トランプ氏、頼清徳総統との直接通話に意欲 47年続く米台外交慣例に波紋 2026年5月14日、トランプ米大統領と中国の習近平国家主席は、北京の天壇をともに訪れた。(写真/ホワイトハウス公式サイト提供)
トランプ米大統領は20日、台湾の頼清徳総統と電話で話す意向を自ら明らかにした。ロイター通信は、この発言が1979年以来の米政府の外交上の一線に踏み込むものであり、米中台関係を大きく揺るがす可能性があると指摘している。
米国は47年前に中華民国と断交し、中華人民共和国と国交を樹立して以来、現職の米大統領が台湾の指導者と直接電話で話した例はない。トランプ氏は2016年、蔡英文総統と電話会談を行ったことがあるが、当時は大統領就任前の次期大統領としての対話だった。
ロイター通信によると、トランプ氏はメリーランド州のアンドルーズ統合基地で、大統領専用機「エアフォース・ワン」に搭乗しようとした際、記者団から「台湾の頼総統と電話で話すのか」と問われ、「彼とは話す。私は誰とでも話す。我々は台湾問題に対処する」と答えた。
同通信は、トランプ氏がこの1週間で頼氏との電話対話に意欲を示したのは、これで2度目だと伝えている。トランプ氏は先週、中国の習近平国家主席と会談した後、「台湾を統治している人物」と話す可能性に初めて言及した。当初は、トランプ氏によくある言い間違いや即興の発言ではないかとの見方もあったが、20日にアンドルーズ基地で記者団に改めて確認したことで、トランプ氏本人、あるいは政権側による意図的な外交上の探りだった可能性が浮上している。
事情に詳しい関係者はロイター通信に対し、現時点で両首脳の電話会談は正式には設定されていないと明らかにした。ホワイトハウスは、会談の時期や具体的な内容について、記者団の質問に直ちには回答しなかった。ワシントンの中国大使館も、第一報の段階ではコメントを出していない。
ロイター通信は、トランプ政権の当局者がこれまで、トランプ氏の任期中に承認した台湾への武器売却の規模は、歴代のどの米大統領よりも大きいと繰り返し強調してきたと指摘している。一方で、トランプ氏自身は米中首脳会談後のFOXニュースのインタビューで、台湾への武器売却について「非常に優れた交渉カード」だと表現している。
ロイター通信はまた、中国政府が台湾を「不可分の領土」と見なしているため、米台間の直接対話は通常、北京の強い反発を招くと指摘している。一方で、トランプ氏の言葉遣いは台北にも複雑なシグナルを送っている。頼氏はトランプ氏と対話する機会を歓迎する姿勢を示しているが、トランプ氏が用いた「台湾問題」という表現は、中国側が用いる表現とも重なるためだ。
2016年の「トランプ・蔡英文電話会談」を振り返る ただ、米紙ワシントン・ポストの外交・安全保障担当コラムニスト、ジョシュ・ロギン氏は著書『Chaos Under Heaven』の中で、この電話会談は実際には「偶発的な出来事」だったと指摘している。
ロギン氏の取材によれば、この電話会談は、トランプ氏が利害得失を十分に考えないまま下した軽率な判断であり、その3カ月後には習氏との電話会談で「同じ過ちは二度と犯さない」と保証したという。トランプ氏が中台双方の指導者をめぐって見せた一貫性のない対応は、その後4年間にわたる米国の対中政策の混乱の始まりでもあったとされる。
2016年12月2日の「トランプ・蔡英文電話会談」で、蔡英文総統は呉釗燮・国家安全会議秘書長、李大維外交部長の同席のもと、トランプ米次期大統領と電話で会談した。(写真/台湾総統府提供) ロギン氏は、ワシントンと台北のいかなる接触も北京にとって抗議の理由となり得る中、最高指導者レベルの接触であればなおさらだと指摘している。2016年11月8日、大方の予想を覆して大統領選に勝利したトランプ氏は、就任前からあからさまに北京を刺激した。しかし問題は、なぜそうしたのかを誰も把握していなかったことだ。
もしそれが当初からの計画の一部だったのであれば、トランプ氏は最初から中国に対して強硬姿勢を取ろうとしていたことになる。だが、もし偶発的な出来事だったのであれば、北京を怒らせた意味は全く違ってくる。ロギン氏によると、中国指導部にはそれが意図的な計画だったのかを知る術はなかったが、少なくともそれはトランプ氏自身の計画ではなかったという。
