【論評】習近平の「最後通牒」対ルビオ氏の真意:米中首脳会談後の台湾の行方

2026-05-18 21:22
トランプ氏は、習近平氏が一晩中台湾について語り、中国が台湾を攻撃した場合に米国は防衛するかと直接尋ねてきたが、「その質問には答えない」と返答したと明かした。(AP通信)
トランプ氏は、習近平氏が一晩中台湾について語り、中国が台湾を攻撃した場合に米国は防衛するかと直接尋ねてきたが、「その質問には答えない」と返答したと明かした。(AP通信)

先の米中首脳会談の終了後、各方面で様々な解釈がなされている。台湾の頼清徳総統は自身のフェイスブックで1500字に及ぶ5項目の声明を発表し、「台湾は現状維持者であり、台湾独立の問題は存在しない。現状を変更し地域の緊張を生み出しているのは中国だ。台湾は世界の利益の核心であり、台湾海峡の平和と安定が取引されたり犠牲にされたりすることはない」と強調した。しかし残念ながら、今回の米中会談は、両国間の権力バランスの現状を具体的に変化させるものであった。そして、その中で最も直視されていないのが、台湾が置かれた厳しい状況と安全保障の現実である。

トランプは「台湾侵攻なら北京を爆撃する」との豪語を忘れたのか

会談後、米ホワイトハウスの声明から「台湾」の文字は消えた一方、中国外務省の発表では重きを置いて扱われていた。エアフォースワン(大統領専用機)に搭乗したトランプ米大統領は、FOXニュースのインタビューや機内での記者団の質問に応じ、ベッセント財務長官が指摘したように、台湾問題について多くを語った。トランプ氏が何を語ったかは台湾にとって当然重要だが、それ以上に、習近平国家主席が何を語り、それをトランプ氏がどう解釈してどう応じるのか——米国としての対応——こそが、台湾にとって最重要の課題である。

トランプ氏の言葉を借りれば、習主席は一晩中台湾について語り続けたという。台湾は習主席にとって最も重視する問題であり、ここ十数年来それは変わっていないと、自らを「世界で最も習近平を理解している人物」と自負するトランプ氏は淡々と語った。しかし、その言葉は台湾の人々には衝撃を与えざるを得ない。トランプ氏によれば、習主席は直接「もし我々が台湾を攻撃した場合、米国は防衛するのか」と尋ねたというのだ。伝聞の形であれ、習主席の口から「台湾攻撃」という直接的な言葉が出たのは初めてのことである。これまで中国側は「武力行使の放棄を絶対約束しない」という表現にとどめ、米国のシンクタンクが中国の台湾侵攻のタイムテーブルを様々に推測する中、習主席自身は「侵攻のタイムテーブルなど存在しない」とすら述べてきた。 (関連記事: 台湾高速鉄道、屏東延伸へ前進 半導体回廊の新動脈に 高雄・屏東に新駅、2039年開業を目指す 関連記事をもっと読む

今回、習主席は「米国は防衛するのか」と直接問い詰めた。これに対しトランプ氏は「その問題には答えない」と正面から返したと明かし、その後のメディア取材でも「その答えは私だけが知っている」と繰り返した。トランプ氏はおそらく忘れてしまったのだろう。数年前のプライベートな資金集めパーティーの席で、プーチン露大統領に対し「もしウクライナに侵攻すればモスクワを爆撃する。私には他の選択肢はない」と通告したと自慢していたことを。そして、これと同様に、習主席にも「中国が台湾に侵攻すれば、米国は北京を爆撃する」と伝えたと語っていたことを。その際、トランプ氏は「習主席は私のことを狂っていると思っただろう」とまで述べていたのだ。

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