台湾では、薬局・ドラッグストアチェーンが日常生活に欠かせない存在となっている。風邪薬や保健食品、医療機器だけでなく、処方箋の調剤、乳幼児向けの粉ミルクやおむつ、高齢者向けの介護用品まで、幅広いニーズに対応しているためだ。
台湾のビッグデータ分析サイト「網路温度計(DailyView)」はこのほど、ネット上の口コミや反響をもとにした「薬局チェーンランキング」を発表した。分析期間は2026年5月11日から6月9日まで。台湾でいま注目を集めている薬局・ドラッグストアチェーンはどこなのか、上位10ブランドを紹介する。
台湾の人気薬局・ドラッグストアチェーンランキングTOP10
第1位:大樹薬局(ネット上の言及数2万8532件)
第3位:杏一医療用品(ネット上の言及数2193件)
第5位:佑全保健薬粧(ネット上の言及数1855件)
第7位:全球連鎖大薬局(ネット上の言及数1114件)
第10位:春天連鎖生活薬局(ネット上の言及数240件)
第10位:春天連鎖生活薬局(ネット上の言及数240件)
春天連鎖生活薬局のネット上の言及数は240件である。2003年に設立され、台北首都圏を拠点として事業を拡大し、現在では台湾北部で多数の店舗を展開している。
処方箋、医薬品、保健食品、化粧品、ベビー・マタニティ用品、高齢者向けの介護用品まで幅広く取り扱っている。充実した品ぞろえに加え、専門薬剤師や店舗スタッフによる親身な対応も強みだ。教育研修や健康教育講座も行っており、妊産婦から高齢者まで、健康管理や疾病予防を重視する地域住民の間で評価を得ている。
ネット上では、「薬剤師がとても丁寧で専門的。薬に関する質問にも根気よく答えてくれる」「医薬品、保健食品、乳幼児や病人向けの食品がそろっていて、価格も合理的。地域の健康診断もよく開催していて、とても良い薬局」といった声が寄せられた。
また、子育て世帯からは「子どもが生まれてから一番よく行くのが薬局。粉ミルク、おむつ、乳液、歯固め、ベビーせんべいなどを買うのに、春天薬局があって本当に便利」とのコメントも見られた。
第9位:正光薬局(ネット上の言及数363件)
近年は専用のオンラインショップも開設し、箱買い時の送料無料や定期購入などのサービスを導入。生活用品や保健関連商品を自宅から購入できる利便性も高めている。
注目されるのは、観測された363件のネット上の話題量のうち、否定的な反応が確認されず、肯定的な反応が95%に達した点だ。長年打ち出してきた温かみのある接客と専門的なブランドイメージが、SNSや掲示板で高く評価されている。
ネットユーザーからは、「店内は明るく、商品がきれいに陳列されている。価格も分かりやすく、レジスタッフも親切で会計が早い。ポイントを景品と交換できるのも良い」「正光薬局は本当におすすめ。ポイント交換にお金がかからず、店舗スタッフも薬剤師もとても親切」といった声が上がった。
第8位:台安薬局(ネット上の言及数509件)
台安薬局は、ネット上の言及数509件で第8位となった。台安薬局は2000年、台湾大学や成功大学などの医師・薬剤師チームによって設立された複合型薬局チェーンだ。「最も迅速な気配り、最も行き届いたサービス」をブランド理念に掲げ、台湾北部・中部・南部の各都市や地域に店舗網を広げている。
医薬品、医療機器、保健食品、ベビー・マタニティ用品、粉ミルク、おむつ、日用品まで幅広くそろえ、年中無休で利用しやすい点を打ち出している。2025年以降は、新しい生活密着型ドラッグストアのトレンドに対応し、地域店舗を通じたきめ細かなサービスを強化している。
利便性と安心感、専門的な医薬品サービスへの信頼を重視する地域住民の間で、良好な口コミを獲得しているブランドだ。
第7位:全球連鎖大薬局(ネット上の言及数1114件)
