ルビオ米国務長官が語った「トランプ2.0」の大戦略 140億ドル規模の対台湾武器売却はなぜ審査中なのか

2026-07-02 11:36
2026年6月25日、中東歴訪を終えたルビオ米国務長官が、バーレーンで報道陣の取材に応じた。(写真/AP通信)
2026年6月25日、中東歴訪を終えたルビオ米国務長官が、バーレーンで報道陣の取材に応じた。(写真/AP通信)

米国務長官で、国家安全保障担当大統領補佐官代行も務めるマルコ・ルビオ氏はこのほど、米上院外交委員会と下院歳出小委員会に相次いで出席し、2027会計年度の国務省予算をめぐって答弁した。

この2つの公聴会での発言は、第2次トランプ政権、いわゆる「トランプ2.0」が本格的に動き出す中で、米国の大戦略(グランド・ストラテジー)を包括的に示したものと受け止められている。そこに浮かび上がったのは、冷戦後の「自由主義的国際秩序」の終焉であり、国益と地政学的利益を最優先する「新現実主義」への明確な転換だった。

戦争は本当に「終わった」のか

​今年2月末に米国とイランの武力衝突が始まって以降、ルビオ氏が初めて議会に姿を見せたのは6月上旬のことだった。同氏は上院外交委員会で国務省の2027会計年度予算について質疑に応じ、同日には下院議員に対しても、イラン戦争の最新情勢と外交方針を説明した。

この「連続公聴会」のうち、一方は長期的な外交戦略と予算をめぐる議論であり、もう一方はイラン戦争と対イラン政策そのものに焦点を当てたものだった。ルビオ氏は冒頭、あくまで通常の予算公聴会であることを強調し、場の空気を「専門的な説明」に戻そうとした。しかし、議員らが追及の手を緩めることはなかった。

民主党議員と一部の共和党議員は、相次いで核心を突いた。ホワイトハウスによる対イラン軍事行動の法的根拠は何か。戦略的な終着点はどこにあるのか。国務省は、すでに下された軍事判断を後から取り繕っているだけではないのか。

米紙『ニューヨーク・タイムズ』によれば、民主党側は今年3月の時点で、ルビオ氏と国家安全保障チームに公開証言を求めていた。民主党議員らは「公開公聴会は、憲法上の義務を果たす第一歩だ」と訴えており、今回のルビオ氏の議会出席は、遅れて実現した説明の場でもあった。

ルビオ氏は公聴会で、「イラン戦争はすでに終結した」と繰り返し主張した。停戦は脆弱で、情勢は不安定だと認めながらも、米国とイランの戦争は一段落したと強調し、その前提のもとで今後の外交と交渉を語った。

実際、ホワイトハウスはこれまでも、戦争は「ある時点で」終わったと繰り返し説明してきた。しかし現実には、中東では散発的な空爆が続き、ホルムズ海峡も封鎖と限定的な通航を繰り返している。「戦争は終わった」という政治的説明と、戦火が完全には収まっていない現実との間には、明らかな隔たりがある。

議会が追及を続けた理由もそこにある。議員らはルビオ氏に、戦争が本当に終わったのであれば、なぜ大規模な部隊展開と高い警戒態勢を維持する必要があるのかと問いただした。逆に、戦争が終わっていないのであれば、行政府は戦争権限の境界を越えているのではないかという疑問も突き付けた。
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これに対するルビオ氏の答えは、大規模な共同打撃作戦はすでに停止しており、米軍はイラン国内で軍事力を継続的に削る攻勢を続けてはいない、というものだった。ただし、必要な場合に反撃する能力は維持しているとも強調した。つまり、同氏の言う「戦争終結」とは、武力事案が完全になくなった状態ではなく、「主要戦闘作戦の終了」に近い概念だった。

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