【新新聞】台湾株に熱狂、売買代金1.7兆元超 バフェット指標は「危険水域」

2026-05-08 14:17
台湾株の急騰後、投資家はより一層の警戒が必要である。(資料写真、顏麟宇撮影)
台湾株の急騰後、投資家はより一層の警戒が必要である。(資料写真、顏麟宇撮影)

台湾株式市場の加権指数が5月6日、史上初めて4万1000ポイントの大台を突破した。同日昼過ぎ、筆者の元に思わず苦笑しつつもひやりとさせられるメッセージが友人から届いた。「故郷の辺鄙な漁村、自宅向かいの古いガジュマルの木の下が最近やけに賑やかなんだ。

以前なら村のお年寄りたちは、宝くじ『大家楽』の話か、天気や孫の愚痴をこぼすばかりだった。それが今や、車座になって『今日は大引けでどれだけ上がった?』『メディアテックがまたストップ高だ。あの銘柄を買うべきかどうか?』と議論しているらしい」――。かつて静かだったあの小さな漁村は、いまやガジュマルの木陰の老人たちまで、すっかり「株式投資参戦」状態である。

こうした「総強気」とも言える熱狂の光景は、台湾各地で繰り広げられている。6日の加権指数は終日堅調に推移し、ザラ場で最高値となる4万1575.84を付けた後、前営業日比369ポイント(0.91%)高の4万1138.85で取引を終え、4万1000の大台にしっかりと乗せた。取引高は1兆4491億台湾元に達し、4月23日に次ぐ史上2番目の規模となった。店頭市場(櫃買市場)の約3154億台湾元を合わせれば、市場全体の取引総額は1兆7600億台湾ドル(約8.7兆円)を超えている。

これほどの売買代金は、もはや個人投資家、大口投資家、中型投資家を問わず、ほぼ全員が買い向かったと言っても過言ではない。海外投資家(外資)も同日751億台湾ドルを買い越した。街頭巷尾で株式市場が話題となり、興奮の空気は沸点に達している。しかしこの熱狂のただ中で、著名投資家ウォーレン・バフェット氏が「おそらく市場の評価水準を測る上で最良の単一指標」と称した数値が、史上最も鮮烈な警戒信号を発しているのである。

バフェット指標とは何か

​「バフェット指標」の計算方法は単純明快だ。すなわち株式市場の時価総額 ÷ 年換算GDP × 100%である。

バフェット氏の発想は、株式市場全体を一つの巨大企業に見立て、「株価(時価総額)」を「売上高(GDP)」割ることによって、この企業が割高か割安かを直接見抜くというものだ。同氏は2001年に米経済誌フォーチュンで、これを長期的な市場評価指標として最も重視していると公言した。

2019年5月5日。バフェット(Warren Buffett)在內布拉斯加州奧馬哈舉行的波克夏海瑟威年度股東大會後玩橋牌。(AP)
台湾株が4万ポイントを突破する中、バフェット氏が重視する指標は歴史的な警戒水準を示している。(資料写真、AP通信)

一般的な目安は次の通りだ。長期的な合理水準は80%~120%、120%~150%でやや割高、200%超ではバフェット氏自身が「火遊び」と表現するような、リスクが大幅に上昇した状態を意味する。

台湾市場のバフェット指標は危険水準に

​経済データサイトの最新週次データ(2026年第18週、4月末更新)によると、台湾株のバフェット指標は425.63%に達している。言い換えれば、株式の時価総額は台湾の年間経済生産額の約4.26倍に相当する。
(関連記事: メディアテック急騰、時価総額5兆台湾ドル突破 米クアルコムに肉薄 関連記事をもっと読む

さらに6日、加権指数が最高値を更新したことで、台湾株の時価総額は134兆1600億台湾ドル(約670兆円)にまで膨張した。最新の年換算名目GDP(国際通貨基金が予測する2026年通年で約9770億米ドル、または行政院主計総処の第1四半期年換算で約31兆2500億台湾ドル)を基準に独自に試算すると、現時点の指標はすでに428%~430%まで上昇しており、500%の大台に迫っている。