ロギン氏は、当時のホワイトハウスの発表では、次期大統領だったトランプ氏が台湾総統からの電話を受けたことになっていたと説明している。当時の世論では、次期大統領は無謀な対中強硬派なのか、それとも外交の常識を理解していない政治経験の浅い新人大統領なのか、という受け止めが広がった。
しかし、2016年12月2日にトランプ氏がどのようにして蔡氏と電話で話すことになったのかについては、トランプ氏の側近の間でも証言が食い違っている。ただし、この電話会談がトランプ政権初期の米中関係に重大な問題をもたらしたこと、そしてトランプ氏が最終的に習氏に譲歩し、それが両者の関係構築の基盤となったことは、議論の余地がないとされる。
ロギン氏は、トランプ政権下のホワイトハウスを、日本映画『羅生門』や、フランス・ベルサイユ宮殿の「鏡の間」にたとえている。関係者はそれぞれ自分の語る事実を真実だと信じているが、語られる物語は互いに大きく異なっていたからだ。
2016年末の「トランプ・蔡英文電話会談」をめぐっても、最も頻繁に報じられたホワイトハウスの公式説明は、内情を知る関係者が最も信じていない説明だったという。それでも、その説明は一見もっともらしく、当時はほかのスキャンダルにメディアの関心が集まっていたため、真相を追う動きは広がらなかった。
米メディアが伝えた舞台裏 ニューヨーク・タイムズをはじめとする米メディアの一般的な報道では、この電話会談の仲介役は、元連邦上院議員のボブ・ドール氏だったとされていた。ドール氏の所属する法律事務所アルストン&バードは、台湾政府から年間28万ドルの報酬を受け取り、6カ月にわたる水面下でのロビー活動を通じて、台湾側と米国高官のスタッフの間に関係を築いたという。
しかし、ロギン氏の独自取材によると、トランプ陣営と台湾政府の実際の仲介役は、後に米国防総省のインド太平洋安全保障担当の国防次官補となるランディ・シュライバー氏だった。
ロギン氏によれば、当時ワシントンのシンクタンク「プロジェクト2049研究所」の会長を務めていたシュライバー氏は、国務省の政権移行チームにいた友人に協力を求め、蔡氏の電話番号をトランプ氏の連絡先リストに入れた。このリストはその後、ニューヨークのトランプ・タワーに届けられた。
トランプ氏は12月2日、外国要人と次々に電話で話し、連絡先リストの最後にあった「台湾」にまでたどり着いた。ホワイトハウス関係者によれば、政権移行期は非常に混乱しており、誰もこの事態を事前に止めることができなかったという。
米国防総省のランディ・シュライバー元インド太平洋安全保障担当国防次官補。(写真/YouTubeより) 一方で、トランプ氏の別の側近からは全く異なる説明も出ている。後にホワイトハウス首席戦略官を務めたスティーブ・バノン氏は、トランプ氏は自分が誰と話すのかを事前に把握していたと主張している。バノン氏によれば、当時すでに通話相手について次期大統領に報告が行われていた。
バノン氏はまた、トランプ氏の娘婿であるジャレッド・クシュナー氏に対し、台湾総統との通話は中国を怒らせることになると警告し、2人でその点をトランプ氏に報告したという。ただ、対中強硬派だったバノン氏自身は、中国の反発を気にしておらず、むしろ良いことだと考えていた。
バノン氏の証言によれば、彼は当時トランプ氏に対し、「蔡英文氏からの祝賀電話を受ければ、アジア太平洋地域に大きな波紋が広がる。しかし、中国政府を守勢に回らせることもできる」と説明した。これに対し、トランプ氏は「それなら、その電話は必ず受ける」と答えたという。
トランプ氏は、蔡氏からの電話を受けることで、自身の強い指導者としてのイメージがより際立つと考えた可能性がある。しかしロギン氏によると、電話会談後、米メディアの多くがこれを「愚かな過ち」「無謀な挑発」と報じたことに、トランプ氏は驚き、強い怒りを示した。中国政府の激しい反発よりも、米メディアの批判を気にしていたという。
