台湾の経済誌「天下雑誌」が15日に発表した、2026年の地方首長の施政満足度調査結果によると、6直轄市長の評価に大きな変動が見られた。侯友宜新北市長は大幅に評価を改善し、6直轄市の首位に躍進。一方、過去3年連続で「優秀グループ(優等組)」に名を連ねていた盧秀燕台中市長は順位を10ランク下げ、6直轄市中、最下位となっただけでなく、全22県市首長の中でもワースト2位という結果に沈んだ。
同調査は、一般市民約1万5000人および専門家から意見を聴取し、世論90%、専門家の意見10%の比重で評価した。評価により首長は「トップグループ(標竿組)」「優秀グループ(優等組)」「良好グループ(佳等組)」「がんばりグループ(衝刺組)」の4段階に分類された。今年度の調査で侯新北市長の評価は際立っており、74.9点を獲得し、順位を一気に10ランク上げ、下位グループから6直轄市トップへと躍り出た。全土で最大のランクアップを記録し、安定した支持基盤を回復したことがうかがえた。
侯氏に対する今回の調査結果は、これまで拮抗していた直轄市間の競争の構図に転換点をもたらした。新北市政府の具体的なインフラ整備や日常的な行政運営に対する市民の評価が徐々に回復し、それが重要な局面で民意を示す数字に反映されたことを裏付けた。これにより、間もなく迎える政局の試練を前に、首長としての足場を再び固める形となった。
盧台中市長が「がんばりグループ」に転落
侯氏の力強い躍進とは対照的に、盧台中市長への評価は大きな驚きを与える結果となった。過去3年間、盧氏は安定して「優秀グループ」にランクインし、地方政治における重要な指標とされてきた。しかし、本年度は順位を10ランク落とし、「がんばりグループ」へ急落。自身の市長任期中で最低順位となった。評価点は61点で6直轄市中、最下位に沈み、全22県市首長の総合順位でも、復職から1年未満で最下位となった高虹安・新竹市長に次いでワースト2位となった。
この大幅なランクダウンは、政治家個人の台湾全土における政治的名声が、必ずしも地元での実質的な施政評価に直結しないことを明確に示している。地方市民の公共サービスや生活行政に対する要求が高まる中、首長個人の話題性が地域ニーズと緊密に結びつかなければ、世論調査において容易に支持が急落することが浮き彫りとなった。
陳高雄市長は「優秀グループ」、北部3市長は「良好グループ」
侯氏と盧氏の対照的な順位変動が話題となる一方、他の直轄市首長の動向も関心を集めている。陳其邁高雄市長は73.5点を獲得し、高い安定性を維持。引き続き「優秀グループ」の地位を確保し、総合評価、順位ともに前年を上回った。台南市長・黄偉哲氏の満足度も70.8点で回復傾向を示し、南部2市の首長は市政評価において維持、あるいは成長のペースを示している。
一方、北部では、蒋万安台北市長が70点、張善政桃園市長が69.8点、謝国梁基隆市長が68.8点となり、今回の評価では全員が「観察リスト」と言える「良好グループ」に入る結果となった。
なお天下雑誌は経済、環境、施政、文化・教育、社会福祉、医療・健康、多様性の面から全土22県市を評価した「永続幸福都市調査」の結果を同時に発表。同調査では、台北市が2年連続で6直轄市の首位に輝いたものの、首長に対する満足度と都市の客観的評価とのギャップは、交通安全の改善や全世代向けの生活支援など、日常的な行政サービスに対し市民がより厳しい基準を持っていることを物語っている。年末の統一地方選挙が迫る中、施政に関する最新の「成績表」が示す民意の変化は、今後の選挙戦の動向を左右する重要な指標となることは必至だ。
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編集:平松靖史 (関連記事: 【2026台湾統一地方選】新北市長選、侯友宜氏だけでは足りない? 李四川氏の勝敗を左右する蔣万安氏の後押し | 関連記事をもっと読む )
















































