AI時代の台韓逆転 半導体覇権で台湾が韓国を引き離す

2026-05-07 13:07
2026年1月15日、TSMC(台湾積体電路製造)が2025年第4四半期の決算説明会を開催した。(写真/柯承惠撮影)
2026年1月15日、TSMC(台湾積体電路製造)が2025年第4四半期の決算説明会を開催した。(写真/柯承惠撮影)

かつて台湾と韓国は「アジア四小龍」の競争相手として、経済でもスポーツでも激しくしのぎを削ってきた。台湾社会では長年、「韓国に勝ちたい」という感情が広く共有されてきた。だが、国際通貨基金(IMF)がこのほど公表したデータによると、これまで経済規模や1人当たり所得で台湾を上回ってきた韓国が、いまや台湾に急速に差を広げられている。人工知能(AI)と半導体のスーパーサイクルがもたらす新たな富の再配分の中で、台湾はファウンドリ(半導体受託製造)の圧倒的優位を武器に韓国を大きく引き離しており、韓国国内では「台湾に追い抜かれた」という危機感が広がっている。

台湾は4万ドル台、韓国との差は拡大へ

​韓国紙『韓国経済新聞』がIMFデータを引用して報じたところによると、2026年の韓国の名目1人当たり国内総生産(GDP)は3万7412ドルの見通しであるのに対し、台湾は4万2103ドルに達する見込みだ。台湾はすでに韓国を上回っており、その差は4691ドルに広がる。

さらに韓国にとって重いのは、為替要因を除き、実質的な生活水準を反映しやすい購買力平価(PPP)ベースの1人当たりGDPだ。2026年の韓国は6万8624ドルと見込まれる一方、台湾は9万8051ドルに達する見通しで、差は2万9427ドルに及ぶ。実質購買力でみると、台湾は韓国を43%上回る計算になる。

韓国の1人当たりGDPは2014年に初めて3万ドル台に乗せて以来、長く伸び悩んできた。IMFは韓国が4万ドルを突破する時期について、従来見通しの2029年から2028年へと前倒ししたものの、予測値は4万695ドルにとどまり、依然として台湾との差は大きい。『韓国経済新聞』の主筆、李心基(イ・シムギ)氏は「なぜ韓国は台湾に遅れを取り始めたのか」と題した論考の中で、この差は単なるウォン安による見かけの問題ではなく、経済構造そのものの違いが表面化した結果だと指摘している。

朝鮮日報』もIMF推計を引用し、台韓の1人当たりGDP格差は今後さらに拡大すると伝えた。差は2026年の4691ドルから、2027年に5880ドル、2028年に6881ドル、2029年に7916ドルへと広がり、2030年には9073ドルに達する見通しという。2031年には韓国が4万6019ドル、台湾が5万6101ドルとなり、差は1万ドルを超える見込みだ。

世界順位でみても、韓国は今年の40位から2031年には41位へと後退する一方、台湾は32位から30位へと上昇するとIMFは見込んでいる。台湾は韓国を10位以上引き離す形になる。
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同じく伸び悩みが目立つのが日本だ。IMFによると、日本の2026年の1人当たりGDPは3万5703ドルと、前年より約300ドル減少する見込みで、4万ドルの大台を超えるのは2029年になる見通しだ。世界順位も43位にとどまる。台湾は韓国を上回っただけでなく、東アジアのハイテク製造業の中で主導的な位置をさらに強めつつある。

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