トランプ氏は12月11日、FOXニュースのインタビューで「なぜ我々が一つの中国政策に縛られなければならないのか」と述べた。しかし実際には、習氏との個人的関係を損なうことは望んでいなかった。当時のトランプ氏は中国指導部との関係構築を模索しており、習氏のような強権的指導者に対しても以前から好意的な見方を示していた。相手の権力をうらやむ一方で、相手から認められることも望んでいた。重要なのは、トランプ氏が合意を成立させるためには、習氏と個人的な関係を築く必要があったという点である。
ロギン氏によれば、トランプ氏はクシュナー氏と崔天凱・駐米中国大使を通じて、この行き詰まりを打開するための計画を立てた。
2017年2月9日夜、トランプ氏はバノン氏と当時のレックス・ティラーソン国務長官をホワイトハウスに呼んだ。その夜、トランプ氏は習氏からの電話を受け、クシュナー氏の段取りに従い、今後は台湾指導者からの電話を受けないと習氏に直接約束した。
ホワイトハウスはこの米中首脳電話会談後、「習主席の要請に基づき、トランプ大統領は一つの中国政策を尊重することに同意した」とする声明を発表した。このうち「習主席の要請に基づき」という文言は、米国の面子を少しでも保つため、当時のマット・ポッティンジャー副国家安全保障担当補佐官が加えるよう求めたものだとされる。
Josh Rogin ‘Chaos Under Heaven’ excerpt: How covid hastened the decline and fall of the U.S.-China relationship - The Washington Post https://t.co/hpO42LbYpf
— Paul Goldsmith (@Pablo_Sonara)March 10, 2021 米シンクタンク、ハドソン研究所の中国戦略センター長で、国防政策顧問も務めたマイケル・ピルズベリー氏は、この米中首脳の電話会談が、その後の米フロリダ州マール・ア・ラーゴでの米中首脳会談に向けた障害を取り除いたと分析している。トランプ氏が台湾政府との通話は誤りだったと認め、今後は繰り返さないと約束したためだ。
クシュナー氏は、トランプ氏の「過ちを正す」ことを助けたことで、米国の対中政策の主導権を握ることになった。一方、中国に強硬姿勢で臨むべきだと考えていたバノン氏は、この「トランプ・習近平電話会談」に強い不満を抱き、クシュナー氏によるあまりにナイーブな譲歩だと受け止めていた。バノン氏は後にロギン氏に対し、「すべてはクシュナーが主導したことだった。その後、トランプ氏は台湾の話など二度と聞きたがらなくなった」と語っている。
ロギン氏は、2016年末の「トランプ・蔡英文電話会談」と、2017年初めの「トランプ・習近平電話会談」以降、トランプ氏の台湾に対する姿勢は「無関心」と「軽視」の間で揺れ続け、任期中を通じてその傾向が続いたと指摘する。
そのため、トランプ政権は表面的には親台湾派の人材で固められているように見えたものの、政権発足から3年間、トランプ氏の本音を理解していた高官らは、台湾への公然とした支持や同情を示すことを避け続けたという。象徴的な例として、ジム・マティス国防長官が親台湾派のランディ・シュライバー氏を国防総省のインド太平洋政策の最高責任者に起用したにもかかわらず、台湾へのF16戦闘機売却の承認には2年以上を要したことが挙げられる。
トランプ米大統領と、娘婿でホワイトハウス上級顧問を務めたジャレッド・クシュナー氏。(写真/AP通信提供) 更多新聞請搜尋🔍風傳媒日文版
最新ニュース
梅雨明け早まり「夏の肌ダメージ」対策前倒しへ 曇りの日も紫外線に注意 これから本格的な夏を迎えるにあたり、今年は梅雨明けが例年より早く、夏模様が早く訪れると予想されているため、6月から8月の紫外線に特に注意が必要になってくる。また、紫外線の量は暑さとは関係が少なく、快晴や晴れの日だけでなく、薄曇りや曇りの日でも紫外線対策は重要である。気象庁などのデータによると、東京における2025年のUVインデックス月平均値は7月が7.6、6......
