【第39回東京国際映画祭】ユニクロ支援の「難民映画基金」制作による短編5作品、日本初上映が決定

ユニクロが支援する難民映画基金制作の短編5作品が、10月に開幕する第39回東京国際映画祭にて日本初上映される。(写真/第39回東京国際映画祭提供)
ユニクロが支援する難民映画基金制作の短編5作品が、10月に開幕する第39回東京国際映画祭にて日本初上映される。(写真/第39回東京国際映画祭提供)

東京国際映画祭は19日、株式会社ユニクロが創設パートナーとして支援する「難民映画基金」によって制作された5本の短編映画を、2026年10月26日から開幕する第39回東京国際映画祭にて日本初上映することを発表した。人道危機による人の移動や避難が世界的な課題となる中、同映画祭は「映画の力で難民の声を世界へ」という基金の趣旨に賛同し、上映を通じて難民問題への理解と関心を深めるきっかけを創出し、社会的意義を果たしていく方針である。

ケイト・ブランシェット氏らが創設した「難民映画基金」

同基金は、2025年1月の第54回ロッテルダム国際映画祭にて、俳優やプロデューサーとして活躍し国連難民高等弁務官事務所の親善大使も務めるケイト・ブランシェット氏と、同映画祭のヒューバート・バルス基金が共同で創設を発表した。避難を余儀なくされた映画制作者や、避難民としての経験を描く制作者の活動支援を目的としている。第1弾として支援を受けたマリナ・エル・ゴルバチ監督、モ・ハラウェ監督、ハサン・カッタン監督、モハマド・ラスロフ監督、シャフルバヌ・サダト監督の気鋭5名による作品は、今年1月の第55回ロッテルダム国際映画祭で世界初上映され、観客から大きな反響を呼んだ。また、ゴルバチ監督の「クロンダイク(劇場公開題名:世界が引き裂かれる時)」や、ラスロフ監督の「悪は存在せず」は、過去の東京国際映画祭ワールド・フォーカス部門でも上映された実績を持つ。

この反響を受け、難民映画基金は第2弾の支援実施も決定している。日本がカントリー・オブ・オナーとなっているカンヌ国際映画祭にて今月18日に行われた会見では、新たに助成を受ける5人の監督が発表された。その中には、昨年の東京国際映画祭で東京グランプリを受賞したアンマリー・ジャシル監督や、審査委員特別賞を受賞したリティー・パン監督も名を連ねている。なお、今年の第39回東京国際映画祭で上映されるのは第1弾の5作品のみとなる。 (関連記事: 台湾文化センター「台湾映画上映会2026」第3回・第4回上映のゲスト決定 チュウ・ジュンタン監督らの登壇が明らかに 関連記事をもっと読む

シリア、ウクライナ、イランなどを描く5本の短編

今回上映される5作品は、多様な背景と視点から難民や避難民の現実を描き出している。シリア出身のハサン・カッタン監督によるイギリスとシリアの合作「Allies in Exile」は、イギリスの亡命希望者施設での日常を記録した40分の作品である。ウクライナとトルコの合作となるマリナ・エル・ゴルバチ監督の「Rotation」は、兵役に直面した若いウクライナ女性の姿を12分にわたり描く。イランとドイツの合作であるモハマド・ラスロフ監督の「Sense of Water」は、亡命先で異国の言葉と対峙する作家の心の旅路を39分で表現している。シャフルバヌ・サダト監督の「Super Afghan Gym」は、カブールのジムに集う女性たちの姿を追った14分のドイツ作品。そして、ソマリア、オーストリア、ドイツの合作であるモ・ハラウェ監督の「Whispers of a Burning Scent」は、私生活を衆目にさらされる男の内面を28分で静かに見つめている。

