トップ ニュース イラン新指導部、米イスラエルに徹底抗戦を宣言 石油戦略と「消耗戦」でトランプ政権を揺さぶり
イラン新指導部、米イスラエルに徹底抗戦を宣言 石油戦略と「消耗戦」でトランプ政権を揺さぶり 軍事の劣勢を石油戦略で覆すイランは、メンツ回復と米中間選挙を狙い、弾切れ必至の消耗戦へと突き進む。(写真/日本記者クラブ提供)
2026年3月13日、元駐イラン大使で関西学院大学客員教授の齊藤貢氏が日本記者クラブで会見し、同年2月28日に始まった米国・イスラエルによる対イラン攻撃の背景と今後の展望について詳細な分析を行った。齊藤氏は、イランが軍事的な劣勢を補うために原油価格の高騰を狙った「非対称戦略」を展開しており、紛争は双方の弾薬が尽きるのを待つ泥沼の消耗戦に移行しつつあるとの見方を示した。
革命防衛隊による「実質的な軍事独裁」への移行 イランでは、殺害されたハメネイ師最高指導者の後継として、次男のモジタバ師が選出された。モジタバ師は就任後、異例のアナウンサー代読形式で初の声明を発表し、徹底抗戦の構えを強調。声明では、米軍基地への攻撃や損害賠償の要求、ホルムズ海峡を通じた圧力強化が示唆されている。齊藤氏は、この新体制を「イスラム革命の看板を掲げた、実質的な革命防衛隊(IRGC)による軍事独裁体制」と定義。権力構造が軍部と情報機関の合議制に変質したと指摘した。
斬首作戦への対抗策は「石油カード」 軍事面では、米国とイスラエルによる最高指導者殺害という「斬首作戦」に対し、イランは石油カードで対抗している。イランは、ホルムズ海峡の封鎖やGCC諸国(湾岸協力会議)の石油関連施設、海水淡水化プラントといった重要インフラを攻撃対象に据えている。これにより世界の石油需要の約20%に影響を及ぼし、米国のガソリン価格を高止まりさせている。齊藤氏は、この戦略が11月の中間選挙を控えるトランプ大統領にとって、極めて深刻な政治的圧力になると分析した。
迎撃ミサイルの枯渇と「兵器の底」が見える戦い また、齊藤氏は戦闘の長期化に伴う兵器の枯渇についても懸念を表明した。米国・イスラエル側では、イランのミサイルやドローンを迎撃するための「サード(THAAD)」や「パトリオット」といった防空ミサイルの在庫に制約が生じており、韓国からシステムを急遽移動させたとの情報もある。一方、イラン側も精密兵器は減少しているものの、安価なドローンの製造能力を維持している。最終的には双方が迎撃弾や弾道ミサイルを使い果たすまで紛争が続く可能性があるとした。
トランプ氏の「逃げ道」を塞ぐイランの狙い 今後の展望として、イラン側が提示した「米国による再攻撃の停止保障」などの停戦条件は、米国の政治制度上、トランプ政権が到底受け入れられないものであることを承知の上で出されている。これは、早期の勝利宣言を急ぐトランプ氏の退路を断ち、攻撃を続けざるを得ない状況に追い込む狙いがあるという。齊藤氏は、短期的にはメンツ回復のための報復が続くが、数年単位の中長期的な視点では、革命防衛隊が利権確保と国民支持回復のために、米国との制裁緩和交渉に踏み切る可能性も示唆した。
更多新聞請搜尋🔍風傳媒日文版
最新ニュース
【日本ハム】新助っ人のライル・リンが入団会見 背番号「38」の強打捕手に木田GM代行も期待 北海道日本ハムファイターズは14日、米独立リーグのハイポイント・ロッカーズから加入したライル・リン選手の入団会見を都内で行った。背番号「38」のユニホームに袖を通したリンは、会見冒頭で「ファイターズに入団できて光栄です」と挨拶し、新天地での活躍を誓った。自身の強みについて、リンは「コミュニケーション能力」を挙げ、「一日も早く良好な関係を築いてチームに溶け込み......
チェジュ航空2216便事故、違法コンクリート設置が主因に 費用削減が招いた人災か 2024年に韓国の務安(ムアン)国際空港で発生した「チェジュ航空2216便事故」の主な原因が明らかになった。韓国監査院が10日に発表した調査結果によると、韓国国土交通部が工事費削減を優先し、法規審査を経ずに滑走路末端に致命的なコンクリート構造物を違法に設置していたことが、この惨劇を招いた「最大の人災」であったことが分かった。国際民間航空機関(ICAO)の規定......
