台湾の中央気象署(CWA)は8日、台湾の12県市に高温情報を発表した。台南市にはオレンジ色の高温情報が出され、体感温度は38度近くまで上がる見込みだ。厳しい暑さの一方で、台風による荒天も迫っている。
気象専門家の呉徳栄氏によると、台風9号(バービー)は現在、大型で非常に強い台風に発達し、台湾へ接近している。10日から11日にかけて台湾に最も大きな影響を及ぼす見通しで、中部以北や各地の山間部では、災害をもたらす恐れのある大雨や暴風に厳重な警戒が必要だ。
暴風域入り確率、基隆・台北・宜蘭で高く

中央気象署が発表した最新データによると、今後120時間以内に暴風域に入る確率は台湾各地で上昇している。現在、10県市で80%を超えており、特に台湾北部と北東部で警戒が必要となっている。
暴風域に入る確率が90%以上となっているのは、基隆市が98%、台北市と宜蘭県がそれぞれ97%、新北市が96%、桃園市が94%。80%台は、新竹県と連江県がそれぞれ89%、新竹市が88%、花蓮県が87%、苗栗県が82%となっている。
10日は夜にかけ風雨強まる見通し
台湾の国立中央大学大気科学科の兼任副教授を務める呉氏は、自身のコラム「洩天機教室」で、8日と9日は太平洋高気圧に覆われる影響で、各地で晴れ時々曇りとなり、真夏のような暑さが続くと分析した。最高気温は38度に達する可能性があり、午後は山間部で局地的なにわか雨が予想される。
一方、10日になると、台風9号の接近に伴い、各地で夜にかけて風雨が次第に強まる見通しだ。11日は暴風雨のピークとなる可能性があり、台湾本島では同日夜以降、風雨が徐々に弱まるとみられている。
北部海上をかすめる可能性も

台風9号の今後の進路について、中央気象署の最新の進路予報図では、台風は現在、西北西へ進んでおり、9日に次第に北西寄りへ進路を変える見込みだ。11日には中心が台湾北東部の近海を通過し、北部海上へ進んだ後、同日深夜ごろに中国の浙江省と福建省の境界付近へ上陸すると予測されている。
呉氏は、進路予測の不確実性の範囲は狭まりつつあるものの、依然として宮古島から台湾の一部に及んでいると指摘した。台風9号は台湾に接近するまで大型で非常に強い勢力を維持し、11日に台湾の地形の影響を受けて勢力が弱まり始める可能性があるという。
欧州モデルはやや南寄りの進路示す
また、最新の欧州モデル(ECMWF)のアンサンブル予測では、中央気象署の予測よりもやや南寄りの進路が示されている。これにより、台風の中心が台湾北部の海上をかすめる、あるいは台湾北端に接近する可能性がある。
一方で、進路が北寄りとなり宮古島付近を通過するシナリオや、南寄りとなって台湾東部に近づく可能性も完全には排除できない。進路によって風雨の強さや影響範囲は大きく変わるため、引き続き最新情報への注意が必要だ。
12県市に高温情報 台南は38度警戒
台風対策に加え、中南部や一部地域では高温にも注意が必要だ。中央気象署が8日に発表したオレンジ色の高温情報の対象地域は、台南市、新北市、彰化県、雲林県、嘉義市、嘉義県、高雄市、屏東県、花蓮県。このうち台南市では38度前後の極端な高温に警戒が必要とされている。
また、台北市、台中市、宜蘭県には黄色の高温情報が出されている。
11日夜から風雨弱まる見通し 来週も強い雷雨に注意
呉氏は、10日から11日にかけて災害につながる恐れのある大雨や暴風が予想されるとした上で、12日から16日にかけて台風9号は台湾から遠ざかるものの、南寄りの風や台風の残した湿った空気の影響で、台湾周辺の大気の状態は引き続き不安定になると指摘している。
この期間は各地で局地的なにわか雨が降る可能性があり、特に午後は強い対流活動が発達しやすい。落雷、突風、短時間の強い雨を伴う恐れがあるため、台風通過後に屋外活動を予定している場合も、引き続き注意が必要だ。

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編集:梅木奈実 (関連記事: 台風9号(バービー)、台湾北部で暴風域入り確率9割 過去の大型台風に似た進路か | 関連記事をもっと読む )













































