北西太平洋で二つの台風が同時に発生している。台湾の中央気象署(CWA)が発表した最新の進路予想によると、ルソン島西方にあった熱帯低気圧は5日未明、台風14号(クジラ)に発達した。
中央大学大気科学系の呉徳栄・兼任副教授は、この台風は寿命が短く、東寄りに進路を変えた後、6日にはルソン島に上陸し、勢力を弱めて消滅する見通しだと分析している。文字通りの「短命台風」になるという。
台風14号が台湾に影響を及ぼす可能性は極めて低い。一方、沖縄周辺に位置する台風13号(ドルフィン)の動向が重要となる。呉氏によると、台風13号は現在も大型で、台湾の分類では「中度台風」の勢力を維持している。今後3日間は安定して西へ進み、沖縄周辺を通過する見込みだ。
4日後に東シナ海南部へ達した後は、移動速度が遅くなり、進路の不確実性も高まるという。
台風13号はどこで北寄りに進路を変えるのか
台風13号の今後の進路について、呉氏は、欧州中期予報センター(ECMWF)による最新のアンサンブル予報を基に説明した。4日後以降の進路は、北側の高気圧が弱まる速度に大きく左右されるという。
高気圧が弱まる速度によって、台風が西へ進む距離に差が生じ、北寄りに進路を変える時期や場所も変わる。北側の高気圧の弱まりが遅く、台風が西寄りの進路を保ったまま中国大陸に接近し、その後に北寄りへ進路を変えた場合、台湾への雨や風の影響は比較的大きくなる。
一方、台風13号が東シナ海南部に入った直後に北寄りへ進路を変えた場合、台湾への影響は比較的小さくなるという。このため、台風が北寄りに進路を変える位置が、今後数日間の気象観測における重要な焦点となる。
台湾は7日から天気崩れ 8~9日に雨の範囲拡大
5日は太平洋高気圧に強く覆われ、台湾各地で大気の状態が安定している。真夏らしい晴天と厳しい暑さが続き、外出時には日差しを避け、こまめに水分を補給するなど、熱中症対策が必要だ。午後は山沿いでごく局地的ににわか雨が降る程度となる。
中央気象署は5日も高温情報を発表した。台北市、新北市、桃園市、新竹県、南投県、雲林県、台南市、屏東県、花蓮県にはオレンジ色の高温情報が出されており、36度以上の高温が続く可能性がある。彰化県と宜蘭県には黄色の高温情報が出され、36度以上の高温となる可能性がある。
6日は風向きが変わり、台湾付近では北東の風が吹く。北部の風上側では所により一時雨となるほか、午後は中部や南部の山沿いで局地的な雷雨となり、一部の平地にも影響する見込みだ。
台風13号の周辺の風が7日から9日にかけて台湾北方の海上を通過し、北寄りに進路を変えるのに伴い、7日から台湾西部では所により一時雨となる。8日から9日にかけては雨の範囲が次第に広がり、気温もやや下がる見通しだ。
台湾東部は風下側となり、山を越えて下降する気流の影響で、かえって極端な高温となりやすい。台湾各地では強い突風にも注意が必要だ。
台風通過後も南西風による雨続く
10日から12日にかけては、台風13号が次第に遠ざかり、台湾付近では南西の風が吹くようになる。風上側となる台湾南西部では、所によりにわか雨や雷雨となり、まとまった雨となる可能性もある。
そのほかの地域では晴れて厳しい暑さが戻り、北部と南東部では極端な高温に注意が必要だ。この時期も大気の状態は不安定なため、中部以北では午後に局地的な雷雨が発生しやすい。
13日から14日にかけては、南西の風が運ぶ湿った空気がやや減少する傾向にある。ただし、台湾南西部では明け方、山沿いでは午後を中心に、引き続き局地的な雨が降る見込みだ。
今後1週間は天気が大きく変化する可能性があるため、最新の気象情報を確認し、屋外活動の予定や台風への備えを適宜見直す必要がある。
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編集:梅木奈実 (関連記事: 台風13号(ドルフィン)、週末に台湾へ影響か 進路予測にばらつき、西部で雨強まる恐れ | 関連記事をもっと読む )














