最新ニュース
台湾立法院、頼清徳総統の弾劾案は成立せず 憲政史上初の採決、賛成56票にとどまる
【北京観察】中国が外国人向けタックスリファンド制度を拡充 訪中客の「爆買い」再現なるか
TSMC海外工場が収益拡大 アリゾナ純利益36.9倍、熊本工場も初の黒字化
OECD事務総長が対日経済審査報告書を公表し、消費増税や構造改革の必要性を強調
台湾のWHA参加、10年連続で見送り 中国が「一つの中国」理由に反対
トランプ氏「台湾半導体の4〜5割を米国へ」 専門家は「不可能」と断言
米中首脳会談後、頼清徳総統が5項目の見解 「台湾独立問題は存在しない」、現状維持を強調
台湾海峡は米中の「共同管理」へ向かうのか 台湾元高官が首脳会談後の危機を警告
サンリオピューロランドで新たな七夕イベント「ピューロウィッシュマツリ」が6月5日より開催 「≒JOY」コラボイベントも
米中首脳会談の成果に温度差 米国は大型合意を強調、中国は詳細語らず
トランプ氏の「台湾独立望まず」発言を中国学者が分析 頼清徳政権の誤読リスクに警鐘
トランプ氏、台湾半導体は「米国から盗んだ」と再主張 企業に「荷物をまとめて米国へ」
輸出5兆円目標の達成へ――日本食の海外展開と物流課題を解決する食の3大展示会が6月24日より東京ビッグサイトで開催
エー・ピーホールディングスが新業態「炭火酒場 おやどりや」を中野にオープン 親鶏の価値を再定義し食の循環を目指す
台湾有事に日本はどう備えるか 防衛戦略の転換と社会的レジリエンスを専門家が議論
東京・築地跡地に5万人収容スタジアムや陸海空のモビリティハブ整備へ、三井不動産などが進める大規模開発計画の全貌が判明
台湾有事に日本はどう備えるべきか 元陸自幹部と専門家が防衛力・発信力強化を提言
『風傳媒日本語版』の記事がソニー「News Suite」で閲覧可能に 台湾発の国際ニュースを手軽に
「風傳媒日本語版」、ソニーのニュースアプリ「News Suite」に掲載開始
【論評】習近平氏の「台湾攻撃」発言が突きつけた現実 米中首脳会談後、台湾はどこへ向かうのか
JR東日本「GATEWAY Tech TAKANAWA 2026」を開催 スマホをかざさない改札や次世代アグリテックなど最新技術を公開
音楽の街・下北沢がアジアの拠点に 「Shimokitazawa SOUND CRUISING 2026」開催へ、台湾から當代電影大師が参戦
サマソニ25周年の集大成へ、追加アーティスト第9弾と各ステージの陣容が明らかに
【スター・ウォーズ】映画公開記念!Happyくじ「STAR WARS(TM) マンダロリアン・アンド・グローグー」5月22日より順次発売
台湾高速鉄道、屏東延伸へ前進 半導体回廊の新動脈に 高雄・屏東に新駅、2039年開業を目指す
米専門家、トランプ氏の台湾政策に警鐘 対台湾武器売却の取引材料化に懸念
台湾・嘉明湖の「謎の巨大人影」写真が再注目 米鑑定で「変造なし」とUFO研究団体が主張
プレミアムアルコールブランド「CRAFT WONDER」設立2周年イベントを東京で開催、全国のクラフト酒造と共創した魅力を発信
アップル、インテルに半導体製造を委託か 2027年量産へ、TSMCはなお9割超を維持
トランプ氏は習近平氏に歩み寄りすぎたのか 中国側の冷遇に見る米中関係の新局面
東京都が世界に羽ばたく新鋭デザイナーを募集 2026年度「NFDT」「SFDA」始動でパリ発表も支援
【寄稿】台湾の外国人政策は「国民優先」へ転換できるか 特別法と専門機関の必要性
【東京グルメ】有明に名店集結!「Tokyo Tokyo Delicious Museum 2026」開催決定 予約困難店の味を気軽に堪能
森ビル2026年3月期決算、営業収益・利益が過去最高を更新 麻布台ヒルズなどの好調が牽引
New Balanceが気鋭アーティスト5名と協働する展覧会 GREY ART MUSEUM 2026 が開幕 伝統と革新を五感で体感
鄭麗文氏の北京訪問は「先見の明」だったのか 米中首脳会談後の台湾に活路と専門家が指摘
【夏珍コラム】台湾はあまりに重要だからこそ「消えた」…
NVIDIAだけではない、AI冷却でダイキンが最高益を更新 データセンターが新主戦場に
大谷翔平とドジャース名投手コーファックス氏のダブルサイン球 世界限定1個で発売へ
「SAKE COMPETITION 2026」審査会開催 首里城正殿復興を記念し泡盛部門を新設
グッチとSAKE HUNDREDが共同開発 100本限定の高級スパークリング日本酒「密花」発売
【独占】新生「原宿クエスト」は何を目指すのか 開発・設計担当者が語る「二面性」とインディ精神
【ふるさと納税】原油高・ナフサ高騰で 「ラベルレス」が急増 自治体が導入するスマート包装の経済効果
【第63回ギャラクシー賞】マイベストTV賞はTBS『じゃあ、あんたが作ってみろよ』に決定
ローズウッド、東京初進出 六本木5丁目再開発の330メートル高層タワー最上層に開業へ