中国ロボット大手・宇樹科技、搭乗型メカ「GD01」発表 価格は390万元、二足・四足に変形

2026-05-13 15:37
中国のロボット開発大手・宇樹科技が発表した最新の搭乗型ヒト型機甲「GD01」。(画像/宇樹科技の動画より)
中国のロボット開発大手・宇樹科技が発表した最新の搭乗型ヒト型機甲「GD01」。(画像/宇樹科技の動画より)

SFと現実の境界を越え、中国の著名なロボットメーカーである宇樹科技(ユニツリー・ロボティクス)は12日、搭乗可能な新型機甲(メカ)「GD01」を発表した。この巨大ロボットは二足歩行が可能なだけでなく、四足歩行の作業モードへと容易に変形することができる。

この「GD01」と呼ばれる機甲は高強度合金で製造され、外観は映画『トランスフォーマー』に登場するオートボットを彷彿とさせる。元々は輸送作業への活用を念頭に設計された。公開された資料によると、「GD01」の操縦者を含めた総重量は500キログラムであり、公式の販売価格は390万人民元(約9,050万円)に設定されている。

公式SNSで公開されたデモ映像では、「GD01」の胴体部分にコックピットが設けられており、成人男性が容易に乗り込んで操縦できる様子が確認された。映像では、まず人間のように二足歩行を行い、ロボットアームでレンガの壁を押し倒す姿を披露。その後、機甲は車台構造を調整し、迅速に四足モードへと切り替わった。

中国の著名メーカー・宇樹科技が発表した最新の搭乗型人型機甲「GD01」。(宇樹科技の映像より)
中国の著名メーカー・宇樹科技が発表した最新の搭乗型人型機甲「GD01」。(画像/宇樹科技の映像より)
中国の著名メーカー・宇樹科技が発表した最新の搭乗型人型機甲「GD01」。(宇樹科技の映像より)
中国の著名メーカー・宇樹科技が発表した最新の搭乗型人型機甲「GD01」。(画像/宇樹科技の映像より)

中国製ロボットが世界シェアを席巻

​「GD01」が発表された現在、中国メーカーはロボットの生産能力において米国の競合他社を大きく引き離している。低い生産コストと迅速な量産化の恩恵を受け、中国企業は強力な競争力を示しているのだ。

調査会社オムディア(Omdia)のデータによると、2025年における世界の人型ロボット販売台数のうち、中国企業のシェアは90%に達する見通しだ。

消息筋が香港紙『サウスチャイナ・モーニング・ポスト』に明かしたところによると、宇樹科技1社だけでも、2025年の人型ロボット出荷台数は5500台を超える見込みである。対照的に、米電気自動車(EV)大手テスラ(Tesla)やフィギュアAI(Figure AI)、アジリティ・ロボティクス(Agility Robotics)などの米国企業は、同期の出荷台数がそれぞれ150台にとどまる。

価格面を見ても、中国メーカーが開発した人型ロボットは欧米の競合他社よりも明らかに安価である。宇樹科技を例に挙げると、エントリーモデルの人型ロボット「R1」の価格は約6000ドルであるのに対し、競合の「智元機器人(AgiBot)」の簡易版モデルでも1万4000ドル(約220万円)の価格が設定されている。

中国の著名メーカー・宇樹科技が発表した最新の搭乗型人型機甲「GD01」。(宇樹科技の映像より)
中国の著名メーカー・宇樹科技が発表した最新の搭乗型人型機甲「GD01」。(画像/宇樹科技の映像より)

比較対象として、テスラの最高経営責任者(CEO)であるイーロン・マスク氏が以前、同社の人型ロボット「オプティマス(Optimus)」の最終コストが2万~3万ドル(約315万~473万円)の間になると試算したことがある。しかし、この価格設定では市場参入において受注面での優位性を欠くことは明らかである。

世界市場への売り込みを拡大

宇樹科技は中国IT大手アリババグループ(Alibaba)と提携し、同社の越境ECプラットフォーム「アリエクスプレス(AliExpress)」を通じて、人型ロボットの「R1」や「G1」、さらに犬型ロボットの「Go2」を国際市場へ輸出している。その主なターゲット層は北米、欧州、日本などの顧客だ。
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こうした中国製ロボットは最近、複数の国際空港に相次いで導入され始めている。例えば、台湾の読者にも馴染み深い東京・羽田空港では、日本航空(JAL)が先般、宇樹科技および中国・深セン市の優必選科技(UBTech Robotics)の人型ロボットを活用し、地上スタッフの荷物や貨物運搬を支援する実証実験を実施した。

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