C型肝炎治療後も「脂肪肝」に注意 肝がんリスク約2倍、台湾大学病院が長期研究 C型肝炎ウイルスの排除は医学的に大きな到達点だが、それだけで肝細胞がんのリスクが完全になくなるわけではない。台湾大学医学部附属病院(NTUH)の研究チームが主導した大規模な長期コホート研究で、直接作用型抗ウイルス薬(DAA)治療によりウイルスを排除した後も、代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)を伴う患者では、長期的に肝細胞がん(HCC)を発症するリスク......
【論評】「台湾独立」は政治的レトリックに縮小したのか 頼清徳政権が揺るがす民進党の二大理念 閉幕したばかりの米中首脳会談は、地政学上の強い揺れとなって、台湾海峡をめぐる長年の「戦略的曖昧さ」の余地を打ち砕いた。世界が注目した今回の会談で、北京は台湾問題を「米中関係における最重要課題」と位置づけた。中国の習近平国家主席は、トランプ米大統領に対し、「処理を誤れば、両国は衝突、さらには対立に至る」と厳しく警告し、台湾問題をめぐるレッドラインを、実質的な交......
トランプ氏訪中直後にプーチン氏も北京へ 中露首脳会談で「シベリアの力2」が焦点 米大統領・トランプ氏が先週北京を離れてから1週間も経たないうちに、露大統領・プーチン氏が19日夜に北京に到着し、20日、中国国家主席・習近平氏と首脳会談を行った。中東での戦火によりエネルギー供給への懸念が高まる中、プーチン氏は今回も大規模な代表団を伴い訪中した。中露のエネルギーおよび経済貿易協力の深化を模索するとともに、長らく停滞していた天然ガスパイプライン......
ギャラクシー賞4月度月間賞に原爆ドキュメンタリーなど4作品 『魯山人のかまど』も選出 日本の放送文化の質的向上を目指し、優秀なテレビやラジオの番組などを顕彰するギャラクシー賞を運営するNPO法人放送批評懇談会は、2026年4月度のテレビ部門月間賞として4作品を選出したと発表した。今回選ばれたのは、NNNドキュメント26「2つの祖国を生きて、最後のヒロシマの旅」、ドラマ10「魯山人のかまど」、NHKスペシャル 臨界世界-ON THE EDGE-......
【全文】頼清徳総統、就任2年談話 台湾海峡の現状維持と対米武器調達継続を強調 台湾の頼清徳総統は5月20日、就任から2年を迎えた。トランプ米大統領が先般の中国訪問後、ワシントンへの帰途で台湾への武器売却に触れた際、「現在、台湾を統治している(running)人物と話す」と述べたことについて、頼氏は同日午前、総統府で「機会があれば、台湾社会の声を伝える責任がある」と述べた。
頼氏はその際に伝えたい点として、台湾海峡の平和と安定は世界の安......
台湾外相がWHA期間中にジュネーブ訪問 中国反発、台湾外交部は「事前調整済み」と説明 台湾の林佳龍外交部長(外相に相当)がこのほど、スイス・ジュネーブを訪問した。世界保健機関(WHO)の年次総会にあたる世界保健総会(WHA)の開催前後に、WHO本部があるジュネーブを訪れた台湾の外交部長は林氏が初めてとなる。これに対し、中国外交部は台湾側について「会議に便乗して存在感を示そうとしている」「滑稽なピエロ」などと強い言葉で反発した。台湾外交部は19......
在留カードとマイナンバーカードが一体化 「特定在留カード」2026年6月運用開始へ 出入国在留管理庁は、日本に在留する外国人の利便性向上と行政の効率化を目的として、在留カードまたは特別永住者証明書とマイナンバーカードを一体化した「特定在留カード」および「特定特別永住者証明書」の運用を2026年6月14日より開始すると発表した。実際の申請受け付けは、翌15日から全国の地方出入国在留管理局などで順次開始される見通しだ。対象となるのは、住民基本台......
