猛烈な台風13号(ドルフィン)が、西太平洋上で急速に発達している。高い海面水温や海洋貯熱量(OHC)、弱い鉛直風シア、上層の強い発散など、台風が発達しやすい条件が重なっているためだ。
日本の気象庁によると、台風13号は7月30日午前9時現在、ウェーク島近海を時速20キロで西北西へ進んでいる。中心気圧は910ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は毎秒55メートル、最大瞬間風速は毎秒80メートルで、強さは最も高い区分の「猛烈な」となっている。
台湾側の解析では中心気圧895ヘクトパスカル
台湾の中央気象署による30日午前2時の解析では、台風13号の中心は北緯15.8度、東経166.7度にあり、時速21キロで西北西へ進んでいる。中心気圧は895ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は毎秒60メートルに達した。
台湾側の基準で、平均風速約14メートル以上の風が吹く範囲の平均半径は200キロ、毎秒25メートル以上の風が吹く範囲は100キロとなっている。台風の位置や強度の解析方法が異なるため、日本と台湾の気象機関が発表する中心気圧や最大風速には差がある。
台湾の気象専門家、呉徳栄氏は、台風13号が高い海面水温と海洋貯熱量、弱い鉛直風シアなど、発達に適した海域を進んでいると説明した。台湾側の解析では、最大風速が先の台風9号(バービー)の記録に並んでおり、今後、毎秒63メートルまで強まれば、2026年に発生した台風の中で最も強い勢力となる可能性がある。

進路予測は西寄りに 琉球・九州方面へ進む可能性
台風13号の今後の進路は、太平洋高気圧の勢力に左右される。予報期間の後半になるほど不確実性が大きく、各国の予測モデルにもばらつきが残っている。
呉氏によると、欧州中期予報センターのAI予報モデル「AIFS」の最新シミュレーションでは、アンサンブル平均の進路が従来よりやや南寄りに修正された。現時点では、台風が琉球諸島と九州の間に向かう可能性が比較的高く、暴風域に入る確率も琉球・九州方面で高くなっている。
一方、台湾北部が暴風域に入る確率は10%未満にとどまる。台風は台湾から遠く離れた海上を進んでおり、現段階で台湾に直接影響する可能性は低い。ただし、進路予測は今後も修正される可能性があり、引き続き最新情報を確認する必要がある。
台湾は厳しい暑さ続く 午後は局地的な雷雨
台湾では、台風13号による直接的な風雨よりも、太平洋高気圧に伴う厳しい暑さに注意が必要となる。
7月30日から8月1日にかけては、太平洋高気圧が次第に強まり、大気の状態は安定に向かう。各地では晴れ時々曇りとなり、日中の最高気温はおおむね33~36度となる見込みだ。
午後は山沿いや一部の平地で、局地的なにわか雨や雷雨が発生する可能性がある。ただ、台湾全域で連日激しい雷雨が続くという予報ではない。外出時は紫外線対策とこまめな水分補給を心がけ、熱中症に警戒する必要がある。
8月2日から5日にかけては、台湾付近が太平洋高気圧に広く覆われるため、大気の状態はさらに安定する。各地で晴れて厳しい暑さが続き、午後に雷雨となる範囲は縮小する見通しだ。
8月6日から8日にかけては、大気中の水蒸気量が徐々に増え、午後に局地的な雷雨が発生する可能性が再び高まると予想されている。

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編集:梅木奈実













