【論評】ホルムズ海峡の緊張激化、台湾海峡への波及懸念と対米依存リスク 現在、ホルムズ海峡の情勢は台湾海峡以上に緊迫化している。イランは同海峡への機雷敷設を開始し、タンカーの通航規制を強行。これに対し米軍は、韓国に配備されていた高高度防衛ミサイル(THAAD)やパトリオットシステムをも中東へ転用するなど、大規模な兵力移動を進めている。米イ戦争が短期間で終結する兆しは見えず、中東情勢はさらなる混沌へと突き進んでいる。こうした中、台......
トランプ氏、イラン軍「100%壊滅」宣言も各国に護衛艦派遣を要請 非対称戦に米軍も苦慮 トランプ米大統領は14日、SNS「トゥルース・ソーシャル」への投稿で、米軍が「イランの軍事能力を100%破壊した」と宣言した。一方で、敗戦状態にあってもイランがホルムズ海峡へ無人機(ドローン)を派遣し、機雷の敷設や短距離ミサイルを発射することは容易であるとも認めた。同氏は中国、フランス、日本、韓国、英国、およびその他の関係国に対し、米国と共に海峡の「開放、......
TSMC超え狙う「テラファブ」計画、7日後に始動=マスク氏が表明 テスラ(Tesla)のイーロン・マスクCEOは昨年から、自社で巨大半導体工場「Terafab(テラファブ)」を建設する構想を掲げてきた。2ナノメートル(nm)プロセスの採用や、自社需要を満たすための月産100万枚という驚異的な生産能力を目標としている。マスク氏は14日、X(旧Twitter)上で「テラファブ・プロジェクトを7日後に始動する」と投稿した。具体的......
台湾版アイアンドーム「台湾の盾」構築へ 低コスト兵器でロケット弾迎撃、AIも導入 米国とイランの軍事衝突は、ミサイル防衛システムの重要性を改めて浮き彫りにした。台湾軍は現在、多層ミサイル迎撃システム「台湾の盾(Tドーム)」の構築を計画している。特にロケット弾の脅威について台湾国防部(国防省)は、既存のミサイル技術を基盤とし、長距離ロケット弾の迎撃が可能な低コストの防空兵器を開発、調達する方針を明らかにした。台湾立法院(国会)の外交・国防委......
京急電鉄、横浜・関内の低速電動モビリティ「関内マーロ」を3月19日より本格運行開始 京浜急行電鉄株式会社(以下、京急電鉄)は2026年3月12日、横浜・関内エリアを周遊する低速電動モビリティ「関内マーロ」の本格的な事業化を発表した。本事業は、同日にグランドオープンを迎える大規模複合街区「BASEGATE 横浜関内」を拠点とし、地域回遊の促進と街の賑わい創出を目的に運行される。「関内マーロ」は、時速20km未満で走行する10人乗りの電動車両......
【独占】「火はあるが、キッチンがない」AI導入で成果が出ない企業が陥る「致命的な誤解」 企業経営者がChatGPTの法人版に追加予算を投じ、各部門に生成AIの導入を急がせる昨今、市場にはAIへの熱狂があふれている。しかし、現実とのギャップはまさにここにある。ツールを購入し、研修を受け、アカウントを開設しても、多くの企業で検証可能な成果が出せず、基本的なプロセスへの統合さえ進んでいないのが実情だ。鼎新数智(Digiwin Soft)の戦略支援処副......
トランプ氏、ホルムズ海峡での中国の護衛要求 応じなければ「米中首脳会談の延期」を示唆 トランプ米大統領が、再び新たな交渉カードを切った。英『フィナンシャル・タイムズ(FT)』との最新の独占インタビューにおいて、トランプ氏は中国がホルムズ海峡の安全確保のために速やかに軍艦を派遣しない場合、首脳会談を「延期する可能性がある(We may delay)」と警告した。同氏は「2週間は長すぎる。それまでに中国の立場を知りたい」と強調している。トランプ氏......
U-NEXT、aiko最新年越しライブを独占配信 過去11作品も一挙解禁 動画配信サービスのU-NEXTは27日、シンガーソングライターのaiko氏との大型タイアップ企画「U-NEXT×aiko」の始動を発表した。目玉企画として、2025年末に大阪城ホールで開催されたカウントダウンライブ「Love Like Pop vol.24.9 Countdown Live 2025~2026」の模様を、3月20日(金・祝)より独占ライブ配信......
ちゃんみな、有明アリーナ公演をU-NEXTで独占生配信 初のアリーナツアー千秋楽 U-NEXTは、3月26日に東京・有明アリーナで開催される、ちゃんみなのアリーナツアー「AREA OF DIAMOND 4」千秋楽公演を独占ライブ配信すると発表した。月額会員は追加料金なしで視聴できる。ライブ配信は3月26日(木)19時開始、見逃し配信は準備が整い次第始まり、4月9日(木)23時59分まで視聴可能となる。ちゃんみなは、作詞作曲、トラック制作、......