陸上自衛隊、令和8年6月7日に東富士演習場で火力戦闘演習を実施へ 陸上自衛隊は令和8年6月7日、東富士演習場の畑岡地区において、現代戦における火力戦闘の実相を教育するための演習を実施する。本演習は主に自衛官、防衛大学校学生、および予備自衛官等を対象に行われる。また、自衛隊への理解を深めることを目的として、青少年のほか、再就職援護協力企業なども会場に招待される。当日はリアルタイムでのライブ映像配信も予定されており、視聴用のU......
【論評】頼清徳氏の「台湾独立」論に変化か 中国人観光客再開が両岸関係の試金石に 台湾の頼清徳総統は5月20日の就任2周年を前に、トランプ米大統領の一言によって冷や水を浴びせられた形となった。トランプ氏が「独立を推進する者がいることは望まない」と発言したことで、頼氏は「台湾独立」をめぐる説明の修正を迫られている。頼政権は、陳水扁元総統の時代以上に困難な局面に直面していると言える。陳水扁政権時代には、中国人観光客の誘致や中台直行便の実現など......
米台関係に広がる「信頼の赤字」 トランプ氏の半導体・防衛要求に米シンクタンクが警鐘 トランプ米大統領が北京訪問後に台湾をめぐって相次いで発した発言が、台湾社会の対米信頼を大きく揺さぶっている。「台湾は米国を頼りに独立を図るべきではない」「9500マイル離れた場所で戦争をしたくない」「対台武器売却は格好の交渉カードだ」「台湾は米国の半導体産業を盗んだ。台湾の半導体産業は米国へ移すべきだ」といった発言は、台湾内外で波紋を広げている。米ワシントン......
台湾映画上映会2026、『うなぎ』『小さな町の恋』を上映 朱駿騰監督らが登壇へ 台北駐日経済文化代表処台湾文化センターが主催する連続上映企画「台湾文化センター 台湾映画上映会2026」の第3回上映『うなぎ』および第4回上映『小さな町の恋 デジタル・リマスター版』のトークイベントゲストが決定した。本上映会は、2026年5月から10月にかけて全10回、東京、北海道、神奈川、京都、大阪の各会場で開催されるものである。『うなぎ』と『小さな町の恋......
シズラーアクアシティお台場、本格炭火BBQテラスを10月31日まで期間限定で開催 ロイヤルホールディングス株式会社は、サラダバーとグリルレストランのシズラーアクアシティお台場店にて、米国ウェーバー社製のチャコールグリルを使用した「シズラーBBQテラス」を2026年4月28日から10月31日まで開催している。同企画は今年で6年目を迎え、東京湾を一望できるテラス席で本格的な炭火バーベキューとプレミアムサラダバーを楽しめるのが特徴である。メニュ......
台湾立法院、頼清徳総統の弾劾案は成立せず 憲政史上初の採決、賛成56票にとどまる 台湾の立法院(国会に相当)は19日、頼清徳総統に対する弾劾案について記名投票を行った。中華民国の憲政史上、総統に対する弾劾案が立法院で採決されたのは初めてのことだ。投票の結果は賛成56票、反対50票で、可決に必要な76票に届かず、弾劾案は否決された。頼総統の職は維持される。弾劾手続きの発端 行政院長の「財政収支劃分法」副署拒否今回の弾劾手続きは、卓栄泰行政......
【北京観察】中国が外国人向けタックスリファンド制度を拡充 訪中客の「爆買い」再現なるか 中国商務省や財政省、国家税務総局など6部門は18日、外国人旅行者向けの購入税還付(タックスリファンド)制度を拡充する通知を共同発表した。手続きの簡素化やペーパーレス化などを通じて訪中客の消費を喚起する狙いがある。2026年7月1日からは、購入店舗でその場で還付を受けられる「購入即時還付(即買即退)」の出国期限を全国一律28日間に延長するなど、8項目の具体策を......
