高市早苗首相は19日、多くの「手土産」と称賛の言葉を携え、ホワイトハウスでトランプ米大統領と約1時間半にわたる首脳会談を行った。中東情勢の緊張や、トランプ氏がかつて求めたホルムズ海峡での有志連合による護衛といった圧力が強まる中、高市首相は政治的師である故・安倍晋三元首相の外交術を継承。最大限の称賛と実質的な経済利益を強調することで、トランプ氏を懐柔する戦略に出た。一方、記者会見でトランプ氏が突如「真珠湾攻撃」を引き合いに出したジョークを飛ばす一幕もあり、日本国内には緊張が走った。
「ドナルドこそが平和を」 安倍流外交を完璧に再現
日本メディアの報道によると、高市首相がホワイトハウスに到着した際、トランプ氏は両腕を広げてハグで迎えた。その様子はホワイトハウスの公式SNSにも投稿され、トランプ氏は「我々は日本を支持しており、彼らも我々を支持している。驚くことではない、これが我々の関係だ」とのコメントを添えた。
President Donald J. Trump Welcomes Japanese Prime Minister Sanae Takaichi to the White House. 🇺🇸🇯🇵pic.twitter.com/IX65YYfcXY
— The White House (@WhiteHouse) March 19, 2026
会談冒頭、高市首相は徹底して謙虚な姿勢を保ちつつ、トランプ氏が好む称賛の言葉を並べた。高市首相は「中東情勢を含め、世界の安全保障環境は非常に厳しく、世界経済も大きな影響を受けている。しかし、全世界に平和と繁栄をもたらすことができるのはドナルド(トランプ氏)だけだと考えている。各国に対しても、あなたへの全力を挙げた支持を呼びかけていく」と表明。あえて「ドナルド」とファーストネームで呼ぶことで、親密さをアピールした。
英フィナンシャル・タイムズ紙は、インド太平洋安全保障の専門家である辰己由紀氏の分析を引用。高市首相が熱烈な称賛を送りつつ、ホルムズ海峡の安全確保について「適切な時期」に国際社会と協力することを巧妙に約束した点について、「会談における高市氏の対応は、師である安倍氏のスタイルを完璧に再現したものだ」と評した。
トランプ氏、高市氏を「強く偉大な女性」と称賛
こうした高市首相の振る舞いはトランプ氏に好印象を与えたようだ。トランプ氏は高市首相を「人気があり、強く偉大な女性だ」と称えた。また、2月に行われた日本の国政選挙での自民党の圧勝に触れ、「日本史上最大規模の勝利だ」と言及した。
さらに、高市首相が英語での発言を試みた際、トランプ氏は「素晴らしい。私はあなたの言葉(日本語)が分からないから、次に来る時までに日本語を学んでおくよ」と、彼としては珍しい配慮を見せる場面もあった。
ホルムズ海峡の安全保障と「日本の役割」を強調
今回の会談の核心は、緊迫するイラン情勢に伴い危機に瀕している世界的なエネルギー供給問題であった。トランプ大統領は会談前から、日本などの同盟国に対し、ホルムズ海峡への護衛艦派遣を求めていた。 (関連記事: 【揭仲の視点】イラン地上戦は「勝利」か「泥沼」か トランプ政権が特種部隊と第31海兵遠征部隊を動員する「最後の手段」 | 関連記事をもっと読む )
朝日新聞の報道によると、日本にどのような支援を期待するかという記者団の問いに対し、トランプ氏は「我々は日本で約4万5000人の米軍を駐留させ、多額の資金を投じるという役割を果たしている。正直なところ、誰の助けも必要ないが、日本が相応の役割を果たすのは適切なことだ」と断言した。また、日本の原油輸入の9割以上がホルムズ海峡に依存している点を挙げ、日本が「立ち上がるべき」重大な理由であると主張。同時に「日本はよくやっている。NATO(北大西洋条約機構)とは大違いだ」と皮肉を交えて付け加えた。


















