王貞治氏の精神を次世代へ 福岡ソフトバンク、「レガシー・プロジェクト」の新企画を発表 福岡ソフトバンクホークスは12日、王貞治氏の功績とホークスの歴史を次世代に継承する「FUKUOKA OH SADAHARU LEGACY PROJECT」の一環として、新たな2つの大型企画を発表した。みずほPayPayドーム福岡への巨大ウォールアート制作と、王貞治ベースボールミュージアムでの特別企画展を通じて、福岡に根付いた「ホークス文化」の可視化を図る。ま......
【揭仲コラム】対イラン作戦「エピック・フューリー」が示す台湾防衛への警鐘 米イスラエル連合軍は2026年2月28日、イランの指導層、核施設、弾道ミサイル発射台および地下貯蔵施設、防空システム、C4ISR関連施設、軍用飛行場、戦艦、政府および革命防衛隊機関を対象とした精密打撃作戦「エピック・フューリー(壮絶な怒り)」を開始した。3月11日までに、連合軍は最高指導者ハメネイ師を含む49人のイラン高官の殺害に成功。イランのC4ISRシス......
【独占】人手不足時代の建設DXの本質とは?家入龍太氏「無駄な移動を減らすことから始まった」 台湾メディア「風傳媒」のインタビューに応じた建設ITジャーナリストの家入龍太氏は、日本の建設業界が直面する人手不足と「2024年問題」を背景に、建設DXの本質は単なる新技術の導入ではなく、現場に蓄積してきた無駄をどう減らし、生産性をどう高めるかにあるとの認識を示した。家入氏は、時間外労働の上限規制が始まったことで、従来のように残業で工期遅れを吸収する発想が通......
【独占】台湾企業の日本進出に潜む「法務地雷」とは 社労士・行政書士の丸山翔氏が語る実務の盲点 TSMCの日本工場設立に伴い、台湾企業の日本進出熱は高まり続けている。しかし、日台間の労働法規の大きな違いは、しばしば企業経営における目に見えない地雷となっている。台湾出身の丸山翔氏は、驚異的な精神力で言葉の壁を乗り越えただけでなく、合格率が極めて低い日本の「社会保険労務士」と「行政書士」の国家資格を立て続けに取得した。法務分野における「二刀流」の専門家とし......
中東に足止めの台湾人2人、日本政府手配機で成田到着 台湾外交部「日本の支援に感謝」 中東情勢の緊迫化が続くなか、台湾の在外公館は現地に足止めされている台湾人の出国支援を継続している。日本の外務省は14日、政府が手配したチャーター機で日本人220人が東京・成田空港に到着したと発表し、この便に台湾人2人も搭乗していたことを明らかにした。これを受け、台湾外交部(外務省に相当)も同日、日本政府による支援に対し、謝意を表明した。今回の中東情勢は、米国......
ホルムズ海峡麻痺で湾岸産油国に151億ドルの損失、サウジは紅海迂回へ 米国とイスラエルによるイランへの合同攻撃以降、ペルシャ湾岸の産油国はエネルギー関連収入で推定151億ドル(約2兆3000億円)の損失を被っていることが明らかになった。戦火により同地域の重要航路であるホルムズ海峡が完全に麻痺状態に陥り、数千万バレルに上る原油が海上での足止めを余儀なくされている。
中国語関連記事英紙Financial Timesは、......
【独占】外国人が日本で踏みがちな「ビザの地雷」とは 行政書士・葉兆智氏が語る現場の実態 兵庫県の行政書士、葉兆智氏は外国人の日本在留やビザ申請手続きの支援を専門としている。日本への留学や日系企業での勤務を経て、香港向けに日本の店舗を紹介する情報誌の裏方業務に1年間従事し、さらに個人名義で7年間にわたり日本語のプライベートレッスンを行っていた。2019年にカナダへ渡った際、自身のビザ問題や心身の不調による低迷期を経験した。外国人行政書士の葉兆智氏......
インド、半導体に1兆ルピー超の補助金 32年までに台韓追撃狙う インド政府は、国内の半導体製造能力を強化し、世界的な製造拠点への転換を加速させるため、1兆ルピー(約1.8兆円)を超える巨額基金の創設を計画している。米ブルームバーグ通信が関係者の話として伝えたところによると、同基金は半導体設計プロジェクト、製造装置、およびサプライチェーン構築計画に対して高額な補助金を提供するもので、早ければ2〜3カ月以内に正式発表される見......