TSMC海外工場が収益拡大 アリゾナ純利益36.9倍、熊本工場も初の黒字化 半導体受託製造(ファウンドリー)世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の米アリゾナ工場(フェニックス)を運営する「TSMCアリゾナ」の今年第1四半期(1〜3月期)の純利益が前年同期比36.9倍と激増し、188億700万台湾ドル(約940億円)に達した。昨年通期の純利益161億4100万台湾ドル(約810億円)をわずか1四半期で上回る水準だ。また、日本の熊本......
OECD、日本経済の成長鈍化を予測 消費税引き上げと構造改革を提言 経済協力開発機構(OECD)は13日、2026年版の対日経済審査報告書を公表した。マティアス・コーマン事務総長は日本記者クラブでの会見において、日本の経済成長率が2025年の1.2%から、2026年には0.7%、2027年には0.9%へと鈍化するとの見通しを示した。中東紛争に伴うエネルギー価格の高騰や消費者心理の冷え込みが背景にあり、原油輸入の約9割を中東に......
台湾のWHA参加、10年連続で見送り 中国が「一つの中国」理由に反対 5月18日、スイスのジュネーブで第79回世界保健機関総会(WHA)が正式に開幕したが、台湾は再び会場外での待機を余儀なくされた。総会は最終的に「台湾をオブザーバーとしてWHAに参加させる」との提案を議題に組み込む要請を却下し、台湾は10年連続でWHAから除外される結果となった。11の国交締結国が提案、50カ国以上が支持表明 外交力がかつてなく結集今期のWHA......
トランプ氏「台湾半導体の4〜5割を米国へ」 専門家は「不可能」と断言 トランプ米大統領が任期終了の2029年1月までに、台湾の半導体生産能力の4〜5割を米国に移転させると発言したことを受け、アジア太平洋商工総会の邱達生事務局長は「不可能だと今すぐ保証できる」と言い切った。川普の発言は実質より宣伝の意味合いが強いとの見方を示した。一方、長年にわたり台湾の対外経済交渉を主導してきた元行政院政務委員の鄧振中氏は、世界の半導体産業で最......
米中首脳会談後、頼清徳総統が5項目の見解 「台湾独立問題は存在しない」、現状維持を強調 ドナルド・トランプ米大統領の中国訪問が15日に終了し、台湾問題が国際社会の注目を集める中、台湾の頼清徳総統は17日夜、自身のフェイスブックを更新した。国家安全保障会議(国安会)、外交部、国防部、大陸委員会(陸委会)、国家安全局(国安局)などを含む安全保障関連機関から報告を受け、最新情勢について包括的な把握と議論を行ったとした上で、台湾市民に向けて以下の5項......
台湾海峡は米中の「共同管理」へ向かうのか 台湾元高官が首脳会談後の危機を警告 台湾の元国家安全会議秘書長で元大陸委員会委員長の蘇起氏は17日、直近の米中首脳会談について、中国の習近平国家主席がトランプ大統領の政治的急所を正確に突いたとの見解を示した。トランプ氏はロシア・ウクライナ戦争やイラン情勢、インフレ、11月の中間選挙など複数の難題を抱えて中国の協力を必要としており、今回の北京訪問で得た成果もボーイング機の受注や農産物の対中輸出、......
米中首脳会談の成果に温度差 米国は大型合意を強調、中国は詳細語らず 米ホワイトハウスは17日、公式ウェブサイトで「ファクトシート(事実概要)」を発表し、トランプ大統領と中国の習近平国家主席が先般の北京での会談で歴史的な合意に達したと明らかにした。同文書によると、中国は年間最低170億ドル規模の米国産農産物の購入を現状から大幅に積み増す形で約束したほか、トランプ氏はボーイング製旅客機200機の大型受注を獲得した。中国側はまた、......
トランプ氏の「台湾独立望まず」発言を中国学者が分析 頼清徳政権の誤読リスクに警鐘 米中首脳会談後、トランプ大統領は台湾が「独立」に向かうことを望まず、遠方まで赴いて戦争することも避けたいとの考えを示した。トランプ氏が習近平国家主席の台湾問題に対する立場を受け入れたのかどうかに関心が高まる中、北京連合大学台湾研究院院長の李振広氏が台湾メディア『風傳媒』の単独インタビューに応じた。李氏は、トランプ氏の発言は明確な「台湾独立反対」の意思表示であ......
