【図解】中国で出入国新規定が施行 台湾当局がハイテク人材など5類型に警戒、渡航警戒レベルは据え置き

大陸委員会の沈有忠副主任委員(中央)は14日、中国の出入国管理新規定に関する座談会に出席し、現時点では中国への渡航警戒レベルを引き上げる考えはないと明言した。(顔麟宇撮影)
大陸委員会の沈有忠副主任委員(中央)は14日、中国の出入国管理新規定に関する座談会に出席し、現時点では中国への渡航警戒レベルを引き上げる考えはないと明言した。(顔麟宇撮影)
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中国で15日、「国務院関於出境入境管理的規定」(国務院の出入国管理に関する規定)が正式に施行され、出国時の安全審査および技術輸出規制が大幅に強化された。台湾の対中政策を統括する大陸委員会(陸委会)の沈有忠副主任委員は14日、「中国に進出する台湾企業(台商)」、「台湾企業の幹部」、「半導体などに関わるハイテク人材」、「一般公務員」、「特定の宗教関係者」の5タイプの人物の場合、中国への渡航は高いリスクを伴うと指摘した。ただ沈氏は、中国に対する渡航警戒レベルは現段階で「オレンジ(不要不急の渡航を避ける)」を維持し、引き上げる考えはないと語った。 (関連記事: 中国の新出入国規則、台湾人にも適用の恐れ 半導体人材ら「5つの高リスク層」に警戒 関連記事をもっと読む

陸委会が発表する「(中国)大陸地区および香港・マカオへの渡航の関する警戒メカニズム」の説明によると、中国・香港・マカオへの渡航警戒レベルは、灰色(注意喚起)、黄色(渡航の安全に特別注意し、渡航の是非を検討)、オレンジ、赤(渡航中止勧告)の4段階が設定されている。

陸委会による過去の中国渡航警戒レベル引き上げ履歴一覧

SARSやCOVID-19、国家安全危機および国家安全法規の改正に関する全記録
引き上げ時期警戒レベル引き上げ理由背景と影響
2003年 3月~4月赤 / オレンジSARSの感染爆発重症急性呼吸器症候群(SARS)中国の広東省や北京市などで感染が急速に拡大し、情報開示も不透明だったため、台湾政府はリスクの高い省・直轄市に対して初めて「極めて高いリスク」の警戒を発令し、渡航の自粛を呼びかけた。
2020年 1月21日オレンジ武漢における新型コロナウイルスの感染爆発新型コロナウイルス初期の地域封じ込め武漢市で原因不明の肺炎が発生し、ヒトからヒトへの感染が確認されたため、陸委会は他国に先駆けて武漢市の渡航警戒レベルを「オレンジ」(不要不急の渡航を避ける)に引き上げた。
2020年 1月25日湖北省全域の封鎖湖北省の感染制御不能と都市封鎖(ロックダウン)中央流行疫情指揮センターの方針に合わせ、湖北省(武漢市を含む)を最高レベルの「赤」(渡航中止、速やかな退避を勧告)に引き上げ、中国のその他の省・市を「オレンジ」に引き上げた。
2020年 2月 6日COVID-19の中国全土での大流行中国全土を最高レベル「赤」に引き上げ中国全土での感染爆発および市中感染のリスクに対応するため、陸委会は中国全土(香港・マカオを含む)の警戒レベルを最高の「赤」に全面引き上げした。
2023年 7月黄色改正『反スパイ法』の施行コロナ収束後の引き下げも、イエロー警戒を維持感染状況の落ち着きに伴い警戒レベルの引き下げが検討されたが、中国が新版『反スパイ法』および『対外関係法』を施行し、台湾人が拘束・尋問される事案が増加したため、陸委会は「イエロー」の維持を決定した。
2024年 6月27日オレンジ中国共産党による「台湾独立処罰22か条」の発表国家安全法規の権限拡大と身の安全に関するリスク中国共産党が台湾独立派を処罰する意見書を発表し、さらに「国家秘密保護法」などが大幅に改正された。台湾人が入国時に不当に拘束・留置される事案が多発したため、陸委会は中国・香港・マカオの警戒レベルを「オレンジ」(不要不急の渡航を避ける)へ引き上げることを発表した。
2026年 9月14日オレンジ(維持)『出入国管理規定』の施行出入国新規則による電子データ検査の権限付与中国は2026年9月15日に国務院令第841号に基づく出入国新規則を施行し、国境検問所に対しスマートフォンやパソコンの抜き打ち検査、および秘密裏の出国制限(辺控)を授権した。陸委会はリスクを評価した上で、オレンジ警戒および中国への団体旅行禁止措置を維持した。
🔴 赤:渡航中止勧告、速やかな退避を勧告。(極めて高いリスク/深刻な感染状況)
🟠 オレンジ:不要不急の渡航を避ける。(身の安全に対する高い不確実性)
🟡 黄色:渡航の安全に特別注意し、渡航の是非を検討。
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