沖縄知事選、42歳・古謝玄太氏が玉城デニー氏を大差で破る 辺野古「容認」へ12年ぶり県政転換

2026-09-14 12:07
「県民所得倍増」を掲げ、12年ぶりの県政交代を実現した古謝玄太氏。(写真/古謝玄太氏のFacebookより)
「県民所得倍増」を掲げ、12年ぶりの県政交代を実現した古謝玄太氏。(写真/古謝玄太氏のFacebookより)

沖縄県知事選が13日投開票され、自民党、日本維新の会、国民民主党、参政党、日本保守党、公明党沖縄県本部の推薦を受けた無所属新人で前那覇市副市長の古謝玄太氏(42)が42万3124票を獲得し、3選を目指した現職の玉城デニー氏(66)=27万6060票=を大差で破り、初当選を果たした。2014年から続いた辺野古移設反対の県政は12年ぶりに転換し、保守系が県政を奪還した。

2014年の知事選で米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に反対する翁長雄志氏が当選して以降、玉城氏まで3回連続で移設反対を掲げる候補が知事選を制してきた。2006年に日米両政府が現行の移設計画で合意して以降、辺野古移設の容認を明確に掲げた候補が沖縄県知事選で当選するのは初めてとなる。古謝氏の勝利は高市早苗政権にとっても追い風となり、辺野古移設工事や南西地域の防衛体制強化を進める政府と沖縄県との関係が今後どのように変化するかが焦点となる。

復帰後生まれで初、県政史上最年少の知事に

​今回の沖縄県知事選の投票率は61.57%で、前回を3.65ポイント上回った。古謝氏は1983年、那覇市生まれ。東京大学を卒業後、2008年に総務省に入省し、長崎県財政課長や復興庁参事官補佐などを歴任した。民間企業勤務を経て、2022年の参院選沖縄選挙区に自民党公認で出馬したが落選。同年12月から2026年2月まで那覇市副市長を務めた。

古謝氏は、沖縄が1972年に日本へ復帰して以降に生まれた初めての県知事となり、沖縄県政史上最年少の知事となる。全国知事会によると、現職知事の中では福井県知事に次いで2番目に若い。

古謝玄太氏が選挙事務所で勝利を宣言した
選挙事務所で勝利を宣言する古謝玄太氏。(写真/古謝玄太氏のFacebookより)

当選を決めた古謝氏は那覇市内で支持者を前に、「県民に寄り添う県政を実現し、沖縄を前に進める」と決意を表明した。選挙戦では物価高への対応や経済振興を前面に掲げ、新たな産業の育成、子育て支援、子どもの貧困対策などに力を入れる考えを示してきた。

長年、国と沖縄県の対立が続いてきた普天間飛行場の辺野古移設について、古謝氏は移設を容認する立場を取る一方、普天間の早期返還を政府に求めている。選挙戦では「普天間の返還期日を決めるよう政府に強く迫っていく」と訴えた。当選後も政府に対し、返還期日の明確化と基地負担の軽減を求める考えを示した。

一方、3選を逃した玉城氏は敗北について「県民の選択だ」と述べ、結果を受け止める考えを示した。その一方で、自身が続けてきた辺野古移設反対の主張については「間違っていない」と強調した。 (関連記事: 沖縄県知事選を前に「二度と沖縄を戦場にしてはならない」 市民団体、基地・ミサイル配備に危機感 関連記事をもっと読む

出口調査で浮かんだ変化 「経済の活性化」を約半数が重視

​共同通信社が投票日に実施した出口調査では、有権者が投票先を選ぶ際に最も重視した項目として、「経済の活性化」が49.5%で最多となり、「基地問題」は20.9%にとどまった。「経済の活性化」を重視した有権者の78.7%が古謝氏に投票した一方、「基地問題」を重視した層の72.9%は玉城氏を選んだ。

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