国立大学法人東北大学と三菱地所株式会社は、産学連携を通じた社会価値の創造および日本の持続的成長に資するイノベーション創出を目的として、包括連携協定を締結した。国際卓越研究大学の第1号として認定された東北大学が持つ世界最高水準の研究力と、三菱地所が丸の内エリアをはじめ全国で手掛けるまちづくりを融合させる。
両者は量子、半導体、フィジカルAIといった先端領域における研究成果の社会実装、人材育成、ビジネスの創出と発信を推進し、日本経済の成長を牽引する新たな価値創造モデル「広域イノベーション・エコシステム」の構築を目指す。
量子や半導体の社会実装へ 地域を結ぶ広域連携を構築
日本の国際競争力強化に向けては、先端技術分野の研究成果をいかに迅速に社会実装するかが課題となっており、両者は研究から社会実装までの結び付きを強化しイノベーション創出を加速させる。
具体的な取り組みとして、量子、半導体、フィジカルAI等の先端技術領域に関し、東京・丸の内と、北海道、東北、川崎・横浜等を結ぶ広域なイノベーション・エコシステムを形成する。
量子分野においては、三菱地所を代表企業とするコンソーシアムが川崎市幸区の新川崎・創造のもりにおける「新川崎・創造のもりイノベーション拠点整備事業」の整備・運営事業者の優先交渉者に選定されており、2030年の開業を予定している拠点「(仮称)QBIC」などで連携を深める。
また、東北大学は丸の内エリアを「産学共創戦略的フロント」とし、学内の先端研究ファシリティおよびサイエンスパークにおける研究成果の社会実装を進める。
特に、東北大学が東京・丸の内の丸の内ビルディングに新設した東京拠点「T-POD」を介し、サイエンスパークと丸の内エリアのオープンイノベーションプラットフォーム「TMIP」が連携することで、最新の研究成果をビジネス創出につなげる。「T-POD」は先端技術に関する国内外の動向調査とそれに基づく提言を行う大学シンクタンクであり、設立当初はフィジカルAI、宇宙、レジリエンス、ライフサイエンスの4分野を対象に始動している。
丸の内を実践の場に 人材育成やスタートアップ支援を推進
さらに、両者は丸の内を実践の場とした「知の社会還元」を推進し、産業・科学革新人材の育成や国内外の先端研究人材と産学官金の接続、キャリアの多様化を促進する。
スタートアップの創出と育成においては、東北大学の技術シーズや東北大学ベンチャーパートナーズ株式会社(THVP)とTMIPが連携し、創業から資金調達、その後の成長までを一貫支援する。
グローバル発信においては、世界36カ国・242機関に及ぶ大学間協定校とのネットワークや、東北大学の「ZERO INSTITUTE」、三菱地所の米・欧・アジアにおけるグローバルネットワークを活用し、世界中からグローバルタレントを呼び込むとともに、日本の先端技術に関する研究成果や事業活動を世界へ発信する。
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編集:小田菜々香
















