全球連鎖大薬局(G-MED)は、ネット上の言及数1114件で第7位となった。同ブランドは、地域密着型の薬局を軸にした複合型チェーンストアとして展開しており、創業から39年を迎えた。桃園市を主な拠点とし、新北市三峡区、林口区、台北市文山区にも店舗を広げている。現在は台湾全土に20の直営店を構え、会員数は10万人を突破している。
全球連鎖大薬局は、「健康ニーズ」と「生活の利便性」を重視したワンストップサービスを提供している。医薬品、処方箋調剤、医療機器、保健食品、美容・スキンケア商品、粉ミルク、おむつ、ベビー・マタニティ用品、日用品、玩具、ベビーカー、ベビーベッドまで、家庭の幅広いニーズに対応する。
「価格、品質、サービス」の3つを重視し、専門薬剤師による服薬、育児、健康管理に関する相談サービスも提供している。地域に根差した「専門性、誠実さ、思いやり」のある対応が支持される理由となっている。
第6位:躍獅薬局(ネット上の言及数1799件)
同ブランドは、専門的な医療相談と地域密着型の健康管理を軸に展開している。薬剤師、看護師、栄養士などの専門スタッフをそろえ、無料の服薬相談や各種健康チェックを提供しているほか、服薬、保健、在宅ケアなどに関する情報発信にも力を入れている。
地域巡回サービスや健康講座を通じて、「治療より予防」を重視する健康教育の普及にも取り組んでいる。複数分野の専門スタッフによるサポート体制と、きめ細かなサービスが強みで、専門性の高い健康ケアを求める地域住民から高い評価を得ている。
第5位:佑全保健薬粧(ネット上の言及数1855件)
第5位は佑全保健薬粧で、ネット上の言及数は1855件だった。肯定的な反応は96%に達し、否定的な反応は0%。
佑全保健薬粧は1972年創業で、佑全薬品股份有限公司が展開する大型薬局チェーンだ。台湾全土に160店以上を構え、処方箋調剤、日常的な健康管理商品、日本の美容・スキンケア商品など、幅広い商品を取り扱っている。
妊産婦や子育て世帯向けには「佑全ベビー」という会員制度を設け、粉ミルクやおむつの割引、妊婦向け来店特典の引き換えサービスなどを提供している。
肯定的な反応の割合が96%と非常に高く、否定的な話題量が確認されなかったことから、今回のランキングでも口コミ評価の高いブランドの一つとなっている。
第4位:新高橋薬局(ネット上の言及数2028件)
新高橋薬局は、ネット上の言及数2028件で第4位となった。肯定的な反応は90%に達し、今回のランキングに入ったブランドの中でも口コミ評価の高い薬局チェーンだ。
新高橋薬局は1978年創業で、台湾南部を起点に展開してきた複合型の薬局・ドラッグストアチェーン。現在は台湾全土に約30の実店舗とオンラインショップを持ち、ベビー・マタニティ用品、保健食品、医療美容、日用品などを幅広く取り扱っている。
トレンドキーワードの「特売会」は、同店が最近、台湾全土で「健康特売巡回キャンペーン」を実施していることに由来する。店舗限定の低価格商品、保健食品の購入特典、一定額以上の購入者向けプレゼントなどを展開しており、これが話題量を押し上げる要因となった。
第3位:杏一医療用品(ネット上の言及数2193件)
杏一医療用品は、ネット上の言及数2193件で第3位となった。肯定的な反応は66%、中立的な反応は31%、否定的な反応は3%で、全体として安定した口コミ評価を維持している。
杏一は1993年創業。医療用品と保健・介護用品に重点を置き、長年にわたり病院内や病院周辺の販路を開拓してきた。台湾では「医療用品の専門小売り」を中核に据えた薬局チェーンとして知られる。
一般的な薬局・ドラッグストアチェーンと比べ、商品構成は車椅子、血圧計、血糖測定器などの医療機器、術後ケア用品、在宅介護関連商品により重点を置いている。そのため、特定の医療・介護ニーズを持つ消費者から支持を得ている。
