トランプ氏訪中直後にプーチン氏も北京へ 中露首脳会談で「シベリアの力2」が焦点

2026-05-21 12:23
2026年5月20日、北京で会談する中国国家主席の習近平氏とロシア大統領のウラジーミル・プーチン氏。(写真/AP通信提供)
2026年5月20日、北京で会談する中国国家主席の習近平氏とロシア大統領のウラジーミル・プーチン氏。(写真/AP通信提供)

米大統領・トランプ氏が先週北京を離れてから1週間も経たないうちに、露大統領・プーチン氏が19日夜に北京に到着し、20日、中国国家主席・習近平氏と首脳会談を行った。中東での戦火によりエネルギー供給への懸念が高まる中、プーチン氏は今回も大規模な代表団を伴い訪中した。

中露のエネルギーおよび経済貿易協力の深化を模索するとともに、長らく停滞していた天然ガスパイプライン計画「シベリアの力2」の推進を図る。米国の外交的圧力がかかる中、中露が首脳会談を通じて「上限のない」戦略的パートナーシップをいかに強固なものにするか、国際社会の関心を集めている。

トランプ氏が訪中日程を終えてから1週間も経たない19日夜、プーチン氏は北京に到着し、2日間の国賓訪問を開始した。習氏は20日午前、人民大会堂の東門外広場で、先週のトランプ氏歓迎を再現するかのように、プーチン氏に対しても盛大な歓迎式典を挙行した。21発の礼砲、軍楽隊による両国国歌の演奏、儀仗隊の閲兵、そして中露両国旗を振る子どもたちによる「歓迎」の歓呼など、いずれも欠かすことなく執り行われた。

英紙『ガーディアン』は、トランプ氏の訪問からこれほど短期間でプーチン氏を受け入れたことについて、今回の中露首脳会談の政治的意味合いや実質的な成果に対し、外部から厳しい検証の目が向けられるのは必至だと指摘している。

2026年5月20日、北京で会談する中国国家主席・習近平氏と露大統領・プーチン氏(AP通信)
2026年5月20日、北京で会談する中国国家主席・習近平氏と露大統領・プーチン氏(写真/AP通信提供)

中露の戦略的連携と中国公式の基本姿勢

​今年は中露の戦略的協調パートナーシップ構築30周年であり、「中露善隣友好協力条約」締結25周年にもあたる。中国国営メディア『環球時報』は20日付の社説で基本姿勢を示し、「国家元首による主導こそが、中露関係が常に高水準な発展を維持するための最大の優位性であり、根本的な保障である」と主張。

「長年にわたり、習近平主席とプーチン大統領は緊密な意思疎通を保ち、友情の佳話を紡いできた。先見の明を持った政治的指導と戦略的構想により、中露関係において歴史的かつ象徴的な成果を次々と生み出し、両国関係の安定的かつ長期的な発展に最も根本的で確実な保障を提供している」とし、「両国元首の戦略的指導の下でこそ、中露関係は成熟し、安定し、強靭さを備えた高水準な発展の様相を呈しているのだ」と報じた。

同紙社説はさらに、「中露は新型大国関係の先頭に立ち、隣国関係の模範を打ち立てた。互いに最大の隣国である中露は、4300キロ以上に及ぶ国境線を共有している。25年前の条約の締結により、『世代を超えた友好と永遠に敵とならない』という理念が法的な形で確立された。 (関連記事: ロシア戦勝記念日パレードで異変 重兵器展示を中止、背景にウクライナ戦争の消耗か 関連記事をもっと読む

今日では両国国民の交流は親戚付き合いのように頻繁になり、ビザ免除の優遇措置や日々拡大する国境地帯の交通網により、人的・物的往来はより一層活発化している。複雑な国際環境の中にあって、中露の互いを深く理解し親近感を抱く安定した関係は、両国それぞれの発展と振興に確かな保障を提供している」と論じた。

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