台湾・高雄産「金鑚」パイナップル、八王子の中学校38校で給食に 1万5000人が味わう日台交流

2026-05-20 15:39
生徒とともに給食を味わう八王子台湾友好交流協会の黒須隆一理事長(中央)(写真提供:高雄市農業局)
生徒とともに給食を味わう八王子台湾友好交流協会の黒須隆一理事長(中央)(写真提供:高雄市農業局)

台湾・高雄市の特産品である「金鑚」パイナップルが再び日本の学校給食に登場した。高雄市政府農業局と東京都八王子市は2023年以降、パイナップルを通じた交流活動を推進し、日本側の教職員や生徒から高い評価を得ている。今年も5月13日から15日にかけて、旬を迎えた高雄産の金鑚パイナップルが八王子市内の中学校38校の給食に提供され、教職員と生徒ら合わせて約1万5000人が台湾南部の初夏の味覚を堪能。高雄市の魅力が日本の学校現場に広く浸透している。

毎年5月に実施される高雄パイナップルシーズンは、すでに八王子市の生徒たちにとって待ち遠しい学校行事の一つとして定着している。今年は学校側が工夫を凝らした「台湾メニュー」を提供し、生徒たちは食を通じて台湾の食文化の魅力に触れた。中でも、甘くて果汁が多く、果肉が柔らかい高雄産金鑚パイナップルは、食後のデザートとして一番人気を集め、生徒からは「おいしい!」と歓声が上がるなど、現場は楽しげな雰囲気に包まれた。生徒たちからは「今まで食べた中で一番甘くておいしい」「色がとてもきれい」といった感想が寄せられた。また、「これまで日本と台湾の繋がりについてあまり知らなかったが、今回のイベントを通じて理解が深まった」「台湾の紹介動画を見て、台湾の文化をもっと知りたくなった。将来は台湾を旅行し、交流活動に参加してみたい」と語る生徒もおり、大きな反響を呼んでいる。

動画を通じて高雄産パインの栽培〜出荷のプロセス学ぶ

八王子市は食べ物を通じた交流にとどまらず、食農教育を学校カリキュラムに組み込んでいる。同市教育委員会は台湾や高雄を紹介する独自の教材を作成し、生徒に高雄市の特色や地理的環境、双方の長年にわたる友好関係、交流の歴史について指導している。動画教材では、高雄産パイナップルの栽培から生育、収穫、等級分け、包装に至るプロセスを詳細に紹介。産地から食卓に至るまで、農家が注ぐ情熱と高度な品質管理について学ぶことで、台湾農業の専門性と魅力への理解を深める内容となっている。

今回の活動を巡り、八王子台湾友好交流協会の黒須隆一理事長による長年の尽力に感謝の声が上がっている。黒須氏は継続的に高雄産パイナップルを調達し、八王子市内の中学校に寄贈しており、より多くの日本の若者が食を通じて高雄を知るきっかけを作ってきた。こうした長期的かつ温かい交流は、高雄産パイナップルを日本の生徒の間で人気フルーツへと押し上げただけでなく、日台の友好を繋ぐ重要な架け橋となり、国境を越えた草の根交流の真髄を示す活動となった。

高雄市、品質管理とコールドチェーン強化に注力

高雄市政府農業局の姚志旺局長は、「高雄は台湾を代表するパイナップルの産地で、金鑚は糖度が高く、繊維が細やかで豊かな香りを放つことから国際市場でも高く評価されており、日本や米国、カナダ、香港、マカオなどの市場で顕著な実績を上げている」と説明する。同市政府は近年、輸出向けの品質管理とコールドチェーン(低温物流)技術の強化に注力し、海外市場でのリピート率を安定的に引き上げている。さらに姚氏は、「学校での交流や実食体験を通じ、より多くの海外消費者に高雄産パイナップルの魅力を伝え、高品質な高雄の農産物を世界の舞台へ継続的に発信していきたい」と意欲を示した。

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