トランプ氏、36時間の電撃訪中 米中首脳会談きょう開催、台湾・中東・半導体が焦点に

2026-05-14 11:33
2017年11月8日、トランプ米大統領は中国の習近平国家主席の案内で、北京の故宮を見学した。(写真/AP通信)
2017年11月8日、トランプ米大統領は中国の習近平国家主席の案内で、北京の故宮を見学した。(写真/AP通信)

13日午後8時ごろ、トランプ米大統領を乗せた大統領専用機「エアフォース・ワン」が北京首都国際空港に到着した。米国の指導者による中国への国賓訪問は約9年ぶりとなる。13日から15日までの36時間にわたる今回の訪中は、米中両大国が直接交渉する場であるだけでなく、台湾情勢、中東情勢、世界の半導体サプライチェーンの行方にも影響を及ぼしかねない重要な節目となる。

トランプ氏がエアフォース・ワンのタラップを降りると、中国の韓正国家副主席、儀仗隊、旗を振る数百人の中国の子どもたちが出迎えた。駐機場には赤いカーペットが整然と敷かれていたが、今回の米中首脳会談が両国関係の緊張緩和につながるのか、それとも新たな対立の前触れとなるのかは、なお見通せない。

トランプ氏の今回の訪中で最大の焦点となるのは、14日午前に人民大会堂で行われる習近平国家主席との会談だ。前回の米中首脳会談は昨年10月、韓国・釜山(プサン)で開催された。この時、両首脳は脆弱な貿易休戦に合意した。中国は米国向けレアアース輸出規制の実施を停止し、米国は中国製品に対する3桁に及ぶ高関税の発動を一時的に猶予するという内容だった。この猶予期間は1年間とされており、北京が今回の首脳会談で延長に応じるかどうかも重要な注目点となる。

2026年、米中首脳会談日程表
2026年、米中首脳会談日程表。(作成:ストームメディア)

『ブルームバーグ』をはじめとする米メディアは、習氏が今回はより強い立場で交渉に臨むとみている。米連邦最高裁がすでにトランプ氏の関税措置に制約をかけていることに加え、今年2月に米国とイスラエルが共同で始めた対イラン軍事行動は、トランプ氏の国内政治資本を大きく消耗させているためだ。『ニューヨーク・タイムズ』は、習氏が比較的弱い立場にある外国指導者と向き合う際、中国皇帝を思わせる「哲人王」然とした態度を見せることがあると指摘している。中東情勢への対応に追われるトランプ氏を前に、北京は余裕の構えを見せているようにも映る。

一方、トランプ氏は北京到着前に投稿し、今回の訪問では習氏に対し、米国企業に中国市場を「開放」するよう求めると強調した。米国の優秀な人材が力を発揮できる環境を整えることが、両首脳が会談する際の「最初の要求」になるとしている。

米企業トップが随行、エヌビディアCEOも急きょ搭乗

​米国の経済力と交渉カードを示すため、トランプ氏は今回、米企業トップを含む大型代表団を率いて訪中した。随行する経済界の顔ぶれには、テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)、アップルのティム・クックCEO、ボーイングのケリー・オートバーグCEOらが含まれる。
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とりわけ注目されるのは、エヌビディアのジェンスン・フアンCEOがアラスカで急きょ大統領専用機に搭乗したことだ。『ブルームバーグ』は、この突然の動きによって、人工知能(AI)とハイテク覇権をめぐる問題が今回の首脳会談の前面に押し出されたと指摘している。ただし『ニューヨーク・タイムズ』は、トランプ氏と習氏がAIのリスクについて協議する可能性はあるものの、現時点で米中のいずれも、AI軍拡競争に最初にブレーキをかける国にはなりたがっていないと分析している。

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