アップルとインテル提携、27年量産へ TSMCは供給シェア90%超を維持

今年9月に就任予定の米アップル最高経営責任者(CEO)、ジョン・ターナス氏。(写真/AP通信提供)
今年9月に就任予定の米アップル最高経営責任者(CEO)、ジョン・ターナス氏。(写真/AP通信提供)

アップル(Apple)とインテル(Intel)の提携に進展が見られた。一見するとアップルのサプライチェーン分散化の動きだが、その背景には、AI時代における最先端プロセス資源の再配分に伴うアップル、インテル、台湾積体電路製造(TSMC)間の三つ巴の地殻変動が潜んでいる可能性がある。著名な半導体アナリストの郭明錤(ミンチー・クオ)氏が15日朝、自身のフェイスブックに投稿した内容によると、アップルはすでにインテルの「18A-P」プロセスを採用し、ローエンドまたは旧型のiPhone、iPad、Mac向けプロセッサの開発プロジェクトを立ち上げたという。生産計画としては、2026年に小規模な試験生産を行い、2027年に量産を本格化させ、2028年に生産量をさらに拡大する見通しだ。ただし、初期段階でインテルが順調に出荷できたとしても、TSMCがアップルの供給シェアの90%以上を握る構造は維持されるため、短期的にはTSMCの圧倒的な優位性が揺らぐことはない。

アップルがインテル「18A-P」で開発着手、ローエンド・旧型製品で先行テスト

クオ氏の最新の業界調査によると、「アップルはすでにインテルの18A-Pプロセス(Foverosパッケージング技術を採用)において、ローエンドおよび旧型のiPhone、iPad、Mac向けプロセッサの開発に着手している」という。製品ラインナップを見ると、これは単なる低リスク製品のテスト生産にとどまらず、アップルの3大主要端末製品を網羅している。つまり、将来的にインテルがファウンドリ(半導体受託製造)サプライヤーとして機能する可能性を、アップルがより本格的に検証し始めていることを示している。

受注構成について、クオ氏は「iPhone向けが約80%を占めており、これは実際の端末販売比率に近い」と指摘している。これは、アップルによるインテルへの生産委託計画が単なる技術検証ではなく、実際の製品販売構成に基づいたシミュレーションに近い性質を持つことを意味する。インテルが将来的に正式なサプライヤーとなった場合、アップルの全製品ラインナップにおける設計、量産、出荷のサイクルにどう対応すべきかを見極める狙いがある。

スケジュールに関してクオ氏は、アップルのインテルに対する生産委託計画は、18A-Pプロセスの技術ライフサイクルも反映していると説明する。具体的には、2026年に小規模テストを行い、2027年に量産を本格化、2028年に生産を拡大した後、2029年には縮小に転じるとみられる。言い換えれば、インテルがアップルからの受注を確実なものとし、技術検証から本格的な量産へと移行できるかどうかにおいて、2027年が極めて重要な試金石となる。 (関連記事: アップル、インテルと半導体生産で提携へ TSMC一極依存に転機 関連記事をもっと読む

2027年の量産化が鍵に、しかし歩留まりと出荷規模は依然として不透明

一方でクオ氏は、現段階における両社の提携には依然として不確実性が残っていると注意を促している。「インテルの量産スケジュールや出荷規模はまだ明確になっておらず、組み立てを担う電子機器受託製造サービス(EMS)側でも出荷計画は確認されていない」と指摘。これは、アップルがインテルでの開発プロジェクトを立ち上げたとはいえ、実際に端末製品として大規模な出荷に至るまでには、まだ多くのハードルが存在することを示している。

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