三菱地所株式会社は、約5,000の事業所と約35万人の就業者、さらに多様な来街者が集積する大手町・丸の内・有楽町エリアを活用し、企業や行政、各種団体による情報発信などのコミュニケーション活動を包括的に支援する都市型マーケティングプラットフォーム「丸の内まちまるごとプロモーション」を本格始動した。
デジタル化の進展に伴って生活者との接触機会が分散するなか、同社はリアルな都市空間を新たなコミュニケーション基盤として位置づけ、参画各社のマーケティング課題の解決とともにエリア全体の価値向上を推進する。
丸の内エリアの広告・イベント施設を一体運用
約120ヘクタールに及ぶ丸の内エリアは、13駅28路線が乗り入れる利便性を備え、国内屈指のビジネス拠点として機能している。
三菱地所は従来、エリア内に点在する個別の広告媒体やイベントスペースを個別に運用・連携してきたが、より効果的な情報発信を後押しするため、地域内のアセットを横断的かつ立体的に連動させる体制を構築した。
オフィス、商業施設、公的空間、デジタルメディアをエリア単位で統合運用する取り組みは国内でも希少であり、今後は従来のスポーツイベントでの実績に加え、防災や健康、環境、観光といった多様な社会的テーマへの展開も見込んでいる。
街全体をプロモーションの場に、約1,000面の広告媒体を連携
本プロジェクトの最大の強みは、まち全体を包括した「面」としての情報発信力にある。
東京駅前地下広場や丸の内仲通り、各ビルの共用部、約15カ所のスペース、16室のホールやコンファレンス施設、約1,000面に上る広告メディアを結び、通勤時や移動時といった就業者・来街者の生活動線に沿った連続的な訴求を可能とした。
さらに、エレベーターメディア「GRAND」約400台やビル就業者用ラウンジなどを活用し、オフィスビル内部の動線にまで入り込むことで、エリア就業者に対する接触機会を創出している。
また、デジタルサイネージ、ポスター、フラッグ、ラッピング広告などの認知施策にとどまらず、ポップアップイベント、商品展示、体験型企画、カンファレンスなどを融合させることで、単なる広告接触を体験へと昇華させる仕組みを整えた。道路などの公的空間の利用においては大丸有エリアマネジメント協会や行政機関と連携して実施する。
47万人が登録するアプリと連動、効果分析にも対応
デジタル領域との連動においては、登録者数約47万人を誇る「丸の内ポイントアプリ」との連携が図られている。同アプリを通じて就業者に特化した情報配信やプロモーション後のアンケート収集、属性分析が可能なほか、オンラインから実店舗へ誘導する「O2O」施策も展開できる。
三菱地所はエリア全体を一つのプラットフォームと見立てる「まちまるごとワークプレイス」構想のもと、体験や交流を通じて共感と持続的な関係性を育む独自のマーケティングフィールドとしての価値創出を目指す方針だ。
なお、本格始動に先立つ先行事例として、2026年10月開催の男子プロゴルフツアー「PGA TOUR」公式大会「Baycurrent Classic Presented by LEXUS」に合わせた大規模なエリアジャックが、同年9月7日から13日にかけて展開された。
丸の内ビジョンや丸の内リンクサイネージ、フラッグ、ポスター、エレベーターメディア等での大会ビジュアル一斉掲出に加え、丸ビル1階「マルキューブ」での体験型イベント、アプリを通じた告知やアンケート分析を一体的に運用し、朝の通勤から退勤時に至るまで大会の世界観を繰り返し体感できる包括的なプロモーションモデルが示されている。
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(関連記事: 三菱地所、estieと戦略提携 不動産データとAIで丸の内のまちづくり高度化へ | 関連記事をもっと読む )編集:小田菜々香


















