トランプ氏、台湾半導体は「米国から盗んだ」と再主張 企業に「荷物をまとめて米国へ」 中国・北京での米中首脳会談を終えて帰国したドナルド・トランプ米大統領は、スコット・ベッセント財務長官が事前に示していた「大統領は今後、台湾についてさらに言及する」との予告を直ちに行動に移した。トランプ氏は米FOXニュースの単独インタビューに応じ、台湾当局に対し「米国が後ろ盾になっているからといって、安易に独立を宣言すべきではない」と警告を発した。さらに半導体......
台湾有事に日本はどう備えるか 防衛戦略の転換と社会的レジリエンスを専門家が議論 一般社団法人日米台関係研究所は2026年5月16日、東京都内で開催したセミナーの第2部としてシンポジウムを実施した。梅原克彦理事がモデレーターを務め、矢野一樹氏、佐々木孝博氏、阿久津博康氏らがパネリストとして新たに登壇し、第一部の基調講演を踏まえ、日本の防衛政策の転換、サイバー・認知戦への対応、そして有事における危機管理について多角的な議論が交わされた。打撃......
台湾有事に日本はどう備えるべきか 元陸自幹部と専門家が防衛力・発信力強化を提言 2026年5月16日、一般社団法人日米台関係研究所は東京都の文京区民センターで今年第1回となるセミナーを開催した。「台湾有事に備え、いま何をすべきか」をテーマに行われた第一部の基調講演では、元陸上自衛隊西部方面総監の小川清史氏と平成国際大学教授の浅野和生氏が登壇し、日本の防衛政策の転換と中国の認知戦に対する国際発信力の強化について提言を行った。日米台関係研究......
「風傳媒日本語版」、ソニーのニュースアプリ「News Suite」に掲載開始 台湾の有力インターネットメディア『風傳媒日本語版(ストームメディア)』は今月、日本のソニーグループ(ソニーグループ株式会社)との公式な連携を正式に開始したと発表した。台湾の風傳媒がソニーのニュースアプリ「News Suite」のお気に入りタブに掲載を開始し、2024年設立の日本語版を含めた多様な国際ニュースを提供。(写真/News Suite提供)『風傳媒日......
【論評】習近平氏の「台湾攻撃」発言が突きつけた現実 米中首脳会談後、台湾はどこへ向かうのか 先の米中首脳会談が終わり、各方面でさまざまな解釈が飛び交っている。台湾の頼清徳総統は自身のフェイスブックに1500字に及ぶ5項目の声明を発表し、「台湾は現状維持者であり、台湾独立の問題は存在しない。現状を変え、地域の緊張を生み出しているのは中国だ。台湾は世界の利益の核心であり、台湾海峡の平和と安定が取引されたり犠牲にされたりすることはない」と強調した。しかし......
サマソニ25周年の集大成へ、追加アーティスト第9弾と各ステージの陣容が明らかに 2026年の夏を彩る都市型音楽フェスティバル「SUMMER SONIC 2026」の運営事務局は5月15日、待望の第9弾追加アーティストと各日程のステージ割を正式に発表した。25周年という記念すべき節目を迎える今年は、国内外から多種多様なジャンルのトップランナーが集結し、各ステージの特色がより鮮明になるラインナップが揃う。SUMMER SONIC 2026が......
台湾高速鉄道、屏東延伸へ前進 半導体回廊の新動脈に 高雄・屏東に新駅、2039年開業を目指す 台湾の交通ネットワークが大きな転換期を迎えている。2026年5月に正式開通予定の淡江大橋や、開業が近づいている新北捷運三鶯線に加え、最も注目を集める「台湾高速鉄道(高鉄)の屏東延伸」計画が重大な進展を見せた。台湾交通部鉄道局は、同案が正式に第2段階環境影響評価(環境アセスメント)に入り、市中心部を経由する「高雄案」を採用することが確定したと明らかにした。総事......