台湾・新竹市の高虹安(カオ・ホンアン)市長は18日、宮城県庁を公式訪問し、村井嘉浩知事と会談した。両自治体は観光促進および産業振興に関する協力覚書(MOU)を締結し、テクノロジー産業や観光分野における長期的な協力関係の構築を目指すことで合意した。
高市長、新竹市の産業力をアピール「共栄のパートナーに」
高市長は会談の中で、宮城県側の温かい歓迎に感謝の意を表明。「新竹市が日本の県級自治体とMOUを締結するのは今回が初となる。両都市は高い研究開発能力、強固な産業基盤、そして豊かな文化という共通点を持っており、人材育成や技術開発における連携の潜在力は非常に大きい」と述べた。
また、高市長は新竹市が「台湾のシリコンバレー」と呼ばれ、半導体受託製造最大手TSMC(台湾積体電路製造)の本社や世界的な産業クラスターである新竹科学園区(新竹サイエンスパーク)を擁していることを紹介。ITRI(工業技術研究院)などの国家級研究機関が集結する強みを強調した。
あわせて、東日本大震災から15年を迎えた宮城県の復興の歩みに触れ、現地の強靭なレジリエンス(回復力)と団結力に深い敬意を表した。「今回のMOUを通じて、観光、産業、人材交流の各分野で具体的かつ密接な協力体制を築いていきたい」と、両都市の共栄に期待を寄せた。

村井知事、半導体分野での交流深化に意欲
宮城県の村井嘉浩知事は、協力合意が無事に締結されたことへの喜びを語った。村井知事は「新竹市は世界的な半導体産業の要衝であり、宮城県が推進する産業振興の方向性と合致している。産業経済協力を主軸とした今回の締結は、両地の関係を深化させる重要なマイルストーンになる」と評価した。
また、村井知事は震災15周年に際し、当時の台湾からの多大な支援に対し改めて感謝を表明。震災後の「創造的復興」を通じた新産業の育成や企業誘致の成果を共有した。
今後は本合意に基づき、宮城県の優れた技術を持つ企業と新竹市の半導体関連分野とのマッチングや、共同商談会の開催、国際市場の開拓などを進めていく方針だ。村井知事は「高市長とは初めての面会とは思えないほど意気投合した。まるで旧友に再会したような気分だ」と語り、今後の良好なパートナーシップに自信を見せた。

文化施設運営のノウハウを学ぶ
新竹市訪問団は同日、「せんだいメディアテーク」も視察した。同施設は図書館やギャラリーを統合した複合文化空間として世界的に評価されており、高市長は「この成功例を、現在進めている新竹市立図書館新総館の運営に役立てたい」と述べた。
高市長は最後に、「都市外交は相互訪問に留まらず、国際的な経験を学び、都市統治能力を高めることが重要だ。今後も日本各地との交流を深化させ、新竹市の国際競争力を高めていきたい」と締めくくった。
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編集:梅木奈実












































