台湾・高雄市政府青年局は、教育部青年発展署と連携し、「青年百億海外円夢(若者の海外での夢実現)―創生特派員」海外研修プログラムを実施している。
高雄市の若者15人は7月25日から、18日間にわたる日本での地方創生研修を開始した。岐阜県美濃市と青森県むつ市を順次訪れ、現地視察や文化交流、地方創生に関する提案を通じて、日本の地方行政や産業活性化の取り組みを学んでいる。8月1日には、最初の訪問地である美濃市で成果発表会を開いた。
二つの「美濃」と青森・むつを結ぶ交流
高雄市政府青年局の林楷軒局長は、高雄市が中央政府と連携して各種支援を活用し、若者が高雄での経験と国際的な視野を生かしながら、海外で地方創生の手法を実地に学べるよう取り組んでいると説明した。
参加者は出発前から、高雄市美濃区の歴史や文化、紙工芸について調査し、地域の発展に対する問題意識を持って日本を訪れた。人口動態の変化や産業転換、地域運営などをテーマに現地の関係者と交流し、帰国後は学んだ内容を高雄の都市部や農村部における地域革新の具体的な取り組みにつなげることを目指している。
青年局によると、高雄市美濃区と岐阜県美濃市は2012年に友好交流協定を締結し、紙工芸文化を通じて長期的な協力関係を築いてきた。また、高雄市は2024年末、青森県およびむつ市と国際交流促進に関する覚書を締結した。
今回の研修は、こうした交流基盤を生かし、「高雄市美濃区と岐阜県美濃市」「高雄市と青森県むつ市」を結ぶ形で実施されている。参加者は文化、産業、地域運営などの観点から、それぞれの都市における地方創生の手法を学ぶ。

1300年以上の本美濃紙と古い町並みを視察
岐阜県美濃市では、参加者が地方創生に関するワークショップに参加したほか、1300年以上の歴史を持つ「本美濃紙」の産地や、ユネスコの認定を受けた伝統和紙の工房を訪れた。
さらに、篠田啓介市長を表敬訪問したほか、地域おこし協力隊と交流し、日本の地方創生政策や地域資源を結び付ける手法について理解を深めた。
一行は歴史的な町並み「うだつの上がる町並み」も訪れ、古民家の活用や地域商業の運営モデルを視察した。また、日本の職人の指導を受けながら、高雄を象徴するモチーフを取り入れた和紙の照明作品を制作し、日台文化交流の成果を形にした。
8月1日には、美濃市の「道の駅 美濃にわか茶屋」で成果発表会を開催し、地元自治体に地方創生の構想を提案した。篠田市長も出席して発表を聞き、参加者に助言した。
会場では、高雄らしさを表現した和紙の照明作品も展示された。発表会の様子は交流サイト(SNS)でライブ配信され、日台の若者による交流成果が共有された。
青森県むつ市で漁業や観光の取り組み学ぶ
美濃市での研修を終えた一行は、8月2日に青森県むつ市へ移動した。
むつ市では引き続き、漁港産業やイチゴ農業の発展、地域の祭りなどを視察するほか、高雄市政府の訪問団と合流する。下北半島が漁業や観光、若者の参画を通じて、地域の持続可能な発展をどのように推進しているかを学ぶ予定だ。

青年局によると、参加者は8月の帰国後、「高雄国際青年フェスティバル」に合わせて成果展を開催する予定だ。
和紙の照明作品やフィールドワークの記録、地方創生の行動案を展示し、海外研修の成果を共有する。海外で得た経験を、高雄における地域イノベーションの実践につなげるとしている。
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編集:梅木奈実 (関連記事: 台湾新幹線の新型車両「N700ST」出荷 日台協力は「新たな段階」へ | 関連記事をもっと読む )

















































