台湾南部・高雄市の港湾エリア「愛河湾」に8日、複合商業施設「FOCUS 13 珊瑚広場」が正式に開業した。同施設はプレオープン期間中に100万人以上が訪れており、高雄流行音楽センターに隣接する新たなランドマークとして、同市の「アジア新湾区」における文化・商業の活性化が期待される。台湾唯一の海景複合型文化クリエイティブ施設として、かつて人や物資を送り迎えしてきた旧13号埠頭が、台湾で最もトレンディな集客スポットへと生まれ変わった形だ。
施設の運営は、台南市の歴史的建造物「林百貨」の運営チームである「高青創意」が担う。かつて軍事・交通の拠点であった旧13号埠頭を、海を一望できる複合型の文化・商業施設として再整備した。
陳其邁市長「最先端ショップ巡りに台南まで行く必要がなくなった」
同日の開幕式には、陳其邁・高雄市長が自ら出席した。同氏は感慨深げに、「13号埠頭は年配の高雄市民や、かつて金門・馬祖の戦地に派遣された退役軍人たちにとって共通の思い出の場所だ。『市と港の一体化』政策の進展により、かつての厳格な軍事地帯が市民の生活空間へと生まれ変わった」と述べた。
さらに陳市長は冗談めかして、「私の娘も、ここが開業すると聞いて非常に興奮していた。これからは最先端のショップを巡るのに台南まで行く必要はない。高雄に最高のパートナーができたんだ」と語った。
サンゴ礁を模した「呼吸する」散策空間、建築美の見どころ
「FOCUS 13」の建築そのものが一つの芸術作品となっている。設計はスペインの建築チームが手掛けた。「サンゴ礁群」をモチーフに六角形の幾何学的な構造を多用し、海洋生物の自然な成長の躍動感を表現している。
非典型的な商業施設デザインとして、従来の密閉型高層デパートとは異なり、2階建てに抑えることで開放的な視界を確保した。光と影のリズムを生み出す幾何学模様の外壁から自然光が差し込み、夜間にはライトアップが施されて港の水面と相互に映え合う。さらに、2階には海を望む階段状の座席が設けられ、昼間は海景を、夕方には夕日を楽しむことができる港都の魅力を全時間帯で感じられる「都市の展望台」となっている。

約40ブランドが出店、HAYが台湾南部初出店、国宝級絵師の壁画も
商場にはデザイン雑貨セレクトショップやスタイリッシュな飲食店など約40店舗が集結し、従来の百貨店との差別化を図っている。
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デザインの大手ブランドとして、デンマークの家居ブランド「HAY」が台湾南部に初出店し、北欧デザインの美学を高雄に持ち込んだ。地元アートの温もりとして、国宝級の絵師として知られる顔振発氏が手掛けた巨大な壁画を特別に設置し、手描き映画看板の温もりある質感を港湾に残した。キュレーション型セレクトとして、自社ブランド「focus in SELECT」は、KINGJUN氏や包大山氏など10人のクリエイターと連携し、地元の物語性を持つオリジナル商品を展開している。




















