美股波動加劇,交易員緊張盯著螢幕。(美聯社)
台湾株の急騰と同時期に、米国株も最高値の更新が続いている。(資料写真、AP通信)
最新ニュース
【Netflix】原宿ポップアップが5月10日閉幕へ 人気作のプロップス展示や完売必至の限定アイテムに注目
パラグアイ大統領が2度目の訪台 台湾との絆を強調、中国は「正しい側に立つべき」と断交圧力
【寄稿】イラン戦争は米国覇権衰退の転換点となるのか
台湾防衛特別予算案、8日採決へ 在野協議の行方が焦点
『ベイマックス』Happyくじ第3弾が5月15日より発売 ちょんまげ着物姿の限定BIGぬいぐるみなど全10等級
【舞台裏】台湾のM1A2T調達、前陸軍司令が「最も荒唐無稽」と痛烈批判
【新商品】ロイヤルホスト デリ、自宅で味わう「トリュフ香るきのこクリームソース」のオムライスを5月12日より発売
【舞台裏】台北ネズミ騒動で異例の共闘 蔣万安市長が頼った相手は民進党の元市長候補
【SSFF & ASIA 2026】 公式審査員が決定 石井裕也監督、北村一輝、和田彩花ら豪華な顔ぶれが選出
【麻布台ヒルズ】野外映画イベントが今年も 『マンマ・ミーア!』など厳選2作品を芝生の上で鑑賞、限定グルメも充実
米中首脳会談前にイラン外相が訪中 中国はホルムズ危機を動かせるか
JRA、第93回日本ダービーに向け豪華芸人集結の動画公開 川島明、見取り図ら「賞レース惜敗組」が競馬愛を語る
米イラン戦争は終結か、トランプ大統領が護衛作戦を急停止した舞台裏
鳥取・和歌山・福井の「日本一」を体感 航空券が当たる観光キャンペーン、5月6日より開始
メディアテック急騰、時価総額5兆台湾ドル突破 米クアルコムに肉薄
【プロ野球】野口智哉が決勝打 オリックス、ロッテに3―0で同一カード3連勝 本拠地6戦全勝
【プロ野球】真鍋勝已審判が通算3000試合出場 NPB史上21人目の快挙
高市首相、豪州でひざまずき献花 中国メディアが「西側への忠誠」と皮肉
【プロ野球】オリックス・渡部遼人が守備で激突、病院検査の結果は「異常なし」で安堵の復帰へ
米中首脳会談で台湾問題も焦点に ルビオ国務長官「地域の安定を損なう事態は望まない」
尹前大統領夫人・金建希氏に懲役4年判決のソウル高裁判事、裁判所テラスで死亡
AI時代の台韓逆転 半導体覇権で台湾が韓国を引き離す
北朝鮮、改正憲法で「祖国統一」削除 金正恩氏は統一放棄か、韓国学者は楽観視
【舞台裏】頼清徳総統のエスワティニ訪問、中国圧力回避にチャイナエアラインが全面支援
ニューヨークから台北へ 気候変動と都市過密が招くネズミ急増、台北では死亡例も
山下智久、地元・船橋に凱旋!「かしわ記念」表彰式登壇でファン熱狂 子供時代の思い出も語る
頼清徳総統、帰途は南インド洋を大きく迂回 専門家「首脳外交の新たな突破口に」
反民進党色を強める台湾民衆党 柯文哲氏が黄国昌氏に真意を問う舞台裏
【単独取材】五輪の夢からノーベル賞へ 世界的科学者が語る人生の可能性
世界選手権4連覇の偉業、坂本花織が引退表明 五輪3大会出場の激動のキャリアを振り返る
【李忠謙のコラム】対中包囲網を崩すトランプ 台湾は「ポスト米国秩序」をどう生き抜くか
台湾・頼清徳総統がエスワティニ訪問終え帰還 南インド洋迂回、空軍が護衛
台湾の頼総統、エスワティニ国王と会談 共同声明署名、「台湾は主権国家」と改めて強調
台湾「体育クラス」制度を問う 競技偏重が生む学業と将来の断層
訪問中止から一転 台湾・頼総統がエスワティニ入り、国王専用機利用に中国猛反発
台湾・国民党、国防予算案で内紛激化 韓国瑜氏批判の背後に次期総統選争い
台湾防衛特別予算巡り国民党内に亀裂 鄭主席は「3800億台湾ドル+N」維持を強調
【張鈞凱のコラム】台湾に「親米」と「媚米」しかないのか 対米武器調達論争の深層
【寄稿】台湾に必要なのは陣営選択ではなく、技術的バランス
楽天モンキーズ「Rakuten Girls」が東京ドームに降臨 6月の「楽天スーパーナイター」に華を添える
TSMCの2nm投資拡大で材料サプライチェーンに追い風 独占供給企業に注目
「上野の森親子ブックフェスタ」台湾絵本ブースが初出展 ベテラン翻訳家が選ぶ「今、大人も読むべき台湾絵本」
隈研吾氏外装設計の「MoN Takanawa」、ユネスコ建築賞「世界で最も美しいミュージアム 2026」に選出
【台湾海峡解読】中国、台湾への直行便再開を打診 「九二共識」棚上げで中国人観光客解禁も焦点
渋谷の新店舗「鮨匠 一石三鳥」がメディア試食会を開催 出汁と五感で味わう本格江戸前鮨の全貌を公開
渋谷に五感で味わう体験型寿司店「鮨匠 一石三鳥」が5月4日オープン 出汁を軸にしたコースで日本の食文化を世界へ発信
小田急ホテル、5月1日より「メロンスイーツフェア」開催 アフタヌーンティーから限定ドリンクまで
【新新聞】AI半導体の先端パッケージ競争激化 インテルがTSMC追撃、メディアテックは元TSMC幹部を起用
『転スラ』特別企画展、第3弾入場特典が5月9日から配布 リムルのグリーティングも
【新新聞】グーグル時価総額がエヌビディアに肉薄、AI投資の焦点は「収益化」へ