一方で、消費者の評価を見ると、一部店舗では医療機器を中心に扱っているため価格帯がやや高めだという指摘もある。また、店舗面積が限られている場合、商品陳列スペースが狭く、特定の商品を探す際に時間がかかることもある。大型の薬局・ドラッグストアチェーンほど商品の多様性が豊富ではないとの声もあり、ワンストップでの買い物を重視する消費者にとっては、やや不便に感じられる側面もある。
ネット上では、「スタッフが親切で、介護用品の説明も専門的」「スタッフがとても親切。鉄剤を買おうと思って行ったが、希望に合うものがなくても無理に売り込まれず、ついでにマタニティ特典も交換できた」「スタッフは皆専門知識があり親切。強引な販売もなく、快適に買い物できた」といった声が寄せられた。
また、「家族の高齢者に必要な栄養補助食品について相談したところ、店員が製品の違いを丁寧に説明し、ニーズに合うものを選んでくれた。細やかな配慮と誠実さを感じた」とする口コミもあった。
第2位:丁丁薬粧(ネット上の言及数2722件)
丁丁薬粧は、ネット上の言及数2722件で第2位となった。肯定的な反応は77%に達し、否定的な反応は5%にとどまった。上位3ブランドの中では、肯定的な反応の割合が最も高い。
丁丁薬粧は台湾で長年展開している薬局・ドラッグストアチェーンで、医薬品、保健食品、美容・スキンケア商品、日用品など幅広い商品を扱う。手頃な価格帯を打ち出し、店舗の多くは人通りの多い商業エリアや住宅街に位置しているため、一定の規模と地域での知名度を持つ。
ネットユーザーからは、「品ぞろえがとても充実している。玩具、授乳用品、ベビー服までそろっていて、ギフト購入にも向いている」「薬剤師の説明が丁寧で分かりやすく、商品陳列も見やすい」「店内が広く、品目も多くて良い」「空間にゆとりがあり、商品がそろっていて、プレッシャーを感じずに買い物できる」といった声が上がった。
また、「海外旅行で疲れて口内炎がひどくなったが、帰国した時間帯に病院を受診できず、丁丁でスタッフに相談した。紹介された保健食品を試したところ、2日後には食事ができるようになり、安心した」との体験談も寄せられている。
第1位:大樹薬局(ネット上の言及数2万8532件)
第1位は大樹薬局だった。ネット上の言及数は2万8532件に達した。話題量は第2位の丁丁薬粧の10倍以上で、今回のランキングで唯一1万件を突破したブランドとなった。
大樹薬局は台湾発の薬局チェーンで、長年にわたり台湾全土で店舗を展開してきた。都市部の商業エリア、地域密着型の生活圏、地方エリアまで幅広く店舗網を広げており、台湾の薬局チェーン市場の中でも最大規模のブランドの一つとされる。
強みの一つは、大規模な店舗ネットワークだ。高密度の出店により、消費者は日常生活圏内で店舗を見つけやすく、買い物の利便性が高い。さらに、大樹薬局は薬剤師が常駐する専門的なサービスを長く重視しており、薬に関する相談が必要な場合にも、その場で専門的なサポートを受けやすい。
消費者行動の面から見ると、大樹薬局が圧倒的な話題量を集めた背景には、広い店舗網によってSNS上で言及されやすいこともある。購入品の共有、特定商品の在庫確認、価格比較など、日常的な口コミが大量の話題量につながっている。
ネット上では、「薬剤師が専門的で忍耐強く、気配りのある良き隣人のようだ」「妊産婦向けの商品がそろっていて買いやすい」「サービスが親切で、店内も見て回りやすい」といった声が寄せられた。
さらに、「店内は清潔で明るく、陳列も整っていて安心できる。店員は親切で、必要な商品を探す手伝いをしてくれ、キャンペーンや会員制度も丁寧に説明してくれた。買い物の流れもスムーズで、会計も早く、専門的で思いやりのある印象を受けた」といった口コミもある。
そのほか、「環境が良く、商品の種類も多い。地域の良きパートナーだ」「スタッフが熱心で、商品について質問するときちんと答えてくれる。急ぎで医薬品が必要なときにもおすすめ」といった評価も見られた。