世界中で二酸化炭素の捕捉・利用・貯留(CCUS)技術競争が、政策提言の段階から工程効率が勝敗を分ける重要な局面へと移行している。その中で、台湾・高雄のエンジニアリングチームである川連国際股份有限公司(Catenation International Co., Ltd.)が、二酸化炭素吸収塔の液体分散器に関する発明特許により、システム内部構成部品の精緻な工程最適化において目覚ましい成果を上げた。
この革新的な技術は、従来の吸収塔における炭素回収効率を60–70%から90%以上へと大幅に向上させた。これにより、世界のCCUS技術チェーンにおける台湾のエンジニアリング能力の立ち位置を明確にした。
二酸化炭素回収率を90%以上に大幅向上、台湾エンジニアリングの技術力を証明
2019年に設立された川連国際は、長年にわたり廃棄物処理設備のプラント計画や生産ラインの構築に深く携わってきた。そのサービス範囲は、産業廃棄物、粗大ごみ、生ごみなど多岐にわたる廃棄物処理生産ラインをカバーしている。顧客が廃棄物を固形回収燃料(SRF)やバイオ燃料へと転換することを支援し、台湾における循環経済の実現を推進している。
同社は「誠実、革新、突破」という核心的な経営理念を掲げている。長年の焼却炉や大型プロセス設備の計画における実務経験を活かし、吸収塔内の液体分散器の構造最適化に注力することで、エンジニアリング能力を自然な形でクリーン技術の核心領域へと発展させた。
2019年設立の川連国際、廃棄物処理からクリーン技術の核心へ
二酸化炭素吸収塔において、液体分散器は吸収液を塔内の充填層に均一に噴霧する役割を担っており、その分散の均一性が塔全体の回収効率を直接左右する。川連国際のチームは、V型ガイド構造を採用することで気液接触の均一性を最適化し、同時に従来の設計で課題となっていた噴霧孔の目詰まりによる効率低下の問題を解決した。
また、吸収剤の再生循環メカニズムと組み合わせることで、溶剤の消耗とシステムのエネルギー消費を効果的に低減させている。同チームは、この技術を「フィルター用スポンジの一部しか湿っていなければ、水流は局所的な領域しか通過できず、本来の効果を発揮できない」という身近な例えで説明しており、分散不均一による効率低下を防ぐ重要性を強調している。
AIスマート焼却炉への応用とネットゼロへの貢献
川連国際は、この液体分散器の特許技術をAIスマート高効率焼却炉のBOT事業の設計に組み込む計画を立てている。気液接触を伴う塔器プロセスであれば、この分散器設計の応用や変形が可能であり、単一のプロジェクトに限定されない高い拡張性を備えているのが特徵だ。
さらに同社は近年、「焼却炉底灰の処理・選別方法およびそのシステム」、「竹林資源を用いたバイオマス粒子燃料の製造方法」、「固形再生燃料(SRF)の製造および循環利用生産ライン」など、廃棄物の前処理からバイオエネルギー化、炭素回収まで多方面にわたる複数の発明特許を取得している。これは、研究開発主導で持続可能な転換を積極的に進める同社の企業姿勢を明確に示すものである。
政策との高度な一致、「捕捉」から「効率とコストの両立」の時代へ
台湾環境部が「資源循環推進法」の改正を推進し、固形再生燃料(SRF)の管理基準を強化する政策背景の中で、川連国際の技術展開は政策の方向性と高度に一致している。世界的なネットゼロ排出の圧力と炭素価格制度の深化に直面する中、川連国際は、CCUSが実証段階から将来の大型プロセス設計の標準仕様へと進化したと考えている。
今後のエンジニアリングの焦点は、単に「捕捉できるか」という段階から、「高負荷条件下でいかに効率とコストのバランスを維持するか」へと移っている。同社は引き続き、廃棄物の資源化、バイオエネルギー、炭素回収などの分野で高品質かつ高安定なソリューションを提供し、顧客と共に持続可能な経営のビジョンを実現していく方針だ。
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編集:小田菜々香


















































