【台湾・台南市長選】台南市長支持率、64%から46%へ急落 民進党の「鉄板地盤」で何が起きているのか
台南市長選挙に関する最新の世論調査では、民進党の陳亭妃氏が5割を超える支持率を獲得し、国民党候補をリードしている。(写真/柯承恵撮影)
2026年の台湾・台南市長選挙に向けた前哨戦が、早くも熱を帯びている。民進党(与党)の陳亭妃(チェン・ティンフェイ)氏と、国民党(最大野党)の謝龍介(シエ・ロンジエ)氏による「6度目の対決」が注目されるなか、最新の世論調査結果が公開された。陳氏が5割を超える支持でリードを守る一方、現職の黄偉哲(ホァン・ウェイヂェ)市長の支持率低下が、伝統的に民進党が圧倒的強さを誇る「緑の牙城」に前例のない試練をもたらしている。
黄市長の支持率が「滑り台」状態に 64%から46%へ低下
TVBS世論調査センターの最新データによると、黄偉哲市長の施政満足度には明らかな変調が見られる。
- 就任3年目(1期目): 満足度 64%、不満 16%
- 再選後3年目: 満足度 47%、不満 34%
- 現在: 満足度 46%、不満 33%
この推移は、市民の評価が二極化していることを示している。市長の求心力低下が、次期市長選における民進党のバトンタッチにどう影響するかが焦点となっている。
「妃龍決戦」6度目の激突 謝氏が一部地域で粘り
過去5度の対戦で、いずれも陳亭妃氏が勝利を収めている本カード。最新の民調(支持率)では、陳氏が53%、謝氏が30%と、依然として23ポイントの差をつけて陳氏が優勢だ。地域別の特徴は以下の通り。
- 安南区・北区: 陳氏の地盤であり、支持率は62%と謝氏を36ポイント圧倒。
- 安平区・東南区・新営地区: 謝氏が約35%前後の支持を確保し、一定の防御力を示しているが、依然として陳氏の5割には及ばない。
「台南=民進党」の不文律に変化?17%の浮動票が鍵
陳氏が安定したリードを保っているものの、選民の17%は依然として「態度未定(表態せず)」である。特筆すべきは、今回の調査で市民の82%が「投票に行く」と回答しており、関心の高さがうかがえる点だ。前回の市長選で民進党の地盤を揺るがした実績を持つ謝氏に対し、現職への不満を抱く中間層や浮動票がどのように動くかが、最終的な勝負を分ける観測指標となるだろう。
【調査概要】
本調査はTVBS世論調査センターが115年(2026年)3月9日から12日にかけて実施。台南市在住の20歳以上の市民を対象に電話調査(ランダムサンプリング)を行い、有効回答数は1,052件。信頼水準95%、標本誤差は±3.0%以内。
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