を集めた。
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メディアテックは、初のAIアクセラレーターASICプロジェクトが予定通り量産入りした。さらに、来年のASICのTAM(獲得可能な最大市場規模)について、700億〜800億ドルに上方修正し、2つのパッケージング技術への投資も発表した。外資系証券は同社の目標株価を5000台湾ドルに引き上げ、株価は一気に3155台湾ドルまで上昇した。時価総額は約5兆600億台湾ドルに拡大し、鴻海精密工業(ホンハイ)との差を大きく広げた。

















































