トランプ氏「5日以内に合意」もイラン全否定 米軍は第82空挺師団投入を準備か

2026年3月26日、米大統領・トランプ氏が記者会見を開き、イランとの交渉状況について説明した。(写真/AP通信提供)
2026年3月26日、米大統領・トランプ氏が記者会見を開き、イランとの交渉状況について説明した。(写真/AP通信提供)

トランプ米大統領は23日、「イランと交渉中であり、5日以内に合意できる可能性が高い」と述べ、イランの発電所への攻撃延期を発表した。しかし、イラン側は直ちにこの主張を否定。テヘランやベイルートの夜空は、依然として無人機やミサイルによる爆発音とともに赤く染まり続けている。英紙『フィナンシャル・タイムズ(FT)』は、トランプ氏が実際に合意に達することができるのか疑問視しており、戦争終結を目指す外交努力は依然として多くの障害に直面していると指摘した。

「15項目の合意」とトランプ氏の主張

米・イスラエル連合軍が「エピック・フューリー(壮絶な怒り)」と名付けた空爆を開始してから3週間余り。トランプ氏は一時、イランに対し「48時間以内にホルムズ海峡を開放しなければ、発電所を攻撃する」と最後通牒を突きつけたが、期限を前に一転して交渉中であると言及した。外交的解決へのシグナルを打ち出し、双方がすでに「15項目の合意」に達したとも主張している。

トランプ氏はSNS「Truth Social」への投稿や記者会見を通じ、交渉は娘婿のジャレッド・クシュナー氏と中東特使のスティーブ・ウィトコフ氏が主導していると説明。イラン側も「解決を望んでいる」と語った。米側の譲れない条件(レッドライン)として、核計画の停止や核兵器転用可能な濃縮ウランの廃棄を挙げ、さらには「レジーム・チェンジ(体制転換)」にまで言及した。

市場の反応とイラン側の反論

トランプ氏の発言を受け、市場は敏感に反応した。S&P500種株価指数は1.1%上昇し、開戦以来最大の上げ幅を記録。国際指標であるブレント原油価格も10%以上急落し、約2週間ぶりに1バレル=100ドルの大台を割り込んだ(終値99.94ドル)。しかし、テヘラン当局はこの主張を強く否定した。

イランの戦時指導部の一人で国会議長のモハンマド・バゲル・ガリバフ氏は、交渉の存在を断固否定。「フェイクニュース」であると一蹴し、エネルギー市場のパニックを鎮め、米国とイスラエルが陥っている「泥沼」から目をそらすための策だと批判した。イラン外務省や国営メディアも米国との直接接触を全面的に否定し、アラブ諸国による仲介の事実のみを認めている。

仲介者を介した「メッセージのやり取り」

一方で、複数のイラン政府関係者は『ニューヨーク・タイムズ』に対し匿名で、両国が仲介者を通じて「メッセージのやり取り」を行っていることを認めた。主な目的は衝突の拡大を防ぎ、世界経済に直結するエネルギー施設への壊滅的な攻撃を回避することだという。イランのアラグチ外相は最近、ウィトコフ特使と電話協議を行ったとされるが、関係者はあくまで緊張緩和に向けた「初期的な議論」に過ぎず、正式な「交渉」と呼べる段階ではないと強調している。 (関連記事: 【林庭瑤コラム】トランプ氏の中東護衛要請、台湾・頼清徳総統が艦隊遠征? 関連記事をもっと読む

イスラエルの微妙な温度差

トランプ氏の発言に対するイスラエルの態度は微妙だ。『ニューヨーク・タイムズ』や『ウォール・ストリート・ジャーナル』によると、ネタニヤフ首相はトランプ氏との電話会談後に動画声明を発表したが、和平交渉の有無については明言を避けた。トランプ氏は現在の軍事的成果を「活用」し、将来の合意において「戦争の目的を達成できる」と考えていると述べるに留めた。ネタニヤフ氏は同時に、イランおよびレバノンのヒズボラに対する軍事作戦を継続する強硬姿勢を改めて鮮明にしている。

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