ヤッホーブルーイング(YH)とワンダーテーブル(WT)は、風傳媒(The Storm Media)のインタビューに応じ、品川インターシティにオープンした「よなよな東京ブルワリー」を通じて、台湾をはじめとするインバウンド客に向けた新たなブランド体験を提供していく方針を明らかにした。
YHは同店舗の最大の魅力について、その場で造られたばかりのフレッシュなオリジナルビールが楽しめる点や、ほぼ全席から醸造所を望むことができる臨場感あふれる空間、そしてビールとの相性を考え抜いたフードメニューを挙げ、「ここだけでしか味わえない体験」を強調している。
WTも、物流プロセスを完全に省いた「究極の鮮度」による豊かな香りと深い味わいをアピール。ブランドの顔とも言える経験豊富なトップ醸造家が常駐することで、造り手のストーリーや専門性の高い会話を楽しめる特別感を提供する。さらに、品川店限定のビールもファンを惹きつける強力なフックになるという。
インバウンド対応と「目的地としての品川」への変革
インバウンド客の受け入れ環境整備も着実に進められている。ブルワリーツアーなどの体験コンテンツにおける多言語対応について、WTはすでに英語対応可能なスタッフを常駐させ、メニューの多言語化(英語対応)も完了していると述べた。一方、YHは現時点でのブルワリーツアーの多言語対応は未定としつつも、今後の反響を見ながら前向きに検討していく意向を示している。

交通の要所である品川エリアの活性化について、WTは同施設が品川の新たなランドマークとなり、品川が単なる「通過点」から、東京を象徴する「新しい目的地」へと変わるきっかけになることに期待を寄せた。
台湾市場とのシナジー、缶ビールから「没入型体験」へ
台湾市場とのシナジーに関して、両社は台湾の消費者が日本を訪れた際に、より深いブランド体験を届けることを目指している。YHは、専門知識を持つスタッフの解説とともにビールやペアリングフードを味わうことで、単に缶ビールを購入して飲む以上の「高い解像度」でビールを楽しめる環境を提供すると述べた。WTは、台湾の消費者が持つブランドへの親近感を深い愛着へと変える、体験型コミュニティを提供したいと意気込む。

醸造所の熱気を感じる視覚体験、ブルワーから直接話を聞いたりDJブースの音に浸ったりする聴覚体験、遊び心のある内装やイベントを通じた触覚の刺激など、単なる飲食に留まらない「五感すべてでクラフトビールを堪能する」多角的な楽しみ方を提案していく構えだ。
ナイトタイムエコノミーの新潮流
さらに、ナイトタイムエコノミーの推進についてWTは、日本の居酒屋文化や夜の街歩きを好む台湾人観光客らに向け、従来の居酒屋とは一線を画した、ゲストとスタッフが一体となる「参加型ビール体験」を提案。新しい発見や交流が生まれる場として、品川の夜に新しい楽しみ方を創出していくとしている。
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編集:小田菜々香


















































