ドナルド・トランプ米大統領による2泊3日の中国訪問日程が終了した。中国国家主席の習近平氏と天壇を視察した際、米中首脳会談で台湾問題に言及したか問われたものの回答を避けていたが、トランプ氏は15日、大統領専用機「エアフォース・ワン」の機内で記者団に対し、台湾問題について習氏に何の約束もしていないと明らかにした。さらに、140億ドル規模の台湾への武器売却については「台湾を統治する者」と協議した上で決定すると述べた。これを受け、台湾の林佳龍・外交部長(外相に相当)は同日夜、台湾は引き続き米国などの友好国・同盟国と連携を深めていくと表明した。
トランプ氏は13日夜に代表団を率いて北京に到着し、その後2泊3日の日程で習氏と集中的に会談を重ねた。前日午前には約2時間15分にわたる米中首脳会談を行い、午後には習氏自らの案内で天壇を視察し、夜には習氏主催の国宴(晩餐会)でもてなしを受けた。15日午前、トランプ氏は中南海に招かれ、習氏の案内で中国共産党の権力中枢である執務エリアを見学した。両氏はお茶を交えた懇談と少人数での会合を経てワーキングランチを共にした後、トランプ氏は同日午後2時半頃にエアフォース・ワンに搭乗し、帰国の途に就いた。
離陸後に台湾問題へ言及、トランプ氏「習氏の立場は強硬だが約束はしていない」
特筆すべきは、前日午前の米中首脳会談中に中国国営メディア「新華社」が会談終了前に報じた内容だ。それによると、習氏は会談で「台湾問題は中米関係において最重要の課題である。適切に処理すれば両国関係は全体的な安定を保てるが、誤れば衝突や紛争に発展し、中米関係全体を極めて危険な境地に追いやることになる。台湾独立と台湾海峡の平和は水と油のように相容れない。台湾海峡の平和と安定の維持こそが、中米双方の最大の公約数である」と強調したという。しかし、トランプ氏は同日午後に天壇を視察した際、この件に関する記者団の質問には応じなかった。

トランプ氏が15日午後にエアフォース・ワンに搭乗した後、複数の海外メディアが報じたところによると、同氏は機内で記者団に対し、台湾問題について習氏と「大いに議論した」と語った。習氏の立場は非常に強硬であり、中国側として台湾の独立を望んでおらず、それが極めて激しい対立や混乱を招くと明確に表明したという。しかし、トランプ氏は何の約束もしていないと明言した。さらに、習氏から人民大会堂で、紛争が勃発した場合に米国は台湾を防衛するのかと直接問われたことを明かし、自身は「その問題については言及しない」と答えたと述べた。 (関連記事: トランプ氏、エアフォース・ワン機内から高市首相に電話 中国・印太情勢を協議、台湾情勢への言及は明かさず | 関連記事をもっと読む )
一方、トランプ氏が今回の訪中前にホワイトハウスで台湾への武器売却を継続するか問われた際、「習主席とこの問題を議論する」と答えたことで、米国が台湾に対して長年約束してきた安全保障上の原則である「6つの保証」のレッドラインを踏み越えるのではないかとの懸念が広がっていた。米連邦上院の超党派議員らもトランプ氏宛てに書簡を送り、140億ドル規模の台湾向け武器売却案を早期に進めるよう求めていた。しかし、台湾への武器売却について、トランプ氏は15日、エアフォース・ワンの機内で記者団に対し、近い将来に決定を下すと述べた上で、「台湾を統治する者」と協議する意向を示した。


















































