日本酒ブランド「SAKE HUNDRED(サケハンドレッド)」を運営する株式会社Clearは15日、イタリアのラグジュアリーブランド・グッチが展開するバー「グッチ ジャルディーノ」と共同開発したスパークリング日本酒「密花(みっか)」を発表した。同商品は2026年6月3日より、グッチ ジャルディーノ(大阪・梅田)およびグッチ オステリア トウキョウ(東京・銀座)の2店舗にて、100本限定で発売される。価格は19万8,000円(税込)だ。
「密花」の構想は2023年2月に始まり、グッチ ジャルディーノが提示したコンセプトと味わいのイメージを基に、SAKE HUNDREDが3年以上の歳月をかけて設計と試作を重ねて完成に至った。「薫り立つ、伝統と革新の結晶。」をコンセプトに掲げ、伝統を礎に新たな美を追求するグッチと、日本酒の未来へ挑戦するSAKE HUNDREDの精神が融合した一本となっている。
永井酒造が醸造を担当、15年熟成酒を贅沢にブレンド
醸造は、群馬県川場村で1886年に創業し、スパークリング日本酒の製法に定評のある永井酒造が担当した。原料の一部には、SAKE HUNDREDの15年氷温熟成ヴィンテージ日本酒「礼比(らいひ)」を使用している。さらに、瓶内二次発酵技術を用いて熟成酒と同じ蔵で造られた新酒のスパークリングをブレンドすることで、バターのような甘いアロマとハーバルなトーン、絹のようになめらかな泡立ちを実現した。
濃醇な果実の甘味や旨味と酸味が調和し、ウニやトリュフといった味わいの強い食材やイタリア料理などとのペアリングが推奨されている。
同商品は720ミリリットル入りで、抜栓直後の温度6度での提供が推奨されている。また、今が飲み頃であると同時に、低温で1年から2年ほど保管することで、深い旨味の熟成による味わいの変化を楽しむこともできるという。グッチが体現する美学と、日本の高度な醸造技術が交差する新たな体験として注目される。
高級日本酒の市場価値と「コミュニケーションのハブ」としての役割
スパークリング日本酒「密花(みっか)」の発表に際し、SAKE HUNDREDのブランドオーナーである生駒龍史氏は、現代における高級日本酒の市場価値と役割について言及した。同氏は、健康志向の高まりにより社会全体で「アルコールを控える」傾向が強まっている現状を指摘しながらも、依然としてお酒が人間関係を円滑にする「コミュニケーションのハブ」として不可欠であることを強調した。
生駒氏は、アルコールが「毎日飲むもの」から変化する中で、その矛盾を解消するソリューションこそが高級酒カテゴリーであると分析している。2018年の創業当初は高級日本酒の飲用シーンに対する市場の理解に時間を要したものの、現在は「お祝い」や「贈答」といった具体的な利用シーンが定着し、カテゴリーとして確立されたと手応えを語る。
ラグジュアリーブランドとの連携で日本酒を「成長産業」へ
グッチを筆頭に、ランボルギーニやアンリアレイジといった世界的なラグジュアリーブランドと積極的にコラボレーションを展開する背景には、高級日本酒の存在感を劇的に引き上げたいという狙いがある。生駒氏は、日本酒を単なる「伝統産業」ではなく「成長産業」へと進化させ、一次産業のサステナブルな発展を目指すと意気込みを見せた。世界中の顧客へ驚きとストーリーを伴う日本酒体験を届けることで、人々の人生を彩る豊かな時間を提供し続ける構えだ。
お酒は20歳になってから。楽しく適量を。
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編集:小田菜々香













































