国際留学・語学留学市場に衝撃が広がっている。35年の歴史を持つ国際的な語学学校チェーン「EC English Language Centres」は14日、突然、全面的な事業停止を発表した。イギリス、アイルランド、カナダ、米国、アラブ首長国連邦、南アフリカ、マルタの7カ国に展開する計25校が閉鎖された。
突然の閉校により、世界各国の在校生や渡航を予定していた学生1000人超が混乱に陥り、台湾人学生にも影響が及んでいる。中には、空港へ向かう3時間前になって留学エージェントから緊急連絡を受けた学生もおり、長年計画してきた海外留学が一転して中止となった。
35年の歴史を持つ大手はなぜ事業停止に 最盛期は年間5万人を受け入れ
EC Englishは、地中海の島国マルタにある小規模な語学学校を起源とし、35年にわたり欧米の主要な留学都市や中東へ事業を拡大してきた。成人から青少年までを対象とした英語研修プログラムを提供し、2019年の最盛期には世界全体で年間約5万人の留学生を受け入れるなど、国際的な英語教育分野で大きな存在感を示していた。
しかし、世界各地に事業を展開してきた同社は、近年、悪化する財務状況に直面していた。
EC Englishのアンドリュー・マンジオン(Andrew Mangion)エグゼクティブ会長は、グループが長年にわたり深刻な財務圧力にさらされてきたと説明。既存株主や外部投資家による追加出資がこれまで複数回行われ、経営陣も専門の財務アドバイザーを起用して、買い手候補との戦略的提携や株式取引を模索してきたものの、最終的に実行可能な救済策をまとめることはできなかったとした。
マンジオン氏は、あらゆる可能性を検討した末、事業停止という苦渋の決断を下さざるを得なかったとし、このような結果に至ったことを深く残念に思うと述べた。
新型コロナウイルス禍の影響に加え、主要な留学先国の一部で近年、留学生向けビザや移民政策が段階的に厳格化されていることも、業界全体の経営環境をさらに厳しくしている。
空港へ向かう3時間前に閉校を知る 台湾人学生の予定にも影響
今回の事業停止は、台湾の留学生コミュニティにも影響を広げている。
海外留学を予定していたあるユーザーはSNS「Threads」に投稿し、19日にマルタ校へ向けて出発する予定だったものの、出発の約1週間前になって留学エージェントから、同校が新規学生の受け入れを全面的に停止したと知らされたと明かした。急きょ、別の学校や滞在先を探さざるを得なくなったという。
台湾の掲示板サイト「Dcard」に投稿した別の学生は、空港へ向かう3時間前になって授業停止の連絡を受けたと明かした。予定していた語学留学は中止となり、その後は全額返金を申請することになったという。 (関連記事: 出入国在留管理庁、留学生の在留資格運用を厳格化へ アルバイト状況の定期報告と日本語能力証明を義務付け | 関連記事をもっと読む )
多くの学生は渡航前に、高額な学費やホームステイ、学生寮などの滞在費をすでに全額支払っており、国際線の航空券も自ら手配していた。突然の閉校が明らかになると、各SNSでは、海外での転校手続きや返金制度、滞在先の確保などをめぐる相談投稿が相次いだ。















































