TSMC海外工場が収益拡大 アリゾナ純利益36.9倍、熊本工場も初の黒字化
TSMCの米アリゾナ工場は、今年第1四半期の利益が前年同期比約37倍に増加した。(資料写真/撮影・魏鑫陽)
半導体受託製造(ファウンドリー)世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の米アリゾナ工場(フェニックス)を運営する「TSMCアリゾナ」の今年第1四半期(1〜3月期)の純利益が前年同期比36.9倍と激増し、188億700万台湾ドル(約940億円)に達した。昨年通期の純利益161億4100万台湾ドル(約810億円)をわずか1四半期で上回る水準だ。また、日本の熊本工場を運営する「JASM」も同四半期に9億5100万台湾ドル(約50億円)の純利益を計上し、前年同期の32億4900万台湾ドル(約163億円)の純損失から大きく改善。2024年末の量産開始以来、初の黒字化を達成した。
ドレスデン工場は建設中、純損失2億7800万台湾ドル
TSMCはドイツのドレスデンでも現在、工場を建設中だ。決算報告によると、ドレスデン工場を運営する「ESMC」の第1四半期の純損失は2億7800万台湾ドル(約14億円)だった。
なお、TSMCが今年第1四半期に米国・日本・ドイツなどの各国政府から受け取った補助金の総額は5億500万台湾ドル(約25億円)にとどまり、前年同期の351億4900万台湾ドル(約1765億円)から98.56%減少した。
アリゾナ州に最大6工場、総投資額1650億ドルの一大計画
TSMCの米アリゾナ第1工場は2024年第4四半期(10〜12月期)に4ナノメートル(nm)プロセスでの量産を開始した。第2工場は2027年下半期に3nmプロセスでの量産を予定しており、すでに第3工場にも着工している。さらに第4工場および初の先進パッケージング工場についても建設許可を申請中だ。TSMCはアリゾナ州において総額1650億米ドルを投資し、半導体製造工場6基・先進パッケージング工場2基・研究開発センター1棟を整備する計画だ。
熊本第2工場は3nmに変更、ドレスデンも建設順調
日本のTSMC熊本第1工場は2024年末に量産を開始し、現在は第2工場の建設も進められている。当初、第2工場では6nmプロセス技術での生産が計画されていたが、その後、より先進的な3nmプロセス技術の採用へと変更された。また、TSMCドレスデン工場の建設は順調に進んでいるという。
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