【独占】2次元の推しを現実の東京へ 台湾人イラストレーター・妮妮子(Niniko)が「夢絵」で描く新たな日常

日本在住の台湾人イラストレーター妮妮子さんは、経済や文化の壁を乗り越え、独自の「夢向け依頼」と現実を融合させたイラストを通じ、東京で次元を超えた夢の道を描き出している。(画像/妮妮子提供)
日本在住の台湾人イラストレーター妮妮子さんは、経済や文化の壁を乗り越え、独自の「夢向け依頼」と現実を融合させたイラストを通じ、東京で次元を超えた夢の道を描き出している。(画像/妮妮子提供)

「創作を通じて、好きなキャラクターを3次元に連れてきて、この世界で一緒に生活させたいのです」

日本に在住して1年半になる台湾人イラストレーター、妮妮子(Niniko)さんは、独自の「夢向け依頼(夢絵)」と「東京散歩」シリーズのイラストで、SNS上で大きな共感を呼んでいる。大学卒業後間もない彼女は、異なる生活を体験したいという衝動に駆られて東京へ渡った。語学学校に通いながらカフェでアルバイトをし、同時に空き時間を利用してイラスト事業を営んでいる。異郷での現実的なストレスと向き合いながら、彼女はペンを握り、自分だけの「東京の夢」を描き続けている。

日本在住の台湾人イラストレーター妮妮子氏は、経済や文化の壁を乗り越え、独自の「夢向け依頼」と現実を融合させたイラストを通じ、東京で次元を超えた夢の道を描き出している。妮妮子
日本在住の台湾人イラストレーター妮妮子さんは、経済や文化の壁を乗り越え、独自の「夢向け依頼」と現実を融合させたイラストを通じ、東京で次元を超えた夢の道を描き出している。(画像/妮妮子提供)

「お任せ」スタイルが絆を深める「夢絵」の魅力

​彼女が手がける「夢向け依頼(夢絵)」は、イラスト界隈でも非常にユニークだ。この種の依頼は通常、クライアントが自身をオリジナルキャラクター(OC)に投影し、好きなアニメキャラクターと交流させることで、まるで2次元の世界で次元を超えた恋愛をしているかのような体験を求めるものだ。

妮妮子さんは「サプライズボックス(お任せ)」の創作スタイルを採っている。依頼者はキャラクター設定を提供するのみで、動作や背景、雰囲気などは彼女の自由な発想に完全に委ねられる。この信頼関係に基づく創作手法は、しばしば思いがけない相乗効果を生み出す。

彼女が振り返るところによれば、以前『ハイキュー!!』のファンから誕生日のイラスト依頼を受けた際、指定された構図は伝統的なカップルのやり取りではなく、「ヒロインが無数の『月島蛍』のぬいぐるみを抱きしめている」というものだった。この愛とアイデアに溢れる作品は、今でも彼女の印象に強く残っているという。1枚の作画時間自体は約6時間だが、構想を練りインスピレーションを調整するため、通常は約1週間の制作期間を設けて丁寧に仕上げている。

現実と虚構が交差する「東京散歩」シリーズ

依頼を受けるだけでなく、妮妮子さんは個人シリーズ「東京散歩」の創作にも意欲的だ。このシリーズのインスピレーションは、彼女があるゲームキャラクターを愛する気持ちから生まれた。そのキャラクターは現実世界には存在しないため、「彼を自分の生活の中に描き込みたい」という思いが芽生えたのだ。

そこで彼女は日常を記録する習慣を身につけ、東京の街並みの美しい空や、道端の草花、あるいは雰囲気のある建物などを創作の舞台としている。2次元のキャラクターと実際の写真を融合させることで、まるで二人が東京の街でデートや買い物をしているかのようなロマンチックな雰囲気を醸し出し、仮想のキャラクターを3次元の景色の中で生き生きとさせている。
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「格安絵師」から安定した受注へ 下積み時代を経て掴んだ適正価格

イラストレーターとしての歩みを振り返り、彼女は当初、知名度と顧客を獲得するために「価格競争」に打って出るしかなく、1枚のイラストを非常に低い価格で引き受けていたと打ち明ける。この「格安イラストレーター」としての経験は苦しいものだったが、彼女にとって技術を磨き、作品を蓄積するための重要な時期でもあった。画力が向上し、ファンの基盤が固まるにつれて、彼女は徐々に適正な価格へと調整を行っていった。そして日本に来てから本格的に受注事業に取り組み始め、現在では安定した依頼量が彼女の生活を支える重要な柱となっている。

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